ひどらの不思議体験記(はじめてのバリ島①)

バリへ行ったきっかけは
どこかのポスターで

"神様にいちばん近い島"

というよくあるキャッチフレーズを見て
それがとても印象に残ってしまったから。
これでバリ島を知った。

行ってみたい。
まだ日本から出たことのなかった
わたしはこの言葉に吸い寄せられてしまった。

でもなにせ海外に行ったことがなかったので
どうしたらいいかもわからないし
ツアーは時間に縛られるから
できればフリーで行きたかった。

けれど当時のわたしには
どうすればいいのか知恵が全くなかった。

でもいつか行く。
ということだけは決めていた。

☀︎

月日は過ぎ
偶々とある学祭に呼ばれて行って
そこで出会ったお姉さんと
夜風に吹かれてまったり語っていたとき

「今度バリにいくんだよねー」

「え！いいなぁ！行ってみたい所なんです！」

「へー。そうなんだー。」

「前にバリのポスターを見て
いつか行きたいって想ってて。」

「ふぅん。一緒に行く？」

「え！行きたい！え？でもいいんですか？」

「なんかこういうのってあるじゃん。タイミング。」

「うん。たしかに。」

「じゃあ連絡先交換しよ！」

これである。
本当に知らないお姉さんと
そのお友達とバリに行ったのが
はじめての海外旅行。

あのポスターを見て
バリに想いを馳せていたら
なんとこんな形で行けることになった。

そこからはあれよあれよと事が進み
パスポートやらバックパックやら
準備をしてあっという間にバリ島となった。

その間にも何度かお姉さんと連絡を取り

「せっかく行くんだから
行きたい所あったら言ってね。」

今回は行けるだけで十分と想っていたけれど
お姉さんのこの言葉でわたしのとっておきの
行きたい場所(会いたい人)をひとつだけ提案した。

いま想えばすごく無謀だった。

わたしはこの旅ではじめての冒険をした。