hikari living店主|emiri
ものづくりやお店運営をする上でやってきたこと、考えたことをまとめるエッセイ。
社会の速さに流されず、ゆっくり生きていくために考えたことや、行動してみたこと。スローダウン(減速)するためのエッセイ。
10歳の愛犬「めいこ」と過ごした日々、そこから考えたことを記録していきます。トイプードルの女の子。
暮らしの中で感じた、ちいさな発見や気持ちを書き留めるエッセイ。
「hikari living」を見つけてくださり、ありがとうございます。hikari livingは「暮らしと地球に優しい時間を贈る」をコンセプトに、シーグラスアートを制作しているお店です。 この記事では、お店を始めたきっかけや大事にしていること、主な商品、店主のことなど、どんなお店なのかをまとめています。 ぜひこちらを読んで、hikari livingのことを知っていただけたら嬉しいです。 シーグラスアートのお店「hikari living」とは hikari li
今年はキャンドル作家さんとのコラボ作品の制作に取り組み、先日無事に発売することができました。 一人で制作を続けていると、孤独を感じることも多い作家活動。今年は誰かと一緒にものづくりがしたい、コラボすることで作品の幅を広げていきたいと思っていました。 でも、やってみたいと思う一方で不安もありました。上手くいくだろうか?誰と、何をつくったらいいだろう?相手のためにも、自分のためにも、良いコラボにしたい。そう思いながら相手の作家さんとコラボの相談や制作、販売までをやってきて、今
シーグラスアートブランド「hikari living」店主の高松恵美利です。プロフィールをご覧いただき、ありがとうございます。 こちらには個人のプロフィール・実績をまとめています。お仕事やご取材のご相談は、下部に記載の連絡先よりお願いいたします。 プロフィール2020年頃より、地球にやさしい暮らしに関心を持ち始め実践。2022年、「エシカルウェディング」をテーマにした自身の結婚式で、シーグラスを使った結婚証明書を考案。そのシーグラス結婚証明書をきっかけに、シーグラスアート
看護師として働いていた頃、私は休むのが下手でした。 帰宅したらスマホやテレビをだらだら見て過ごし、甘いお菓子やファストフードを食べてストレス発散した気になって。でも、今では「ストレスを見て見ぬふりしていただけだったな」と思います。 疲れているのに頭が冴えて眠れなかったり、朝起きると憂鬱な気分になったり。あの時は社会人になり立てで毎日必死だったけれど、もう少しうまく休めていたら、心と体の緊張も少しはほぐれたかもしれません。「うまく休むのって意外と難しいよなあ」とまわりを見て
いつもの散歩道を歩いていると つまらなそうな顔をすることが増えた君 今日は少し 違う道を歩いてみる 君の行きたい方向へついていく いつもは行かない 横断歩道の向こうが気になる様子 「あっちに行ってみたい」と ぐいぐいリードを引っ張る いつもより 人も車も多い道 「怖くない?」と声をかける 君の安全はわたしが守る いつもより 軽快に揺れるしっぽ 知らない道へ行けて嬉しそう きっと ここがどこかも知らないし 明日どこへ行くのかも知らない 知らないことだらけの日々だけ
めまぐるしく過ぎていく毎日。 季節の変わり目だからか、なんだか心も不安定。繰り返しの毎日に疲れはじめて、次の晴れの日は散歩に行こうと決めた。 旅行は少しハードルが高いけれど、散歩なら気軽に行ける。すべての仕事を一旦置いて、カメラを持って家を出た。 外に出ると、ふんわりと涼しい秋の空気に、金木犀の匂い。深呼吸をしてから歩き始める。 近くの公園では、金木犀が満開を迎えていた。カメラを構えて、一瞬を切り取る。パシャ、パシャ、とカメラのシャッター音だけが響く。 次はバスに乗っ
キャンドルを好きになったのはいつからだろう。思い返してみると、3年前のアースアワーがきっかけだった。 アースアワーとは、世界保護基金(WWF)が主催する環境アクション。世界中で同じ日、同じ時間に消灯することで、地球温暖化と生物多様性保全への意思を表明する、世界最大の環境イベントである。アースアワーのことを知り、1時間だけなら、とやってみることにした。 キャンドルの灯りだけで夜を過ごすのは、その日が初めてだったと思う。部屋中の電気を消してキャンドルを灯すと、真っ暗で何も見え
私と夫は、考え方が真逆だなと思う部分がある。 一つ例を挙げてみると、私は目標やゴールを決めて、それに向かってコツコツ進んでいきたいタイプ。一方の夫は、目標やゴールを決めたがらないタイプだ。 例えば、ニンテンドースイッチのゼルダの伝説で遊んでいた時のこと。 一つずつミッションを攻略し、ストーリーを着実に進めていきたい私に対して、夫はとにかく寄り道、まわり道。ストーリーを進めるよりも、装備を強くしたり、小さなミッションをクリアして楽しんだり。私にはできない遊び方だなと思った。
シーグラスアートブランド「hikari living」の一周年記念作品として、キャンドル作家さんとコラボして制作を進めてきたキャンドルがついに完成しました。 ブランドとして初めてのコラボ作品となったキャンドル。込めた想いや特徴、こだわりをご紹介します。 心にちいさな光を灯す、ソイキャンドルめまぐるしい一日のおわりや、自分の時間を大事にしたいとき、寄り添ってくれるキャンドルのちいさな灯り。ゆらめく炎をぼんやり眺めていると、時間がゆっくりと感じられ、心がふわっとゆるんでいきま
先週、めいこがお腹の調子を崩した。もともとお腹が弱いので珍しいことではないのだけど、最近は調子が良かったので久々の不調だ。 数日間、夜中に頻繁にトイレに行って排泄し、そのたびに私も起きて対応する。めいこがトイレに向かう足音で、なぜか私だけぱっと目が覚める。トイレを確認し、お尻を拭き、汚れたトイレシートを全部換えて、めいこに付いた汚れが取れなければお風呂場で洗う。そんなことが夜中に3、4回。お腹の不調は数日間続いた。 幸いにも朝になると元気になり食欲もあるので、以前病院でも
数年前まで、趣味や心から好きと言えるものが少なかった。心の声に耳を傾けるうちに今はすいぶんと好きなものが増えたけれど、好きなものが「なかった」のではなく、「気づいていなかった」だけなんじゃないかと思う。 人には、まだ気づいていない「好き」があると思う。何かのきっかけで、今まで好きだと思っていたものを「そうでもないかも」と感じたり、あまり気に留めていなかったものが「すごく好き」だと気づいたり。 新しい好きというよりも、自分のなかにもともとあったけれど、気づいていなかった好き
「自分の心地いいペースで生きられたらなあ」 社会の速さについていけず、そんなことをぼんやり考えていた20代。「スローライフ」という言葉が気になり、ヒントとなるような本を探し集めていました。 いろんな本と出合うなかで、少しずつスローライフについて自分なりの解釈ができるようになってきた気がします。 スローライフとは何かを学べる本から、読むとゆったりした気持ちになれる本まで、私が20代で出合った、スローライフの大切さを教えてくれた本5冊をご紹介します。 スローライフにおすす
私の運営するシーグラスアートブランド『hikari living』で、立ち上げから1周年を記念したコラボ作品を制作中です。 2024年秋の発売に向けて制作を進めている最中ですが、今の進捗状況をお知らせします。 キャンドル作家さんとつくる、「シーグラス×廃棄花のキャンドル」制作しているのは、シーグラスと廃棄花を掛け合わせたキャンドル。 キャンドル作家の『Angraecum(アングレカム)』さんとコラボレーションして、これまで準備を進めてきました。 Angraecumは、
数年前、葉山へ一人旅に出かけた。 泊まったホテルから海までは、歩いてすぐの距離。滞在した2泊3日の間に、何度も海へ足を運んだ。砂浜には、犬と散歩する地元の人、座って海を眺める人、夢中になって夕陽の写真を撮る人。穏やかな葉山の海に導かれるように、そこにはゆるやかな時間が流れていた。 旅先に葉山を選んだのは、日常からひととき離れて、ゆったりとした時間を味わいたかったからだ。 社会の中にいると、速さや効率を求められることが多い。看護師の仕事をしている時は余計にそう感じた。
3年前、ひとりで葉山へ出かけたときのこと。 森戸海岸近くのカフェで、クッキーをテイクアウトした。その時の店員さんとのやり取りで、印象に残っている出来事がある。 「チョコレートクッキーを一枚ください」 わたしはそう言って、ショーケースの中に積み重なっているクッキーを指さした。 店員さんは「ちょっとお待ちくださいね」と言って、ショーケースからクッキーを取り出してくれる。 ふつうなら一番上のクッキーを取ればすぐなのだけど、その店員さんは上のクッキーを脇に置いて、わざわざ一
「もっとゆっくり生きたい」 看護師として働いていた頃、一分一秒を争う環境で走り回り、時間に追われて生きていたわたしは、切実に考えていた。どうすれば、もっとゆっくり生きられるのか。 仕事だけで一日のエネルギーを使い果たし、家に帰っても寝るだけの日々。もう少し、自分の時間を大切にしながら心穏やかに暮らすことができたら。 でも、どうしたら「スローライフ」を実現できるんだろう。 そんなことをずっと考え続けていたら、少しずつ、スローライフに舵を切れるようになってきた。同時に、「