hikari living店主|emiri

シーグラスアートのお店『hikari living』店主が綴る、暮らしとものづくりのエ…

hikari living店主|emiri

シーグラスアートのお店『hikari living』店主が綴る、暮らしとものづくりのエッセイ。

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    暮らしの中で感じた、ちいさな発見や気持ちを書き留めるエッセイ。

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    ものづくりやお店運営をする上でやってきたこと、考えたことをまとめるエッセイ。

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シーグラスアートのお店「hikari living」とは

「hikari living」を見つけてくださり、ありがとうございます。hikari livingは「暮らしと地球に優しい時間を贈る」をコンセプトに、シーグラスアートを制作しているお店です。 この記事では、お店を始めたきっかけや大事にしていること、主な商品、店主のことなど、どんなお店なのかをまとめています。 ぜひこちらを読んで、hikari livingのことを知っていただけたら嬉しいです。 シーグラスアートのお店「hikari living」とは hikari li

    • おなかの調子|シニア犬日記#4

      朝、愛犬の“めいこ”が寝室から眠そうな目をしながらトコトコ歩いてくる。 「おはよう」 私はめいこに声を掛けた。 めいこは小さく尻尾を振りながら私に近寄り、朝陽が差し込むリビングの床にごろんと横になってお腹を見せた。「お腹さわって」の合図。今日は体調いい日だな、と思いほっとしながら、温かいお腹を撫でる。 めいこは8歳ごろから、時々お腹の調子を崩すようになった。調子が悪くなると、下痢や血便が続いてしまう。なるべくそうなる前に、タイミングを見ながら病院へ連れていき、点滴をして

      • 怒りの感情との向き合いかた

        ある日、私は怒っていた。 鍋の底がふつふつと泡立つように、怒りが込み上げてくる。 最近もやもやすることが溜まっていて、私の怒りゲージは気づかないうちにいっぱいになっていたようだ。そこに夫からLINEのメッセージが届き、その内容を見た私のイライラは限界に達してしまった。いつもなら聞き流せるようなことも、この時は難しかった。 家にひとりだった私は、この苛立ちをどこにぶつけていいかわからず、大きめのひとり言を吐き出した。怒りはちっともおさまらない。 少しでも怒りを発散するため

        • 春を感じる犬|シニア犬日記#3

          3月ももうすぐおわり。暖かくなってきた3月は、めいこと一緒に近くの菜の花や河津桜を見に行った。 最近の散歩中のめいこは、いつもと少し様子が違う。 冬の間は寒いからか、早く家に帰りたそうに速足に歩いていたけれど、最近はしっぽを嬉しそうに振りながら、好奇心いっぱいに探索を楽しんでいる。 いつもの散歩道でも、ちょっと脇道にそれてみたり、風が吹いてくる方向を向いて耳で風を受け止めてみたり、鼻をくんくんと動かしたり。 散歩中に「こっちへ行きたい!」とめいこが強く訴えることは多く

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          イベント出展記録|YAMABIKO FES 2024

          3月16日(土)に、「Creema YAMABIKO FES 2024」に出展しました。YAMABIKO FESは、Creema主催の音楽とクラフトマーケットを楽しめる野外イベント。ここではhikari livingの準備から出展の様子や、出展を終えた感想を記録しておきます。 イベント出展は、2023年7月の「TOKYO エシカルマルシェ」以来、2度目。その時は共同出店だったので、個人でイベント出展をするのは今回が初めてでした。 Creema主催の大きなイベントで、初の個

          イベント出展記録|YAMABIKO FES 2024

          河津桜と滝めぐり|シニア犬日記#2

          2月下旬、愛犬のめいこと旅行をした。 静岡県河津への、1泊2日の旅。 めいこと河津を訪れるのは2度目。2年前に来た時とても楽しくて、めいこも楽しそうで、「あの時楽しかったね」「また行きたいね」とたまに夫との会話にも出てくるほど、いい思い出となっていた。次は河津桜の季節に、と思っていたので、2週間ほど前にホテルを予約して一泊旅行することに。 シニア犬との旅行は何かと心配なことも多く、持ち物もしっかり準備。お腹が弱いので腹巻きや薬、あたたかい服、ブランケット。雨予報だったので

          河津桜と滝めぐり|シニア犬日記#2

          ときどき踏み出す、大きな一歩で

          「スモールステップで進むといい」 そんな言葉をときどき耳にする。小さな目標を立てて少しずつ達成することで、着実に大きな目標に近づけるという考え方である。 私もなるべく大きなリスクを負いたくないし、ちいさくコツコツ積み重ねるほうが好きだ。それに、速く進むのは苦手。ゆっくり、地道に進むのが自分には合っている。だからいつもは、おそるおそる、ちいさくゆっくり進んでいる。 そんなスローペースで、なかなか一歩を踏み出せないような小心者の私だけど、「ときどき思い切りがいいよね」と驚かれ

          ときどき踏み出す、大きな一歩で

          地球に優しいものづくりをする理由

          私が運営するブランド「hikari living」では、地球に優しいものづくりを大切にしている。 海に落ちているシーグラスを使って作品づくりをしたり、海辺のゴミ拾いをしたり、梱包材をできる限りプラスチック不使用にしたり。 「地球に優しい」というとざっくりしているし、人によってさまざまな意味を持っていると思う。私の場合は、主に「自然やどうぶつに優しい」という意味で取り組んでいる。 最近はサスティナブル、エシカル、SDGSなどの言葉を聞くことも増えてきた。地球に優しい取り組

          地球に優しいものづくりをする理由

          あたたかな日々を、忘れないように|シニア犬日記#1

          ずっと「めいこ」のことを書きたいと思っていた。めいこは、一緒に暮らしている愛犬だ。日々写真は撮っているけれど、写真だけでは残せない気持ちや、匂いや、温度がある。それをじぶんの言葉で書き残せないまま、時間だけ過ぎていくことに、心のどこかでずっと焦りを感じていた気がする。 めいこは、トイプードルの女の子。 出会いは4年ほど前、めいこがもうすぐ6歳になる頃。元々は夫が飼っていた犬で、夫と付き合うのをきっかけにめいことも出会った。 最初はしばらく警戒されていて、つめたい視線を向け

          あたたかな日々を、忘れないように|シニア犬日記#1

          世界にひとつだけの結婚証明書ができるまで

          夏のある日。私は数か月後に控えた、結婚式の準備を進めていた。演出や料理など、大体のものはイメージができていたけれど、なかなか決まらないことがあった。それが、結婚証明書だった。 はじめは最近流行りの絵の具を使った結婚証明書にしようと思っていたけれど、なんとなく、しっくりこない。 「しっくりくるものがないなら、自分でつくってみよう」 私たちは結婚式のテーマを「エシカルウェディング」とし、人や自然、どうぶつにも優しい結婚式にしようと考えていた。一般的な結婚式のあり方にも目を向

          世界にひとつだけの結婚証明書ができるまで

          ハンドメイド作家一年目。Creemaで出品して良かったこと。

          ハンドメイドのシーグラスアート作品を販売している、hikari livingの店主です。2023年6月にお店をスタートし、今(2024年1月)はハンドメイド作家を始めて約7ヶ月。 お店を始めるときに悩んだのが、「どのプラットフォームを使って商品を届けるか」ということでした。 悩んだ結果、ハンドメイドマーケットプレイスのCreema(クリーマ)を選んだのですが、Creemaを選んだ理由や、選んで良かったこと、気になったことを記録しておこうと思います。あくまで個人の感じたこと

          ハンドメイド作家一年目。Creemaで出品して良かったこと。

          2023年の記録と、2024年のこと

          2023年を振り返ってみると、やりたいことを詰め込んだ一年でした。 やってみたかった保護犬ボランティアに参加したり、行きたかった夫との海外旅行や、母とふたり旅をしたり。 2020年~2022年までは、引っ越し、転職、結婚、結婚式とめまぐるしい変化のなかにいて、やっと落ち着けるかなと思っていた2023年。結局、お店を始めることを決めたので、日々やることは盛りだくさん。今年も変化の多い一年になりました。 ◇2023年のお仕事 仕事では、ライターとして初めて雑誌の取材・執筆を

          2023年の記録と、2024年のこと

          「自分だからできること」を見つけるまで

          学校や職場、どこにいても、居心地が悪かった。 居場所がなかったわけではない。楽しかった瞬間もあって、周りの人も優しい人たちばかりだった。だけど、ずっと心にぽっかり穴が開いたような気持ちで、どこにいてもずっと居心地が悪くて。 これまで看護師、保健師、ライターといくつかの仕事をしてきたけれど、どれも「私じゃなくてもいい仕事だ」という感覚があった。自分がいなくても成り立つし、他にもっと適任がいる。ずっと”外側”にいる気分だった。 結局どの仕事もずっと続けたいとは思えなくて、中

          「自分だからできること」を見つけるまで