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逃避の散歩 138.外堀通り

千代田区にある東京駅八重洲中央口自動車乗降場に来た。ここからすぐ東側の歩道からは中央区である。面倒くさい話だが区境にいる。

今回はここを起点にして、外堀通りを時計回りで一周巡りしてみる。よく利用するが一周通して歩いたことはないことを思い出したからだ。というわけで、一応グーグルマップでルートを組むとだいたいこんな感じ。総距離12.9キロメートル、予想所要時間3時間2分となっている。

ルートを見ればわかると思うが、この通りは千代田、中央、港、新宿、文京と五つの区を跨いでいる。また、いくつもの人混み地帯を通過しなければならない。そもそも始点であるここが既に人混み地帯だ。これ以上呆けているのも何なので、さっさと始めよう。

南へ進み、5分で鍛冶橋交差点を通過して中央区に入り、7分に東京高速道路を通過。この辺りは23区役所巡り(135回)で最後の区間だった中央区役所から千代田区役所の間で通ったところだ。

東京メトロ銀座一丁目駅の出入口がある有楽橋交差点から、銀座西二丁目交差点と銀座西三丁目交差点を通過するその途中で左側に目を向けると、東映本社が見える。東映の作品は『新幹線大爆破』と『仁義なき戦い』シリーズ(4作目の『頂上決戦』まで)、千葉真一の空手物が好きだ。

蛇足だが、東映本社にある映画館の丸の内TOEI2は地下にあり、劇場のほぼ真下を東京メトロ丸の内線の線路が通っていることから、車両が走っている音や振動が伝わってくる。

かつて三原橋下にあった銀座シネパトスも東京メトロ日比谷線の線路の真上に位置したことから同様の現象があり、自分は「地下鉄サラウンド」と称していたが、都内でこの現象を味わえる映画館は自分が知る限り、現在はここだけしかない。

12分に都道304号・晴海通りとの交点である数寄屋橋交差点を通過。進行方向から見て右側がゴジラに少なくとも2度は壊されたJR線第1有楽橋ガード、1984年に破壊された有楽町マリオンがある数寄屋橋方面(2回)になる。ソニービルの建て替えもだいぶ進んでいるな。

時間帯にもよるが、ここから東京高速道路が東へカーブする土橋交差点までの区間は比較的人通りが少なくなる。そして、この区間から東は銀座通りとの間、そして西は東京高速道路の間が、値段の高い飲食店が集中している区域になる。

17分に土橋交差点を通過。そして東京高速道路の高架下を抜けて新橋駅前の新橋駅銀座口前交差点に差しかかるところで港区に入る。

新橋駅銀座口前交差点を右折し、双葉橋ガードを通り抜ける。途中で以前は通れた所が工事の仮囲いに阻まれているため、そこにある指示通りの迂回路を抜け、新橋駅日比谷口前交差点で2段階横断をして歩道を変更する。

ここから永田町の辺りまでは東京メトロ銀座線(9回)で歩いた道を逆に進むことになる。23分に都道409号・日比谷通りとの交点で都営三田線内幸町がある西新橋交差点を過ぎる。この交差点は区内駅ラリー(109回)でも次の西新橋一丁目交差点までが今回と重複している。

28分経過、東京メトロ虎ノ門駅がある虎ノ門交差点を通過。このあたりからしばらくの間千代田区との区境を沿って進むことになる。

右奥に見える文部科学省や文化庁、会計監査院などが入っている中央合同庁舎7号館を見つつ左折、右へカーブして赤坂一丁目交差点と文化庁の前を抜ける。文化庁前交差点の逆側にある坂を上ると首相官邸と内閣府、国会議事堂がある。

36分に都道412号・六本木通りとの交点である溜池交差点を過ぎ、東京メトロ溜池山王駅の8番口の横を通る。42分に山王日枝神社の鳥居前を過ぎて45分に東京メトロ赤坂見附駅、同永田町駅がある国道246号・青山通りとの交点である赤坂見附交差点へ。

信号待ちののち、同交差点の横断歩道を2段階横断して弁慶橋(40回)の前を左折し、弁慶濠に沿った紀伊国坂を上っていく。54分に紀尾井坂との交点である紀伊国坂交差点を過ぎ、次の迎賓館の正門がある若葉東交差点で新宿区に入る案内標識が見える。

1時間ちょうどのところで、国道20号・新宿通りとの交点である四谷見附交差点に出る。嫌な具合にいつも人混みができるポイントなので、急いで通り抜けたいが信号待ちになり軽く苛立つ。

横断歩道を渡って四ツ谷駅四ツ谷口前と四谷見附北交差点を過ぎる。千代田区との区境となる千代田区立外濠公園に沿って進み、本塩町南交差点を過ぎたところから下り始め、次の名称がない交差点で右へ大きくカーブしていく。1時間7分に市谷八幡町交差点で都道302号・靖国通りと合流する。

市谷濠に沿いながら、1時間11分に市ケ谷見附交差点を通過。ここで靖国通りと分かれる。この交差点を渡ってすぐ右側の見附濠から新見附橋交差点をはさんで牛込濠まで、つまり市ケ谷駅から飯田橋駅までの間は濠側に桜並木がある。開花の時期にJR中央線や同総武線を乗っていると見える景色だ。

1時間22分に早稲田通りの神楽坂と合流する人混みポイントの神楽坂下交差点を過ぎ、飯田橋駅横のビルに沿って1時間25分に飯田橋交差点に出る。JR信濃町駅東口前の階段から飯田橋歩道橋を渡り、階段を下りて文京区へ。神田川沿いに進んでいく。

飯田橋職安前交差点を過ぎて1時間31分、日本橋川(58回)の起点である小石川橋が右側に架かる小石川橋交差点を過ぎる。1時間33分にJR水道橋駅から東京ドームシティへ直接架かる後楽園ブリッジがある後楽橋交差点を過ぎて1時間37分に水道橋交差点から上り坂になる。

ここから聖橋までは区内駅ラリー(104回)で通った道を逆に進んでいくことになる。1時間43分に順天堂前交差点を過ぎたあたりから人混みが増え始め、1時間45分に常に人混みができてしまうお茶の水交差点で信号待ちの足止めを食う。

信号が変わり、横断歩道を足早に渡る。東京メトロ御茶ノ水駅2番口前を通って坂を下り、聖橋の下を抜けたところから神田川を見下ろす(トップ画像参照)。この雑然とした雰囲気が好きだ。

1時間48分に湯島聖堂の仰高門(正門)を過ぎるあたりでやっと千代田区内に入る。外神田二丁目交差点を過ぎてJR総武線の高架下に差しかかり、国道17号・中山道と都道452号・昌平橋通りとの交点である昌平橋交差点を右折して昌平橋を渡り、JR中央線の昌平橋ガードをくぐる。

そういえば、さっき通過したJR総武線の高架で思い出したが、映画『ブレット・トレイン』で主人公が乗る特急列車があの高架を通過している。明らかに狙ったとしか思えないヘンな日本描写がちりばめられ、色々と笑いどころがあって楽しい作品だったな。

話を戻そう。この辺りから靖国通りとの交点となる淡路町交差点までの間は、JR新宿駅南口から上野公園のとき(33回)や区内駅ラリー(105回)でも歩いている。

1時間55分に同交差点の横断歩道を通過し、さらに南下。1時間58分に神田警察通りとの交点である司町交差点、2時間に神田西口通り交差点、2時間2分に鎌倉橋交差点を左折する。

竜閑橋交差点で右に折れ、2時間5分に中央区へ。先にはJR線の竜閑橋ガードが見えている。同ガードに差しかかるところで竜閑さくら橋の前を通過。ここからゴールまで残り1キロメートルを切り、同時に常盤橋前の交差点までの間は、日本橋川に沿って歩いた時のルートと重複する。

同ガードを越えた新常盤橋交差点から、常盤橋公園と日本銀行本店の前を通過して2時間10分に常盤橋交差点へ、自分が歩いてきた側の道が工事で塞がれているため、逆側の歩道へ移動して最後の橋である一石橋を渡る。呉服橋交差点で2段階横断してゴール地点側の歩道に戻る。

蛇足だが、この歩道の裏側に遠山金四郎景元でおなじみ北町奉行所跡の碑がある。また南町奉行所跡の碑はJR有楽町駅中央口前の広場にある。

2時間18分、千代田区に入って起点に戻り外堀通り一周巡りは終了。グーグルマップの予想より44分早い

外堀通りはわかりやすくて歩道も広めの所が多いので、歩きやすいとは思うが、土・日曜、祝日の昼間に歩くのはお勧めしない。というのは、JR東京駅から同新橋駅のまで間や水道橋交差点周辺などといった人混み地帯がさらに混むからだ。

今回は駅が目の前だから帰りが楽だな。