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逃避の散歩 33.JR新宿駅南口から上野公園まで(知る限りで楽な道)

JR新宿駅南口にいる。

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以前、ここから上野公園の北側を抜けてJR上野駅入谷口までを思い付きだけで歩いてみたのだが、上り下りの激しい所を通ってきたため、予想より時間が掛かってしまった。その様子はここで。

その時の宣言通り、今回は上野公園を不忍池方面から入る、上り下りが少ないと思われる別ルートを歩いていく。とはいうものの、最初に坂を下って新宿四丁目交差点を越えて新宿高校の前を抜けて新宿御苑まで歩くのは前回と同じ。その先が別ルートというわけだ。

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奇しくも前回と同じく6分経過、新宿御苑新宿門手前の交差点で信号待ちをする。今回はここから一旦横断歩道を渡って新宿御苑の沿道を歩いて大木戸門の方へ向かう。

この道を選ぶ理由は、信号待ちをするのは多くて2回で済むことだ。この先は新宿通りと合流するので新宿通りに出て歩いてもいいが、その場合は倍の4回になる。

裏技というほどのものではないが、新宿御苑が開園している場合は、新宿門横の玉川上水・内藤新宿分水散歩道を利用すると信号待ちをせず一気に大木戸門の前まで抜けられるので大幅な時間短縮になる。だが、今回は閉園している日や時間帯に通ることを考慮し、あえて沿道を歩く。

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12分経過、大木戸門の近くに出る。そのまま四谷区民センターの横を抜けて少しだけ新宿通りに出て甲州街道に合流する。

有名な話だが、アニメ映画『君の名は。』の東京の舞台は新宿南口周辺とこの辺りからJR四ツ谷駅までの間に集中している。覚えている限りだとあとは六本木ヒルズと国立新美術館。

この辺りはよく歩いているので、元となった場所がすぐにわかり、「狭い世界だな」とか「効率の悪い移動しているな」などと余計なことを思いながらあの作品を観た。

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15分経過、新宿通りと甲州街道と外苑西通りが交差する四谷四丁目交差点に出る。左右に通っているのが外苑西通りで、今いる分離帯から左へ行けば靖国通り方面、右に行けばJR線の線路下を通り新国立競技場の前を経由して青山通り方面に行ける。

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21分経過、営団地下鉄丸ノ内線の四谷三丁目駅がある四谷三丁目交差点に出る。ここは外苑東通りと交差していて、左に行けば以前通り抜けた大久保通り、早大通り、新目白通りと交差し、右に行けば営団地下鉄銀座線を踏破したとき(その様子はここ)に通った青山通り、六本木通り、国道一号線と交差する。

ここは信号の切り替わりが早い上に待ち時間が長いので、急いでいるならば、横の消防博物館から地下鉄丸ノ内線の駅出入口に入って真っ直ぐ対向の出入口に抜ければいい。ただし、今回は通り抜けられない時間帯を考慮して横断歩道を渡る。

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30分経過、JR四ツ谷駅前の四谷見附交差点に着く。今は赤信号なので、信号待ちをせずに左折してすぐの四谷見附北交差点の方から横断歩道を渡り、JR四ツ谷駅麹町口の方へ進んで跨線橋を渡ったところを左折。

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江戸城外堀跡の内側に出て、信号のある横断歩道を渡ったところから千代田区に入る。

この外堀跡の土手は、少し前まで桜が咲く季節になると花見客でにぎわう場所だったが、現在は場所取りができないよう整備をして居座れないようになっている。

道は左右に分かれていて、そのまま左側の土手に沿って歩けばJR市ヶ谷駅前に出て靖国通りに入れるが、そっちはまだ通らない。駅周辺は人混みがあるからだ。なので、おのずと右側の道を進むことになる。最初の信号を交差しているのは日本テレビ通り。名称通り、かつて日本テレビの社屋がこの通りにあった。

今進んでいる道は、靖国通りと並行するような感じで歩いていると考えてもらえるといい。横断歩道を渡ったところでニ七通りになる。少し下ってゆるい上りになるが、靖国通りはこの道よりも長い上りになっている。

見た目が高級マンションにしか見えない(実際に分譲住宅である)駐日ルクセンブルグ大公国大使館の前を抜け、上り坂が終わり43分が経過したところで西郷公園前交差点に着き、信号待ちをする。

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そういえば、この道はよく通るが、東郷公園(正しくは東郷元帥記念公園)はいまだに入ったことがない。

次の東京家政学院前交差点のあたりで緩やかな下り坂に入る。そういえば、このニ七通りは昼間なら人通りが少ないが、朝7時から8時くらいと夕方は学生の通学と帰宅の時間帯なので学生で混みあうので、そこは注意したい。

次の信号で横断歩道を渡ったら左折し、ここで靖国通りに向かう。左折せずにその先の外堀通りに突き当たってから左折してもいいのだが、更に下っていくので、上り坂を長く歩くことになる。

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48分経過、靖国通りに出て靖国神社南門交差点前に出る。横断歩道は渡らずにそのまま右折して進む。

靖国神社の境内に入ったのは1回しかない。参拝目的ではなく、博物館の「遊就館」の入り口にある、河口湖自動車博物館・飛行館が修復・寄贈した零式艦上戦闘機五二型を見に行っただけだ。

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内堀通りと合流する九段坂上交差点を越えて52分経過、千鳥ケ淵前を通過。千鳥ケ淵は靖国神社と同様、都内では桜の名所の一つとして知られるが、現在の形に整備される前はやはり花見の場所取りで問題になり、さっきの江戸城外堀跡と同じく場所取りができないように整備された。

ここから九段下交差点まで長い九段坂を下る。横の九段阪公園には大山巌の銅像と品川弥二郎の銅像が間隔をあけて並び、その間に公衆トイレがある。実はさっきから我慢していたので、ここで用を足すためしばし休憩。

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用を足した直後の56分経過。日本武道館が見える北の門公園出入口前を通過する。日本武道館へは1995、97年のクラプトン公演とプロレス観戦で何回か行ったくらいか。プロレスは2003年3月1日の小橋建太対三沢光晴を観れたのが心の財産。

昭和館を横目に坂を下り切って九段下交差点を渡り、さらに神田川からの分岐を起点にした日本橋川に架かるまないたばしと横断歩道を渡ったらすぐ右折して最初の角を左折した道に入る。なぜそうしたかというと、そのまま靖国通りを歩くより静かで人通りも少ないからだ。

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集英社の前を通るばし通りを渡ってさくら通りに入り、1時間6分経過したところで白山通りが通る交差点に出る。ここから左側に地下鉄の神保町駅、右側は皇居方面になっている。

このまま神田すずらん通りを抜けてもいいのだが、少しでも人通りを避けていこうと思うので、1本右側の路地に入る。それだけで驚くほど静かで人気の少ない道を通ることになる。

四つ目の角で建物が特徴的な神保町シアターの前に差し掛かる。その横向かいにあるラーメン店の行列を見て素直にすずらん通りに戻る。

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1時間10分、ここで再び靖国通りに合流し、近くに三省堂書店神保町本店がある駿河台下交差点に出る。この交差点の先の上り坂はJR御茶ノ水駅に通じている。楽器店側の歩道に移動したいので、信号が早く切り替わった横断歩道を渡る。そしてそのまま道沿いに。

本郷通りと合流し、東京メトロ千代田線の新御茶ノ水駅と都営新宿線の小川町駅の出入口がある小川町交差点を越え、1時間18分、外堀通りと交差し、都営新宿線の小川町駅と東京メトロ丸ノ内線の淡路町駅の出入口がある淡路町交差点に差し掛かる。

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ここから横断歩道を渡ったら左折し、外堀通りを歩く。1時間22分経過のところでJR中央線の高架下を通る神田郵便局前交差点を越え、神田川に架かる昌平橋を渡り、昌平橋交差点そばのJR総武線各駅停車の高架下を越えて都道452号線に入る。

この昌平橋通りは、秋葉原の近くを通らなければならないときに普段使いでよく利用している。というのも、中央通りと比べて遥かに人通りが少ないからだ。

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いま、右側の歩道を歩いているが、土日・祝日は二つ先の妻恋坂交差点までこの並びは意外と人が通るので、淡路町交差点のところで横断歩道を渡らずに左折し、左側の歩道を歩いた方がいい。中央通りから200メートル西へ外れるだけで混雑を避けられるので、この辺りは覚えておいて損はない。

正直な話、このまま真っ直ぐ歩けば不忍池まで行ける。だが、それだと面白くないので、この先で信号を避ける歩き方をしよう。

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1時間28分、蔵前橋通りと交差する妻恋坂交差点に着く。しばし信号待ちをして横断歩道を渡り右折し、最初の角を左折。その角に案内板があり「五軒町通り」と書かれている。

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この五軒町通りはいつでも人や車の通りが少なく、突き当りまでただ歩くだけで渡る信号を2つ省ける。その間に4つの十字路を通るが、2つ目のところで文京区に入る。

突き当りに差し掛かったところで左折して都道452号線に戻って進む。ちなみに、この突き当りの左右を通っている道は「学問のみち」っていうらしい。突き当り手前の街灯にそう書かれた案内板があった。

1時間35分経過。東京メトロ千代田線の湯島駅出入口があり、春日通りと交差する天神下交差点に出る。ここから右に行けば御徒町、左に行けば湯島天満宮だ。だが、向かうはこの先あと100メートルほどだ。

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2分後、池之端一丁目交差点に着く。この手前の角で台東区に入り、視線の先に見えるのは不忍池だ。つまり、この横断歩道を渡れば上野公園に着く。

信号が青に変わり、横断歩道を渡って1時間38分。上野公園に到着。前回が歩き慣れない所を通ったこともあり1時間57分。明らかに速い。ゴール地点を少し変更しよう。JR上野駅の公園口まで行くことにする。前回は休日だったので行くのを避けたが、歩いている今日は平日なので混むこともない。

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不忍池に沿って歩き、下町風俗資料館の横にある路地を抜けて上野公園前交差点に出る。そして、横断歩道を渡って右側の階段を上る。左側は桜並木へつながる広い歩道となっている。

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1時間45分経過。階段を上って最初に目に入るのは、完成時に見た家族が「違う、そうじゃない(大意)」と言ったことで知られる西郷隆盛像。

そして上野の森美術館と日本芸術院の前を通り抜け、右側に入るとパンダ橋、そして正面奥にはJR上野駅公園口が見える。

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1時間48分、ゴール地点のJR上野駅公園口に到着。ご覧の通り、平日は人通りが少なくて静かだ。

今日はまだ日が高い。ちょっと下におりて一杯引っ掛けながら先のことを考えよう。