見出し画像

今年観た旧作映画の感想-2

こんばんは。観ている人がいるか分かりませんが。続き書きます。

決定的なネタバレはしていないつもりだけど、多少してしまっていると思うので、ご注意くださいませ。

その1

特に個人的に衝撃を受けた映画には★マーク付けてます。

16本目 ハッピー・デス・デイ 2U

画像1


やたらハイテンションな続編。前作とは違う人物がタイムループにハマる。その人選が予想外すぎて掴みはバッチリ。ただし展開は当初のホラータッチから徐々に本格SFアクションに様変わりしていくし、2は結構意図的に笑えるような展開も多め。なのでおもちゃ箱みたいなゴチャゴチャ展開が好きな人には1~2通して終始楽しめる良作だと思います。

17本目 ブルーサンダー

画像2

80年代アクション!圧倒的午後ロー感。たまにこういう大味な映画を肩の力抜いて観ると、すごくストレス解消になりますよね。最新鋭の機器を備えた戦闘機ブルーサンダーを巡って、国家や企業の陰謀が渦巻く。途中で首を突っ込みすぎて殺されちゃう相棒、どこかで観たことある人だなあ・・・と思ったらホームアローンのマーブでした。イケメンなんだねあの人。

18本目 シンドラーのリスト

画像3

鑑賞後真っ先に、小学生の頃に図書室で読んだ、漫画偉人伝の杉浦千畝のエピソードを思い出しました。ナチスの非道さを後世に伝えるためにもとても貴重な歴史映画。ほぼ全編モノクロなんですが、微妙に使われる色がうまい。そして最後の最後のシーンはストーリーとしても演出手法としても、とにかく衝撃的。そのシーンにたどり着くための3時間という感じ。

★19本目 回路

画像4

初期Jホラー。心霊物としては今まで観た映画の中でも桁違いで怖かったかも・・・怖いから普段あんまり観ないけど(心霊以外だとオーディションが好きです)。あの不穏にグネっと動く女の人はダンサーなんだろうなきっと。そうだと信じたい。あの地面に垂直に落ちる人とか、なんであんなに怖いんだろう。ただそれらのシーン含めて、むちゃくちゃ恐ろしいんだけど映像はやたらとカッコいい!死に魅入られる恐怖、あの世がこの世に侵食してくる感覚。SFとしても超良作。

20本目 ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ

画像5

ボーダーライン(原題:シカリオ)の続編!前作はラストに近づくにつれて、これは実はデルトロが主人公の物語だったのか!!と気付いていくような展開だったけれど、2では彼が晴れて正式に主人公に昇格。ダークヒーローものとして渋くて本当にカッコいいのだけれど、流石に頭打たれて生きてるのは不死身すぎる。ラストは更なる続編をちょっと期待させる幕引き。

★21本目 ぼくのエリ 200歳の少女

画像6

スウェーデンのダークファンタジー。救いのないおとぎ話を見せられたような気持ち。バンパイア?の少女?(厳密には違う)と少年のロマンス。ちゃんと怖くて、ちゃんと切ない。ラストのいじめっ子とのプールのシーンはとてもスカッとしてしまうんだけど、よく考えると超怖い。エリと行動を共にするおっさんの辿る運命の切なさ。それがあるからラスト、大ハッピーエンド!に見えて、いや・・・これ最悪じゃん。とも取れる。同じ監督がハリウッドでリメイクしたバージョンもあるらしいので観てみたい。でもこれは知らない役者が演じているのがまた魅力的なんだと思うんだよなあ。

22本目 レスラー

画像7

華々しいリングの上に立つベテランレスラーだが、私生活では完全に家庭崩壊。娘からも嫌われ、身寄りもなくなすすべ無し。そろそろ身体にガタが来ているが完全に社会不適合でロクにバイトもできない。不器用すぎる男の話。ただこういう人、大なり小なり現実にもめっちゃいる気がする。終盤の展開は主人公の行動にムカムカしつつも、ラストカットまで観ると、もうこの人にはこれしか生きる道はないんだな。と妙に納得。

23本目 イカとクジラ

画像8

去年マリッジストーリーがとても良かったので、同じ監督の昔の作品を観てみたのですが、この時からすでに離婚ものを撮っていたのね。完全にうまくいっていない夫婦とその息子二人の気まずい日常。息子二人のグレ方がとにかく痛々しい。兄貴は自作と偽って有名バンドの曲を学祭で弾き語ってドヤっちゃうし、弟の学校での問題行動に至ってはもう絶句もの・・・。私も両親離婚して男二人兄弟ですが、順調に育ってよかったです!(と言うほど順調でもないかも)

24本目 第三の男

画像9

古典!1949年公開。この映画の面白い部分を説明しようとすると完全にネタバレになる・・・。いま観るとそのネタバレ箇所の展開もそんなに新鮮さは無いのかもしれないけど、全体としてはやはり色褪せず面白い。白黒であることで光と影が効果的に使われていて、これはカラーだと撮れないと思う。観覧車のシーンがあるんですが、ドアががばがばすぎて、あんなの絶対乗りたくない。当時はあれで本当に営業してたのかな!?1年に10人くらい落ちてそう!笑

25本目 グラン・トリノ

画像10

全部観ているわけではないけど、個人的には2000年代以降のイーストウッド作品の中では、ぶっちぎりで面白かったです。いつも通りといえばそうなんですが。とにかく近寄りたくない頑固じじいの隣に住むアジア系の少年。絶対に交わることのない二人の間に徐々にできていく確かな絆。ラストシーンのカッコよさは痺れる。グラン・トリノというタイトルがまた粋。

26本目 マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)

画像11

こちらもイカとクジラと同じ監督。そのため、やっぱりうまくいっていない家庭もの。歳をとっても親と子の関係とか、兄弟の関係ってのは拗れると厄介。全体的には静かな人間ドラマだけど、主演がアダムサンドラーとベンスティラーなのでコメディ要素多めで楽しい。二人でムカつくやつの車を破壊しようとするシーンがめちゃくちゃ笑える且つ観ていて痛々しい。

27本目 邪願霊

画像12

60分くらいのビデオ映画なので、これを一本にカウントしていいのか微妙なところですが、「Jホラーの金字塔」らしいのでいいでしょう!観たきっかけはこれの脚本家で、後に様々なJホラーやウルトラマンシリーズなどで脚本を書いている小中千昭さんの本を読んだことがきっかけ。その本では心霊映画を作るためにどう脚本を組み立てて、どう撮れば怖くなるのかがかなり具体的に書かれていてとても面白い。確かにそう考えるとこの映画で試されている手法が後のホラーの撮り方のお手本になっているというのは分かる。この映画自体は正直、そうとうB級なんだけどね。

28本目 コンテイジョン

画像13

コロナの影響で注目されていたウイルスパニックもの。致死率が違うからパニック具合は異なるものの、確かに今現実に起きている状況とほとんど同じ!公開されたのは2011年だけど、既に劇中ではソーシャルディスタンス、ステイホーム、ウォッシュハンドを徹底しよう!と呼びかけていたり、デマによる混乱や買い占めが起きている。よく予言とかいわれるけどそうじゃなくて、この程度の混乱は完全に想定済みってことですな。この映画では最終的にワクチンを誕生日を抽選してその順番で配り、ワクチン接種者にはリストバンドがされて、それを付けてる人から出歩いていい。となっていたけどさて現実は如何に。普通にドラマとしても面白かった。

29本目 市民ケーン

画像14

古典!1941年って。Rose bud・・・と謎の言葉を残して死んだ新聞王(つまり当時のメディア王。ナベツネのすごいみたいな奴か←)の生涯を遡って追っていく作品。ここまで古典だと、全部のシーンがアイデアだらけ!一体人力でどうやって撮っているのか不思議なシーンばかり。それに加えて当時監督兼主演のオーソンウェルズは25歳!すご。謎の言葉の落ちを含めてストーリーとしても今見ても頓智が聞いていて全然楽しめます。

30本目 ミリオンダラー・ベイビー

画像15

相変わらず頑固おやじのイーストウッドトレーナーの元に、30を過ぎた素人の女性ボクサーが弟子入りを志願。当然最初は断られるも熱意に打たれ、彼女を引き受けることに。ここまでは良質なスポ根ものなのですが、中盤の信じられない胸糞展開から、とんでもない方向に物語が転がっていき、最終的にはびっくりするくらい鬱映画になる。最後まで観るのがとにかく辛かった。

本日はここまで。疲れた。

以上

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?