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自分が欲しい情報だけを取りに行かないようにする

私は東日本大震災以降に社会問題に興味を持つようになりました。定期的に現地を訪れているジャーナリストの方の記事を読むようになったり、NPOに定額で支援をしてその会報から情報を得たり、社会派のラジオを聞くようになったり、自分も被災地を訪れたりするようになりました。

私は仕事中もラジオを聴くことができるので、スマホでラジオアプリを使うようになってからは、去年などは毎日5時間くらい社会派のラジオを聴いていて、テレビやYouTubeでも似た感じのチャンネルを観るようになりました。自然とTwitterもそういう人のツイートで埋まることが多くなりました。

私は常々「ものごとをフラットに見たい」ということを言っているのですが、特にこの一年くらいは、自分の仕入れる情報源がかなり偏っていたことに後から気が付きました。

自分の持っている情報が偏っていたと感じたのは、コロナ禍においてZoomでいろいろな人と話していたときです。「今国に対してどう思う?」という質問を何人もの人にしたとき、私は不満を言う人が多いと思っていたのに、「給付金がありがたい」「日本の雇用調整助成金のシステムってなかなかすごいんだよ」「営業の自粛を求められるのも仕方がない」という声が予想以上に多くありました。

もちろん真逆のことを思っている人も多くいるはずですが、どっちが正しいという話ではなく、私は他人と話すまで、国に対して肯定的な意見を、ほとんど耳に入れていなかったことが問題だなと思いました。

そのことがきっかけで、最近はラジオだけでなくVoicyという音声メディアも毎日聴くようになりました。Voicyではどんな人が配信をしているかというと、有名人ではたとえば西野亮廣さん・イケハヤさん・ちきりんさん・勝間和代さん・はあちゅうさんといった方々です。

私は2016年頃に、西野亮廣さんやイケハヤさん、はあちゅうさんといった方々が提案している、現代社会における新しいビジネスや生き方について学びたいと思っていました。そして自分もいろいろトライしてみたのですが、なかなか上手く行かずに、もう新しいビジネスとかいいや、ゆるく生きていこうと思うようになりました。

今改めてこういった方々のVoicyを聴いていると、自分は当時から今日まで勘違いしていたなと思うことがありました。

今新しいビジネスで成功している人って、単純に勝ち組だなみたいな気持ちがあったのですが、例えば政治に言及しているジャーナリストも、いわゆるインフルエンサーと呼ばれるような人たちも、「社会が変化したらみんな生きやすくなるのに」と思っているのは同じだなと感じました。

昔とは違うビジネスをやっている人(YouTuber・ブロガー・インフルエンサー・経営者・web系のフリーランサーなど)は、自分の作ったサービスや利益を社会に還元したいし、社会のために新しい働き方を勧めたいし、NPOに支援をしたり寄付をしたり、国とは違う手段で人のためになりたいと思っている人がとても多いと思います。

私は以前、自分に入ってくる情報をすでに絞った段階で「ものごとをフラットに見たい」と言っていたんだなと思いました。

そうは言っても、現在世の中に溢れる情報を平均的に摂取するのは不可能です。(平均の定義も分かりませんし。)

ただ一つ、ラジオ・テレビ・本・新聞・ネット(SNS,YouTube,blog,ネット記事等)など様々な媒体において、同じ情報をメディアによってどう伝えているのか、その違いを観るのは自分のためになるかなと思いました。

その中で自分の考えと近いものを参考にしたり、そうでないものがどういう捉え方をしているのか、それがなぜかについて考えていきたいです。

何より、いろいろな人と会話をすることが、やはり一番大切かなと思います。今は便利なツールもありますし、これからも人との会話を大事にしていきたいです。

いろいろな方にインタビューをして、それをフリーマガジンにまとめて自費で発行しています。サポートをいただけたら、次回の取材とマガジン作成の費用に使わせていただきます。