蛭田 秀樹

公認心理師。教育デザイナー 順天堂大学大学院卒→小学校教諭→青年海外協力隊(南アフリカ…

蛭田 秀樹

公認心理師。教育デザイナー 順天堂大学大学院卒→小学校教諭→青年海外協力隊(南アフリカ派遣)→フリーランス(教育事業)→認定こども園→現在 主に心理学的な視点から物事を記事を書いていく予定 子育て、人間関係、健康などのご相談は、hirutahideki@gmail.com

最近の記事

親が知っておくべき子育ての話⑤(お金編)

 その①(ポートフォリオ)  その②(ロングゲーム)  その③(ドルコスト平均法)  その④(社会から距離を置く)    ⑤質素に生きる  お金持ちになるために、稼ぐことを考える人が多いと思います。しかし、「贅沢に暮らす」ということではなく「お金持ちになる、資産を築く」という視点で考えると、浪費をしないということが大切なのです。ミリオネアを対象にした研究では、7割のミリオネアが質素な生活をしていたということが分かっています。  ちなみにアメリカの大富豪は以下のようなもの

    • 親が知っておくべき子育ての話④(お金編)

       その①(ポートフォリオ)  その②(ロングゲーム)  その③(ドルコスト平均法)    ④社会から距離を置く  今回のお金持ちになるための方法は、「社会から距離を置く」です。具体的には、多くの人が見ているテレビやSNS、ネットニュースなどの情報を制限することになります。また、人間関係においても、コントロールする必要があります。これはなぜか?それは以下のような理由となります。 ①私たちは、人間関係や普段見ている情報の影響を受ける。みんながやっているものをやるべきだという

      • 親が知っておくべき子育ての話③(お金編)

         その①(ポートフォリオ)  その②(ロングゲーム)    ③ドルコスト平均法  前回のロングゲームの続きの話です。まずはアメリカのS&P500のチャートを見てください。  これを見ると、途中下がったり、上がったりしています。全体を見れば、徐々に上がっていくことが分かります。そう、俯瞰すると少しずつ成長していくものなのだなとわかるのです。  しかし、実際に投資をしてみるとわかるのですが、この株価が下がった時はわかっていても動揺するものです。この株価が下がった時(つらい時

        • 親が知っておくべき子育ての話②(お金編)

          その①からの続きです。  前回は、分散、ポートフォリオの話をしました。  ②ロングゲームを狙う 今回のテーマは「ロングゲーム」です。投資の話をすると、デイトレーダーを思い浮かべて、一日で数百万~数千万円単位でお金が動いている姿を想像される方がいます。しかし、実際にお金持ちになっている人たちの多くは、何十年もコツコツと資産運用をして、億万長者になったことが分かっています。  お金も人生における成功も短期で成しえることはできません。しかし、現在、SNSなどで成功者たちの豪華な

        親が知っておくべき子育ての話⑤(お金編)

          親が知っておくべき子育ての話①(お金編)

           しばらくサボっていましたが、これから時間を見つけてぼちぼち書いていきます。  これから書いていくのは、タイトルの通り「親が知っておくべき子育ての話」です。これは、子育てにという視点からではなく、私たち大人が自己成長させるために必要な話なども含め、子どもたちに使える内容に落とし込んでいきます。  最初にいきなりお金の話をもってきましたが、決して簡単に儲かるという話ではございません(笑)  投資に関する基本の話から、大富豪になるための方法まで解説していきます。ただ、これらの

          親が知っておくべき子育ての話①(お金編)

          わがままに生きないことの罪②

           前回の続きです。価値観に沿わない生き方がなぜいけないのか? 最後にボロが出る  僕が感じるのは、みんなめちゃくちゃ周りの目を気にしたり、常識みたいなものに囚われていると感じています。だから、初対面の人は、「なかなか印象のいい人」みたいなことになります。  例えば、教育機関で働こうとしている人が、良い印象を持ってもらうために「私は、子どものために時間を使っている時が、一番幸せなんです」みたいなことを言う。これが、本音であれば問題ありません。しかし、これが自分の心の底から思

          わがままに生きないことの罪②

          出版しました

           私事ではございますが、この度、アマゾンのkindleより「組織の整え方」という本を出版させていただきました。  内容としましては、私が管理職をやっていた時代に、私の上司が原因で組織が崩壊していきました。そのことから、組織経営の大切さ、組織がいとも簡単に崩れていくことを知りました。  そこから、組織経営に必要な要素を自分なりに絞りだし、科学的な視点から開設をしています。  以下、そのざっくりした内容です。  それぞれの項目について、なぜ大切なのか、それらがないとどのような

          出版しました

          わがままに生きないことの罪①

           この前、佐藤優さんの悪の進化論という本を読みました。かなり面白い本でしたので、お勧めです。その中で、「はっ」としたことがありましたので、それについて書きました。   何のために生きているのか?  進化論とかの話で、生物は「種」を維持するために生きているのか、それとも「個」を維持するために生きているのか。という話が出てきました。  代表的な学者さんで言うと、コラート・ローレンツさんは「インプリンティング」を提唱した方で、この方は、動物の行動は"種"を維持するためにある

          わがままに生きないことの罪①

          意地悪なスポーツ

           まず、題名から意味不明ですよね。この記事の着想は「RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる」という得ていますので、興味のある方は読んでみてください。 意地悪なスポーツって?  意地悪なスポーツは何のことかというと、サッカーなどの変数の多いスポーツのことです。これは相手が違えば、グランド状況も違えば、人数も多ければ、なかなかプレーが中断されなければ、いきなり始まったりもすれば・・・大変ですよね  反対の言葉は「親切なスポーツ」です。これはゴルフなどに代表される

          意地悪なスポーツ

          勇敢になるための方法

           タイトルの内容は巷で溢れている内容ではありますが、今回は世界で一番最後まで人種差別政策を行っていた南アフリカ共和国で黒人初めての大統領であるネルソン・マンデラから学んでいきます。知らない人はGoogle先生に聞いてみてください。すぐに出てきます(笑) マンデラは結構臆病者 様々な著書などで語られていますが、実はマンデラは臆病ものなのです。こんなエピソードがあります。  1994年、ナタール州でズールー族への演説を行うために小型プロペラ機で向かった。その時に、1つのエンジ

          勇敢になるための方法

          大衆が間違える理由(成功しない理由)

           タイトルで「成功しない」とか書くと、「おまえが成功を定義するな」と言われてしまうような気がします。その通りで成功の定義は自分であり、その組織がするものなので、明確に「成功しない理由」とは言えません。  しかし、今回の内容としては、成功=なんかうまくいっていない(健康度、年収、幸福度・・・)。といった一般的な部分で考えていきます。 昔は大衆をまねればよかった 私たちがまだまだ小さな集団で暮らしていたころ、20人とか100人とかの規模。つまり狩猟採集民だったころは、この中でみ

          大衆が間違える理由(成功しない理由)

          自由に生きるために

           今回はジョニー・オデルさんの「何もしない」という本から、自分なりに読み解いたことを書きます。特に前半部分よかったので、そこをピックアップ。  英語名が「How to do nothing」ということで、「何もしない方法」みたいな感じですかね。センス溢れる題名だと感じております。  今回「自由」という言葉を使っているのは、僕なりの表現方法ということでご容赦ください。 自由になるために必要なものとは? まず、「自由」に生きるとは、 社会通念や固定観念などに縛られずに、各個人

          自由に生きるために

          挑戦できない理由

           表題のとおり、その理由について心理学的に考えていきます。 昨今、スタートアップという言葉が出てきて、ひと昔に比べると「リスクを取ろう」という雰囲気が出てきました。とはいっても、なかなかリスクを取って挑戦しようと思えないのが多くの人の心理ではないでしょうか?  私たちに二の足を踏ませている、3つの要因について解説します。 1.損失回避  損失回避はノーベル経済学賞受賞のダニエル・カーネマンで有名となりました。読んで字のごとしで、私たちは損失を回避しようとします。 「そん

          挑戦できない理由

          「叩く社会」で日本が死ぬ理由

           日本では、何か少しでも「失敗」とカテゴリー分けされるようなことをすると社会からボコボコに叩かれるという現象が散見される。  これだけが決して原因ではないが、最近の日本が元気のない理由について、「文化」の視点からこの現象を読み解いていこう。 世代を経るごとに進化する 私たち人間は、そもそも文化的な生き物で、その技術や知識などが人から人へ、そして世代を超えて伝わっていったことで進化してきた。詳しくは今度書こうと思うが、現在のネットワークも様々なシステムが組み合わさってできたも

          「叩く社会」で日本が死ぬ理由

          言動が一致しない人への違和感

           僕はタイトルの件について、ずっと違和感を感じていました。 具体的には ●「矢沢永吉の考え方が好きなんだよね」とか言いつつ、全然やっていることは卑怯で矢沢永吉っぽくない。(実は矢沢さんのこと全然知らないので、間違っていたらごめんなさい(笑)) ●「ブッダって素敵だよね。」とか言いつつ、マインドフルネスからほど遠いし、他責的な言動が多い。 みたいな感じです。 もちろん、その人に憧れているからといって、その人のように行動できるわけではない。それはわかっているが、僕の中でずっと

          言動が一致しない人への違和感

          屋久杉に学ぶ、世界の法則②

           さて、前回の続きとなります。  今回の話は「次の時代につなぐ」ことをテーマにします。 次の時代の土台に「二代杉」  屋久島では、杉の伐採が江戸時代から始まっていました。しかし、当時は現代のようなチェーンソーもなく、切るのが大変だったのです。だから、根本付近の太いところではなく、ある程度高いところで切ります。そして、その切ったところから、新たな杉の木が育ち、まるで一本の木のようになるのです。これを二代杉といいます。  この現象がもう一度重なった場合は「三代杉」となります。

          屋久杉に学ぶ、世界の法則②