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世界に色の魔法をかけたように。春夏交響詩。

すっかり緑色に染まった桜の樹。

もう少ししたら
桜の樹であることさえ
忘れ去られてしまいそうです。

アスファルトには
まだピンク色の欠片が残っていて

ふわりと風が通り抜けるたびに
花びらが舞い上がります。

儚く散り去っていく様子は
まるでさよならのキスのようでした。

桜の花が散ると
春が終わりの章を
迎えるように感じます。

でも、ひっそりと力強く
次の舞台が彩りはじめていました。

桜の花から引っ越してきたように
ハナミズキの花が、小さなピンク色の
リボンを散りばめながら。

それはまるで永遠を
約束する花言葉のように

どこか慈愛に満ちていて
私を見つめているようでした。

「きっと私よりもずっと長い時間
   何度も同じ季節を見てきたんだね」

ハナミズキの他にも
春のお花はあふれています。

ビタミンカラーのカザニアが
陽の光を浴びてキラキラと輝いていて。

緋色ひいろのガーベラが
太陽のように明るく笑っています。

小さなヒマワリにも似た姿は
夏を先取りして力強く
生命を謳歌おうかしているようです。

そして純白のフランネルフラワー。

天使が羽を休めるような佇まいは
地上に小さな楽園をもたらしてくれます。

ちょっと控えめだけど凛とした
ミヤコワスレやツツジは
紫色のドレスに身を包んだお姫さま。

それから競うように
空に向かって伸びていく
背丈の高い花たちも魅力的です。

管楽器隊のような
ジギタリスの花。

ベルが風に揺れるたびに
静かな音色を奏でてくれるようです。

藤の花を思わせるルピナス。

深いラピスラズリ色をした
デルフォニウム。

群植されたその姿は
風に柔らかく揺れる
花のカーテンのように
一面を青や紫で埋め尽くします。

最後は、まだ登場していない色。

1人だけ夜の世界から
召喚されてきたような
風貌を持つ

「黒の女王」

春も
夏も
秋も
冬も

昼も
夜も
黒く

水無月の梅雨
葉月の猛暑
長月の台風
如月の寒さにさえ

ゆるがぬ強さと
美しさを持つ
うつろわざる花。

ピンク色の花を
咲かせる季節です。

お散歩してきただけなのに
ちょっと旅行にいってきた気分です。

まだ春はプロローグを
終えたばかり。

さあ第二章の開幕です。

最後までお読みいただき
ありがとうございます。

みなさんの今日が
色鮮やかでありますように。

宝石の国や数秘術が好きなnoterさんや
お花や星が好きなnoterさんを
思い出しながら書きました。

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