児童生徒理解の参考におすすめな漫画
様々な子どもたちと接する中で、子どもの姿を教師が適切に捉えられなくなることがあります。どうしてそのような行動をするのか分からない、など教師が子どもを理解できずに途方に暮れることもあります。ここでは、児童生徒理解に役立ちそうな漫画を3つ挙げてみました。
リエゾン
児童生徒のこころを扱う医師のお話です。扱うテーマはADHDやASDなどの発達障害や読み書きの学習障害、児童虐待、ヤングケアラーなど、幅広いです。どれも、子どもと接する大人が知っておくべき話題です。
この漫画での解決法や状況が全て現実に当てはまるとは私は思いません。しかし、子どもの困り感に対して、『怠けている』『頑張ればできる』『根性がない』などと決めつける前に、『もしかして…』と少しでもその背後にある何かを考えることが出来たらいいのにな、と思います。
専門家の監修がきちんと入っている漫画です。発達心理学や児童福祉などに関しての大まかなイメージを掴むこともできると思います。ちなみに、2023年1月20日よりドラマが放送されるようです。
娘が学校に行きません
筆者の娘さんが学校にいけなくなってからの母と娘、そして支援者の様子を描いたエッセイ漫画です。
ある日娘さんが突然学校にいけなくなってから、母が困って様々な人に相談するもどうしたらよいかが分からず時間が過ぎていきます。不登校の母の視点での思い、どうしたらよいかの糸口を見出すまでの過程、そこからゆっくり目標に向かって進んでいく歩みが描かれています。
エッセイ漫画であるため、リエゾンと違って専門家や科学的な見地からの話にはあまり触れてはいません。しかし、保護者目線で不登校の子どもの様子について知ることができるのは、教員として参考になると思います。
Shrink
精神科や心療内科で扱われる疾患や精神障害とそれに向き合う人々の姿が描かれています。ストレスの多さや生きづらさの多い現代社会では、こころの病気には誰もがかかる可能性があります。大人でなく、それは子ども特に思春期の時期の学生にも当てはまります。
令和4年度から高校保健体育では、精神疾患についても学ぶようになりました。それだけ現代では精神疾患は身近で誰もが罹りうるものです。鬱や摂食障害、ASDやPTSDなど幅広く扱われています。自分だけでなく身近な人がかかるかもしれない病気について、理解を深める助けになります。
まとめ
文字の多い専門書と違って、漫画だと楽しく気楽に読むことができ、大まかなイメージを掴むことがしやすいと思います。時期によっては電子書籍で1巻目が無料で読めたりもします。一冊手に取ってみてはいかがでしょうか。
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