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人前でキャラを使い分けてしまう理由とは?


今日で「自己認識と他者認識の違い」の連載6日目です↓


このテーマの中の1つに、「キャラ」があります。日常の会話の中でも、「優等生キャラを演じる」とか、「キャラを使い分けて生活する」といったような意味合いで使うことが多いですよね。

ただ人によっては、こんな悩みもあるのではないでしょうか?

「あの人の前で演じるキャラは疲れる」
「キャラを使い分けすぎて本当の自分がわからない」


僕自身も、人によって自分のキャラは変わりますし、「もう少し素を出せたら良いなぁ」と感じることも多いです。

ということで、今回は、「なぜ人前でキャラを使い分けてしまうのか?」というそもそも論について、自分なりの考えを深掘りしてみたいと思います。



「キャラ」とは?

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本題に入る前に、そもそも僕が「キャラ」という言葉をどのように捉えているかを説明します。結論から言えば、以下の3つの要素を兼ね備えているものだと思います↓

・心からの衝動で行動していない
・その場の空気を読んで合わせる
・本当の自分を抑えている


つまり、「素の自分を出した状態」のことを「愛されキャラだね」と言われる時とは、若干ニュアンスが異なるので、そこを考慮した上でこのあとの話を進めていきます。



日本語における「わたし」の表現

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「なぜ人前でキャラを使い分けてしまうのか?」の答え1つとして、「自分の呼び方が定まっていないから」ということがあると考えています。


例えば、普段友達に「おれ」と言っている男性は、会社では「わたし」と言います。家に帰ったら「パパはね」と子供に向かって話しますし、仲の良い先輩には「ぼく」と言うかもしれません。

たったこれだけを考えてみても、4種類の自分の呼び方があるわけです。


僕は高校野球をやっていましたが、その当時は自分のことを「自分」と呼ぶのが当たり前でした。しかし、中学時代にはそのような「クセ」がついていないので、高校に入ってすぐの時に間違えて「おれ」とか「ぼく」と言ってしまい、怒られた記憶があります。

また、サラリーマン時代にメールをしていたら、クライアントが「当方」とか、「小職」とか使っていて、少し驚きました。


このような感じで、「どのコミュニティに属するか」によって、自分の呼び方が変わるということは、日本ではすごく当たり前だと思います。

今まで生きてきて、「1度も自分の呼び方を変えたことがない」という日本人はほぼいないはずです。


英語における「ワタシ」の表現

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一方英語だと、自分のことを「I(アイ)」と表します。この表現は、家族や友達、先輩、会社、どのコミュニティに属していても変わりません。1人称が1つしかないということです。

もちろん、厳密に言えば「自分を表す言葉」は「I(アイ)」以外にもありますが、日本語のような種類の多さはありません。


僕は海外で生活したことはないので、実際のところの肌感覚はわかりませんが、基本的に「I(アイ)」という表現のみで生活できると想像すると、かなり楽になりそうだなと感じます。

それくらい、日本語における「わたし」の表現が多いということです。


自然と言葉の使い分けが生じる文化

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改めてですが、家では「パパはね」と話している人が、どんな間違いがあっても仕事中に「パパは」とは言いません。当たり前のことですが、ここでのポイントは、それを「“無意識的”に行っている」ということです。

どのコミュニティにいても、その場に最も適した自分の呼び方を、“無意識的”に選んでいて、それを使っています。


そして、その背景にあるのは、「日本特有の文化」だと思います。そもそも日本人って、「空気を読む」「先輩をたてる」「気を遣う」「雰囲気を察する」みたいなことが重要視されているよなぁと、行き着きました。

これが出来ない人のことを、一昔前では「KY(空気読めない)」とか、「自己中」とか呼ばれていました。こうやって、“仲間外れ”が行われていたので、そこから外れないように、「周りのみんなに合わせている」のだと思います。


つまり、「なぜ人前でキャラを使い分けてしまうのか?」という冒頭の問いに対して回答すると、「日本特有の文化によって、そうせざるを得ないから」ということです。


おわりに

中学生くらいから、自分の呼び方とか、相手の呼び方みたいなところに関心がありました。特に英語を勉強したときに「なんで英語はみんな“I(アイ)”を使うんだろう?」とか思っていました。

また、それからも学生生活を過ごしていく中で、「おれ」「ぼく」「うち」「おら」「わたし」と様々な1人称を使う人と出会って、「どういう違いがあるんだろう?」と漠然とした疑問がありました。


そして、今回のnoteの連載で「自己認識と他者認識」について書いている最中に、たまたま読んだ本に、僕が疑問としていたことが書いてあったんです。

「うわぁ同じこと思っている人いた!!!」と思って、そこからヒントを得て、今回の記事を書きました。


ちなみにその本がこちらです↓


面白いのでぜひ読んでみてください!!(読んだ方感想教えてください!笑)

明日記事では、今回の内容をもとに、「キャラの使い分け」についてさらに深掘りしてみたいと思います。


今日は以上でーす!


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