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企業の社会的意義とは?

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

スクラムヒューマンパワーは人材総合サービスを事業の柱にしています。
企業、組織、人を繋ぐ架け橋になるべく、
マッチングサービスを行っています。
平たくいうと、企業と人の働く環境をよりよくするコーディネーターです。
環境をよくするとは、持続可能な社会を創造する意味で、
SDGs(持続可能な開発目標)にも関連してきます。

SDGsに取り組む企業も多いですね。
イメージアップやブランディングにも採用しているところも
多くあると思います。SDGsバッヂをつけたり、
様々な方法でアピールをしているのを見かけます。

社会人ラグビーチームのマネジメント時に、ある研修を受けました。
その時に、松下幸之助さんの「企業は公の器にある」という言葉が、
心にずしんと響いたんです。

監督時代に、チームの強化に最も必要な大切なことは、
「マネジメント」であると確信しました。
そこから経営者が集まる研修、勉強会に積極的に出向き、
異業種交流を始めたんです。

チームがひとつになるためには、目標よりも目的が大切です。
「なんのために」が一番先にくることで、
選手は前向きな姿勢で取り組んでくれます。
いくらトレーニングをしても、ハードワークをこなしても、
戦術を磨いても真の意味で強くはなれないんです。
チームの理念や戦術に共感し、そこで初めて選手は帰属意識を持ち、
自発的に「チームのための」行動をとるようになります。

チームとしての戦略は、チームのイメージアップと
ブランディングのため、奉仕活動に取り組むことにしました。
戦略の意味は、選手には詳しく説明したりしません。
まずは、やってみることです。例えば山梨市の駅前ロータリーのゴミ拾い。月1回、リーグ戦シーズンの時は試合前には必ずゴミ拾い活動をしました。

選手たちは、最初はやらされている感満載でしたし、
「なんでこんなことまでやる必要があるんですか」
「早くやめて練習しましょうよ」なんて声も聞こえてきます。
文句を言いだす選手は、大概途中でリタイアする傾向にありました。

論語に、「巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」
という一説があります。巧言とはお世辞のことで、
令色とは相手に気に入られようと作り笑顔をすることです。
口先だけで上手を言い、表情をとりつくろって
人に気に入られようとする者には、誠実さがない、
つまり、最高の徳である「仁」の心が欠けているということです。

次第にゴミ拾いからチームを知り、
活動を応援してくれる地域の方が増え、
メディアにも取り上げられたりしました。
「俺たちも社会の役に立っているんだ」と、という気付きも生まれ、
選手たちも普段歩かない町の風景を眺め、
楽しそうにゴミ拾いに参加する用になりました。
当時、日本一の奉仕活動を実施した
社会人ラグビーチームだったと思います。

公式試合の前日は、キャプテンラン、
キャプテンが全部指揮をとり練習を組み立てます。
コーチ・監督は指示しません。
なぜなら、ラグビーゲームでは、
監督・コーチの采配は勝敗にさほど影響が無いのです。
ゲーム内のすべての判断、決断は選手自ら、
その場その場の状況で戦術を選択していきます。

ある時試合前日に雨が降りました。軽めに練習を終わる予定で、
コーチングスタッフは恒例にしていた奉仕活動の中止を連絡しました。
しかし、キャプテンは「いつもどおりゴミ拾いをします」と宣言し、
選手たちはゴミ拾いを実施しました。
ここに自立・自主のスタンダードが芽生え、
そのころからチームは上位リーグへと昇格していきました。

奉仕活動をイメージアップ、ブランディングにつなげるという戦略は、
きっかけづくりに過ぎません。
本当の意味は、活動を通じて利他の心を育み、
人として成長させることです。
SDGsもうわべだけではなく、活動を通じて組織や人が成長し、
地域に「スクラムの輪」が広がることを期待しています。


スクラムヒューマンパワーは、人材育成を通じて社会に貢献できれば、
こんなに嬉しいことはありません!



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