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今年観た旧作映画の感想-5

こんばんは。

在宅勤務が10ヶ月目に突入しました。通勤時間も無くなって、基本的にはいいことだらけなのですが、一日中外に出ない日もざらにあるので、少し気分が沈んできます。

そのせいか、最近は就業後にやたらとコメディ映画を好んで観ています。アダムマッケイ作品が大好きです。おススメあったら教えてください。

その1

その2

その3

その4

特に個人的に衝撃を受けた映画には★マーク付けてます。注意はして書いてますが一部ネタバレしているかもしれないので、お気を付けて。

61本目 エリザベスタウン

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オーランドブルームがかっこよすぎます。そういえば最近あまり見ないですね。2005年なのでたった15年前なのですが、画面の質感やストーリーがすごく昔の映画を観ているような感覚にさせられます。人生のどん底で訪れる奇跡のような出会い、勢いで感動に持っていくラストシーン。ご都合主義的で大味な映画でありつつ、独特の空気感が楽しいです。葬式のシーンのゴチャゴチャ具合が好き。

62本目 アニー・ホール

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ウディアレン作品を観るという行為は”アニー・ホール”を求める行為なのか。というほどに、なるほど彼の色んな特徴が凝縮され尽くした一作だと思いました。大人な余韻の切ない恋愛映画でありつつ、意外なほどに映像実験的な要素が多く含まれている映画でした。ウディアレン作品はまだまだたくさん観てみたいな。「私を会員にするような倶楽部には入りたくない」というフレーズは名言だと思いました。

★63本目 ゴーストワールド

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最高です!田舎の高校生でイケてない2人組。スカーレット・ヨハンソンとソーラ・バーチの魅力が爆発してます。スティーブブシェミも本当にはまり役のダメ中年。不器用にしか生きられない”趣味人間”たちのダメだけど愛おしい人間関係。大人になるに連れて徐々に距離が開いてくる2人の関係性を描いた青春映画であり、どうしてもスティーブブシェミのダメ親父キャラ目線でも見てしまうんですよね。コミック原作とのことでセリフ回しがとにかく痛快です。ラストシーンだけ少しSFっぽく飛躍していて不穏な余韻が残ります。

64本目 ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

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楽しい映画ですが、結構グロいです。有能すぎてド田舎の村に飛ばされてしまう警官。平和すぎて暇かと思いきや、その平和の裏には村全体の陰謀が・・・。下らないストーリー×本格的?なアクション描写+サスペンスを最初から最後まで堪能できるので、気軽にスカッとしたいときにはおススメです。ノリノリで殺しまくります。サイモンペッグは色んな役ができる、いい顔をした役者さんですよね。

65本目 未知との遭遇

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もちろん名作として名前は知っていましたが、初見でした!スピルバーグなので、おとぎ話的なものかと思いきや、全然違って、相当どうかしている人たちの映画でした。主人公はある日UFOを見たことで、自分は選ばれた人間なんだと確信し、宇宙からの啓示を受けて奇行に走りまくる。周りの人たちからしたら、あまりにいい迷惑!最後はついに宇宙船襲来で終わるわけですが、どうせならそれも主人公の夢でした的な余韻で終わってほしかったです。

66本目 宇宙人ポール

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たまたま未知との遭遇の次に見たのですが、その順番じゃなければ分からないネタが満載だったので良かったです。これも宇宙からの啓示でしょうか。。ホット・ファズと同じ主演コンビ。オタク2人と宇宙人のロードムービー。下らないギャグ連発の一方で、意外にも王道のSFドラマ。こちらも最後は満を持しての宇宙船襲来ですが、未知との遭遇より感動します!

67本目 インビテーション/不吉な招待状

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終始不穏な密室劇です。ホームパーティーに招待されて訪れたものの、何かがおかしい・・・。大きな出来事が起きているわけではないのに、嫌な感じをずっと出し続ける展開が上手いなと思いました。特に家主に変な宗教のビデオを見させられるシーンの気まずい空気感とか、帰りたいのに中々帰らせてくれない感じとか、最悪ですね。ラストの展開は、嫌な予感が一気に回収される感じです。

68本目 HOUSE ハウス

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ここから大林信彦監督作が続きます。まずはデビュー作のHOUSE。映像も演技も常にハイテンションで、怖がっていいのか笑っていいのかよく分からない感情になる映画でした。「学校の怪談」を大人向けにしたような感じですね。女の子7人組が田舎の親戚を訪ねて屋敷に行くが、そこは飛んでもない人食い屋敷だった。ピアノに食われるシーンとか特撮が楽しい。クンフーがカッコカワイイ。尾崎紀世彦やゴダイゴが少し出てます。

69本目 時をかける少女

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アニメ版を観た記憶はあるものの、あまり内容は覚えておらず。中盤以降の展開はSFとして、とても良くできているなと感心しました。HOUSEを観た後だったので耐性がありましたが、色使いとか、特撮とか、演技演出など、やはり独特。冒頭のスキー場のシーンと、クライマックスのタイムリープのシーンは名場面。ただ、本編以上に原田知世が歌いながら各シーンを振り返るエンドロールがあまりに素敵すぎて何度も見返しています。

70本目 さびしんぼう

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これまた不思議な映画でした。主人公の部屋に突然やってくる”さびしんぼう”と名乗る少女は、いわゆるイマジナリーフレンドかと思いきや、周囲の人間にも普通に見えているという気味悪さ。そしてその正体がラストで明らかになるのですが、本当にその結末が気色悪い。笑 船で通学するという地域特有の文化が見られて面白いです。樹木希林と小林聡美が若い。

★71本目 その日のまえに

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とりあえず、配信で観られる大林監督作は全て観ましたが、比較的近作のこの映画が個人的には一番面白く、かつ今年観た映画で唯一、涙がボロボロ出て止まらなかったです。余命宣告された妻と夫の最後の数日間を軸に、死に関する様々な人間模様がオムニバス的に盛り込まれているのですが、あとで原作を読んだら短編小説なんですね。大林監督耐性が全くない原作ファンが観たら怒るかもなとは思いました。宮沢賢治の件とか、映画では超重要なのに、原作には一切出てこない。何度も書き直して最後に残した手紙のひとことはズルいです。ナンチャンと永作博美はどちらも演技が上手いというよりか、フィクションの中での実在感が凄くて、この話・この映画にはピッタリの配役だったんじゃないかと思います。

★72本目 ザ・ライダー

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Netflixで観たのですが、とても渋くていい映画でした。ロデオの才能がありながら、落馬による怪我で挫折せざるを得なくなった青年の話。それでも田舎の貧乏な環境で育ってきた彼には、ロデオ以外の選択肢が無いんですね。一つのことに人生を捧げてきた人が、突然その道を奪われたらどうなるのか、というシリアスなテーマがドキュメンタリー的な静かなタッチで容赦なく描かれています。ラストの展開は希望とも絶望とも取れる味わい深い終わり方です。

73本目 フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

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東宝特撮の名作と言われている作品。特撮シーンは今観ても恐怖を感じるくらい、本当に素晴らしいのですが、ストーリーはあまりにも歪すぎて、ちょっと笑えます。そもそもフランケンシュタインの怪獣って意味分からないですよね。これはフランケンシュタインというか、ビッグフットですね。サンダに至っては小さい頃に研究所で育てられているシーンがあるのですが、めちゃカワイイです。アメリカ人俳優の声だけ日本語に吹き替えられているのも衝撃的でした。スチュワート博士が「お馬鹿さん!」と叫ぶシーンは声出して笑いました。

74本目 プラダを着た悪魔

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Huluで観た直後に金曜ロードショーでやっていたせいで、無駄に1週間で2回観ました。こんな会社1秒でも早くやめた方がいいよ・・・という感想が真っ先に思ったことですね。若いうちは苦労しないと!みたいなことは今は美談にならないと思います。いくら有能でもあんな上司に付き合うのは時間の無駄ですよ。そういう意味では最後の展開は良かったと思いますけど。ストーリーよりも色んな豪華衣装を身に纏うアンハサウェイと、メリルストリープの芸達者ぶりを観ているのが楽しいです。

75本目 オーメン

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ホラー映画の古典的名作。6月6日6時に生まれた悪魔の子、ダミアン。結論としては何から何まで、父親が悪いんですけどね。この一作目の限りでは、ダミアンの周囲で不可解な事が起こるホラーとも取れるし、悪魔崇拝のいかれた大人たちが騒いでいるだけのミステリーとも取れる。何か起こるときの音楽がいちいち大袈裟で、ちょっと面白いです。このくらいの時代のホラーの方が単純にストーリーにのめり込めていいですね。最近はホラーに限らずサスペンス系はグロテスクな描写がリアルすぎて話に集中できないので。

本日はここまで!

以上

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