おなかの調子|シニア犬日記#4
朝、愛犬の“めいこ”が寝室から眠そうな目をしながらトコトコ歩いてくる。
「おはよう」
私はめいこに声を掛けた。
めいこは小さく尻尾を振りながら私に近寄り、朝陽が差し込むリビングの床にごろんと横になってお腹を見せた。「お腹さわって」の合図。今日は体調いい日だな、と思いほっとしながら、温かいお腹を撫でる。
めいこは8歳ごろから、時々お腹の調子を崩すようになった。調子が悪くなると、下痢や血便が続いてしまう。なるべくそうなる前に、タイミングを見ながら病院へ連れていき、点滴をしてもらったり、処方された薬を飲ませたり。すると数日で良くなる。昨年病院で検査をしてもらったときは、病気とわかるような所見は見られなかった。
いつもは私が起きた後、少ししてからのそのそと起きてくるめいこだけど、お腹の調子が悪いときは、なかなか寝室から出てこない。そういう時は「今日は体調が良くないのかな」と察知して、起きてくるまでそっとしておく。
お腹の調子が良くないと、めいこのお腹から「きゅるきゅる……」という音が聞こえてきて、しばらく続く。
少し前までは、お昼ごろになるとお腹の音は治まり、すぐ元気になることも多かったけれど、最近は夕方~夜まで続くことも増えた。
めいこのお腹の調子が良くない日は、私も心配な気持ちになりあまり仕事に集中できない。めいこが不安そうな顔をしていたり、腹痛を感じていそうな時は、仕事を一度中断。できるだけそばにいて寄り添い、お腹をなでたり、温めたり。
お腹の調子が良くなったあとは、ご飯を美味しそうに食べてくれただけで嬉しい。元気に散歩に行けただけで嬉しいし、良いうんちが出るだけで嬉しい。些細なことでも「やった~!」と夫と拍手をしながら喜ぶほどに嬉しい。
これからもこのお腹の調子とは、めいこも私たちも付き合っていくことになりそうなので、精一杯サポートしていきたいと思う。
美味しくご飯を食べてくれること、元気に散歩へ行けること、楽しく遊べること、ぜんぶ当たり前じゃないと心に留めながら、それらができるよろこびをめいこと共有していきたい。
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