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【女性のキャリア】一度、すべて忘れて眠ってみる。


その他大勢の女子と一緒でいる勇気がないという苦悩。


睡眠時間を削って、少しでも多く勉強をすること。本を読むこと。コードを書くこと。資料を作成すること。そういった自分を正当化するために充分な休息を取れていないことを「努力できている正当な時間」だと思い込む、危険な時期があった。

睡眠時間が減ると、判断力が低下する。少ない時間で多くのエネルギーを得ようとする。脂質や糖質が多いものを好んで食べるようになる。血糖値が急上昇、急降下して直後に睡魔が遅う。夜の寝付きが悪くなる。

肌の調子が悪くなる。生理痛に悩まされる。SNSを見て、「成功している同年代の有名人」か「家庭をもつ田舎の旧友」を見て前向きにならない焦り的な感情を抱く。

実際にはキラキラして且つキャリアも順調な女子を演じないといけないと感じてしまうから、お洒落もするし人には笑顔を振りまく。パワハラやセクハラには傷ついていないフリをする。ネガティブなそぶりをしない。表面を見て嫉妬してくる女性の先輩からは強く当たられる。苦労話をしないと苦労していないと断定されて「可愛いから楽でいいよね」と言われる。

否定ばかりされる中で、だんだんと自分の頭で思考できなくなってきた。
人のせいにする自分のことを嫌いになってきていた。



一度、全部忘れたい。悩みを、問題を、傷ついた事を一切放置して眠りたい。

リセットしてみたいと感じるようになった。


一人きりで、たくさん眠る。


1日5時間睡眠を思い切って8時間に変えてみた。
何が変わるのかは分からなかったけど、起きている時間を短くすれば、思考をする時間が減るから悩みも減るかも知れない。安易な考えだった。

誰かと寝るのではなく、一人で、誰からも干渉されない状況で好きなだけ眠ってみた。土日にまとめて寝るのではなく、毎日一定の時間に眠りについた。

時間の確保のために、平日の付き合いを無くして、同僚や友人から嫌われても良いという勇気を持って眠った。

22時半に帰宅して2時に就寝していた習慣から、20時には帰宅して23時に就寝。7時に起きる生活へシフトした。



モノやヒトへの執着が少なくなった。


肌荒れが落ち着いて、食欲の偏りが少なくなった。

新鮮なものや野菜を美味しく感じるようになった。

読書をしたり文字を書くことが楽しいと感じるようになった。

無意味に友人とお洒落なお店に行くことを好まなくなった。

本当に穏やかな気持ちになれる人とだけ、本当にたまに会いたいと思う程度になった。

人に執着や依存をしなくなった。

感情的にならず、物事を考えることができるようになった。

少ない時間をより大切にできるようになった。



自分にぴったりなストレス発散法を見つける


休息を取ることに罪悪感を感じない段階に来れたら、ストレス発散をするスキルを身に付けた。


まずは、活動量の多さとコミュニケーションレベルを自分の状態に合わせて選んだ。


A 活動量の多いもの×人とコミュニケーションを取るもの
例:ダンス教室に通う、テニス教室に通う

B 活動量の少ないもの×人とコミュニケーションを取るもの
例:友人や家族と食事に行く、オンラインセミナーに参加する

C 活動量の多いもの×コミュニケーションが不要なモノ
例:ジムでトレーニングをする、街歩きをしてみる、ショッピングする

D 活動量の少ないもの×コミュニケーションが不要なモノ
例:読書をする、映画を観る、紅茶を淹れて飲む


これらを週に1、2回は行う。
自分の機嫌を自分で取れるように調整していく。
他者から承認されなくても、「自分はこれで楽しい、頑張れている。」と認めてあげる。


「眠れる」ことを一種のビジネススキルと捉える


あとは、自分の眠りの質の点数化をしてみた。

実際に眠っていた時間(睡眠時間の合計)÷ベッドにいた時間(就床時間の合計)×100=睡眠効率

睡眠効率は85点以上が合格点らしい。

それを見て、私はもっと効率よく睡眠を取るために工夫をしてみた。


※効率良く眠るための工夫※

・毎日一定時間は運動をする(筋トレ、ストレッチ、ウォーキング、フラフープ、縄跳び)
・運動は行う時間帯が大切なポイントで、「昨日の就寝の19時間後くらいがベスト」
・午前0時に寝ている人なら午後7時が運動のゴールデンタイム
・お風呂には必ず毎日入る(投資と考えて節約対象にしない)」
・寝る1時間半前に20分間湯船に浸かる
・好きな入浴剤を入れてリラックスする


意識が高すぎると、「女性性」を無視した生活になりやすい


「忙しい」を充実と考えている人も多いが、じつはそうではない。

自分にとって大切な物、人、情報、空間、時間を大切にできることが、本当の「充実になる。

それが自分の魅力となる。

忙しくしようとか、完璧であろうとか、人より抜きんでようとか、負けたくない思いがストイックな取り組みを「頑張っている」と感じてしまう。

度が過ぎるほど頑張ってしまうと、肌の調子が悪くなったり、好きな人と会う時間が一切なくなったり、ボディラインが崩れたり、笑顔がぎこちなくなったり、明らかに女性としての性を大切にできなくなる。

女性は本当に少しの精神バランスの崩れや冷え、寝不足により、体調を崩すし、栄養バランスを無視した生活を継続すると女性特有の疾患にも繋がる。

明らかに男性とは身体の作りが違う。

深夜にオフィスを出てすき家で毎日のように夜食を食べる。心を埋めてくれる男性がいないから、代わりに甘いコンビニスイーツが恋人になる。深夜にストレス発散として食べる。こんな生活をしていたら、本当に身体が蝕まれていく。

「キャリアでも負けない」「育児とも両立する」「家事も手を抜かない」「それでいて独身時代と変わらず綺麗でいる」「いつも笑顔で男性を癒す存在でいる」などを同時に完璧に実現できると思ってしまう「男女平等」「女性の活躍」という魔法のような価値観に悲鳴を上げている女性が本当に多いと思う。

そのギャップで理想を叶えられずに、軽視されているように感じてしまい、悲しい選択をする人が多すぎる。


生きづらさを忘れて寝てみる

決して女性は家庭におさまるべきとか、努力せず無理はしなくてもいいとか、そういった価値観を押し付けたいわけではない。

あくまで、「他人から軽視されるのが嫌だから、他人よりも優れている存在になるための無理」をしなくても、あなたは十分頑張っているし、素晴らしい存在ということだ。

私は現代の女性の生きづらさを男性や国のせいにはしたくない。かわいそうな私に嘆くのではなく、これからどうするのかを考えたい。

もちろん思うことはあるし、実際に悔しく感じることもある。

でも、これは女性がまずは問題と認識して自分の気持ちを優先してあげる。休息をとってあげることも必要と思う。

「自分の身体に向き合うこと」
これもキャリアを形成していく上で、本当に必要なことだと思う。

疲れた時、辛い時は、一旦全部を忘れて寝てみる。何もしない取り組み。
そのアクションを、ぜひ起こしてみてほしいです。



現在の状況で「辛い」「自分にはもう価値がない」「もう頑張れない」などと、思っている女性の方々が、今日1日を穏やかに、心地よく、女性であることを幸せに感じながら過ごせる、そんな日が、来ますように。



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