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今年観た旧作映画の感想-3

こんばんは。

コロナ禍でやたらと観た映画の簡潔な感想をまとめております。

今回書く映画の大半はGW前にTwitterでおススメを募って観た映画ですね。人から軽い感じでおススメされて観る映画って一番いい出会いな気がします。この映画が人生ベストです!!とか言われるとキツイですけどね。この前観たあれ面白かったよ~くらいのが一番いいですね。そして人におススメされた映画をさも自分が見つけたかのように人におススメするという。。

その1

その2

特に個人的に衝撃を受けた映画には★マーク付けてます。注意はして書いてますが一部ネタバレあるかもだから気を付けて。

31本目 レザボア・ドッグス

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これを観た後は何か気合入れたいとき「Little Green Bag」を流すようになってしまいました。オープニングが超カッコいい。お互いを色で呼び合う強盗組織の中に一人だけ警察のスパイがいて計画は失敗。逃走中、みんながみんな疑心暗鬼に。基本は密室劇なので、良くできた舞台を観ているような感覚。それでも心理戦と、意外な展開で最後までハラハラドキドキ。

32本目 ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

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9.11で父親を亡くした少年が、父の遺した鍵の意味を知るために奔走する物語。トムハンクスはじめ、とても芸達者な大人の役者が脇を固めているので見ごたえは十分。ただ音楽やカメラワークが大袈裟だなと思うシーンが多い。というのもBGMとか一切なしでお母さんが職場で9.11の瞬間を目撃してしてしまうドキュメンタリー的なタッチの淡々としたシーンがこの映画で一番心揺さぶられる。

33本目 鑑定士 顔のない依頼人

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すごく変わったバランスのサスペンス。意外な展開ではあるものの、腑に落ちるような落ちないようなラストでちょっと笑える。名探偵コナンの事件の真相みたいな、いやそんな無茶な!バレるだろ普通!という突っ込みは入れたくなる。でもそんな奇妙さ含めてユニークな映画でした。ニューシネマパラダイスの監督と知ってびっくり。

34本目 タリーと私の秘密の時間

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シャーリーズセロンってこういう演技も上手いんだ・・・と感心。3人の育児に疲れ切ったお母さんが周りの勧めで嫌々ながらもベビーシッターを雇うと、最初は世間知らずのチャラ娘に見えたベビーシッターが実は超絶仕事のできる人で、徐々に自分本来の時間を取り戻していく。という心温まる展開ながら、とあるシーンを境に徐々に様子がおかしくなってきて、物語は意外な方向に着地する。この飛躍に乗れるかどうかでとても評価が分かれそう。

35本目 キング・コング

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古典!初代ゴジラはすごく好きで何回か観ているんですが、キングコングってその20年も前の戦前の作品なんですね。最近のCGとも、一昔前の着ぐるみ特撮とも違う、コマ撮りのユニークさ。特撮は映像表現の歴史でもあると思うので遡るほどに楽しいですよね。どうやってこんなシーン撮ってるんだろう・・・という。なんか最近、配信系にやたら東宝の昔の特撮映画がアップされているので色々観てみようかな。

★36本目 クレイジー・リッチ!

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一昨年、史上初めて全員アジア人キャストで週の興行収入全米1位になったという映画。その後、去年のアカデミー賞がパラサイトだったりとか、時代の移り変わりを感じますね。アメリカで出会って、付き合った彼氏の実家が中国の超富裕層だったという話。そして姑にとことんしごかれるという、これまた何か、日本や韓国のドラマっぽい展開。ストーリーも王道なんですが、タイトルの通り度を越したリッチ感と、王道ならではの切れ味のいい終わり方など観ていて気持ちがいい作品でした。主演のコンスタンスウーは今年のハスラーズでもめっちゃ良かったし、親友役のオークワフィナは最高。

37本目 スワロウテイル

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歌は知ってましたが、映画は初めて観ました。第一印象としてはめちゃくちゃ展開やカメラワークがエヴァンゲリオンっぽいということ。同時代感をすごく感じます。日本が舞台のディストピアSFもので、登場人物の話す言語も英語、日本語、中国語が混じったような変な言葉。下手すると本当にただの駄作コメディになりかねないところ、狭いところだけをうまく切り取っているため、意外なほどにちゃんとSFとして没入できるなと思いました。

38本目 ぼくたちと駐在さんの700日戦争

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観ていてすごい懐かしい気持ちになりましたね。これも正にそうですが、自分が中学生くらいの時、こういうテレビドラマノリの勢いで作っちゃったみたいな青春映画たくさんあったなと。正直、これは2時間ドラマのクオリティで映画じゃないだろうと思うんですが、夏休みとかに1年に1本くらいは何も考えず観たくなる感はあります。そしてそういう映画には何で100%竹中直人が出ているんでしょうか。不思議です。

39本目 ルビー・スパークス

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ゾーイカザンがキュートすぎて、実生活でもパートナーというポールダノがただただ羨ましくなる映画です。ただ凄いのはゾーイカザンが脚本も書いているということ。恐るべき才能ですな。しかも全体としてはとても変な恋愛映画で、小説家が自分が書いたキャラクターが現実に表れてしまうという展開なんですが、”自分の理想通りの人”なんて人はこの世には実在しえないって着地に持っていくあたり、結構深いんですよね。

40本目 エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ

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冒頭のシーンが女子中学生がYouTubeに自分の自撮り動画をアップしているシーンから始まるんですが、全然誰も観ていないという。そして彼女は学校では超無口なやつとして認識されていて、別にいじめられているわけでもないけど、緩やかに無視されてる。みたいな。もう覚えがあり過ぎてマジで観ているの辛くなりました。これは正に自分の高校時代。頑張ってイケてるクラスメイトのパーティーに行くんだけど・・・というシーン。きつすぎる。自分もアメリカに生まれてたら多分こうなってたな。

★41本目 俺たちステップ・ブラザーズ ‐義兄弟‐

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大好き!アダムマッケイ×ウィルフェレルのバカコメディ。ただこの作品は他のと比べても度を越してバカだと思う。笑 本当に終始爆笑でき、無駄に感動できるので超おススメです。40過ぎでニートの息子を持つ片親同士が再婚してしまったことで、家におっさんニートが2人に。お互いひねくれ倒してるので上手くいくはずもなく・・・。とにかく何から何まで下らない!実は高齢ニートの深刻な社会問題がテーマに・・・とかもないです!今やアダムマッケイは超社会派コメディの第一人者ですけど。

42本目 ブリジット・ジョーンズの日記

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タイトルは知っていたけど、全く内容は知らず。今年、JUDYで初めてレネーゼルウィガーの凄まじい演技を観たので、こんなコメディエンヌ的な役者だったんだ。と驚き。中年女性が主人公のかなりストレートなラブコメで安心して最後まで楽しめるという感じ。コリンファースは若いころもカッコいいけど、今の方が渋くていいなあ。これ3まであるらしいけど、どう続くのか気になるから今度観てみます。

43本目 天使にラブ・ソングを・・・

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これは子どもの頃、金曜ロードショーで2含め散々観た気がするのですが、全然内容覚えていなかったので、大人になり再び金曜ロードショーで鑑賞。いきなり人死にが出る割とヘビーな入りの話だったのね。ただその悪役も最終的には憎めないというか、その後の展開は軽いコメディ。ある意味スポ根ものにも通じるというか、ダメチームがひょんなことから才能を爆発させるという分かりやすい展開はそれはもうアガりますよね。

★44本目 デンジャラス・プリズン -牢獄の処刑人-

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このTwitterとかで素人がふざけて作ったみたいなポスターアートは一体何なんだ。笑 タイトルも原題は「Brawl in Cell Block 99」と、全然違う。これ相当面白かったです。主人公は妊娠中の妻と二人暮らしの麻薬の運び屋。ある時ついに逮捕されてしまうと、ギャングに妻を人質にされ、刑務所にいる敵対組織のボスを殺さないと妻を殺すぞと脅される。妻を助けるため、まずはその敵のボスがいる重刑務所に移動するために、刑務所内で大暴れ。この過程がまず、何故か爽快さを感じるレベルの無双っぷり。そしてようやくたどり着く重刑務所での捨て身のラストバトル。グロテスクではあるものの、ちょっと特撮っぽくて面白い。果たして彼は妻を救えるのか。

★45本目 若おかみは小学生!

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上映されている時から評判は聞いていたものの、見逃していたところNHKでやるということで初鑑賞。想像以上に良かった・・・。というか児童文学が原作とのことですが、想像以上に重たい話でもあった。両親を亡くした少女が祖母の経営する温泉旅館に引き取られ、そこで働くうちに徐々に自分の現状と”折り合いを付けていく”話だと思いました。だから下手に救いとか、絶望とかではなく、自然に立ち直り成長していく様を丁寧に描いていて、これって現実でもそうなんじゃないかなと思わせる傑作でした。

本日はここまで!

今回は人におススメされて観た映画が多いので、もしこれ読んでくれた人で、これおススメだよ~というのがあればぜひ教えてください~。

以上

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