輸入インフレと国内インフレ
現在進行中の輸入インフレに対し、この物価上昇は一時的だとの判断により、日銀は異次元緩和を続けています。
また政府は、継続的な賃上げ実現を強く促しています。
記事では、この日銀と政府の対応に対し、2つの疑問を呈しています。
その疑問とは
『金利を引き上げている欧米諸国との違いをどう考えるか』
『輸入インフレに応じて賃金を引き上げることをどう考えるか』
の2点です。
欧米諸国は、輸入インフレから国内インフレに転嫁するのを防ごうとしていることからの疑問です。
輸入インフレは、輸入価格の上昇を原因とするものですが、国内インフレの定義が記事内ではされていないので、正確にはどのようなインフレを指すのかが良く分かりません。
良く分かりませんが、もしも賃金上昇を伴うインフレであれば、日本がまさに狙っているインフレです。
日本経済はこれまで長い間デフレに苦しめられてきました。
このデフレ経済を脱却するために、政府・日銀は、輸入インフレを国内インフレに転嫁させようとしています。
輸入インフレでは、賃金上昇はできません。
何故ならば、輸入インフレはコストプッシュ型インフレでもあると思われ、所得は海外に流れていってしまうからです。
賃金上昇を伴う物価上昇こそが日本の目指すところであり、これが分かれば前述の2点の疑問は解消されるのだと思われます。
『 』内引用、参照
2022/12/1 日本経済新聞
21面 マーケット総合 大機小機 【脱デフレ、最後の大作戦】より
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