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逃避の散歩 104.文京区鉄道駅ラリー(その2:根津駅~後楽園駅)

(その1:新大塚駅~千駄木駅)より続く。

千駄木二丁目交差点はいつも信号の待ち時間が長い。最低でも2分くらいは待たされる。

ちなみに、この交差点から右の根津裏門坂を上り、日本医大前交差点を右折すると夏目漱石旧居跡の碑がある。そこにあった家屋に3年住み、その間に『吾輩は猫である』が書かれたことから、文京区のサイトでは(猫の家)と追記されている。また、同じ家屋に森鷗外が先に住んでいたという。

信号が青に変わり、3つの交差点を越えると根津交差点に差しかかる。その右手前に次の駅の出入口が見えてくる。

1時間20分経過、千代田線根津駅前を通過。そのまま交差点を右折して言問通りの弥生坂を上る。ちなみに、この交差点をそのまま直進すると上野公園の不忍池があるところに出る。

弥生坂は、JR新宿駅からJR上野駅入谷口まで歩いたとき(25回)に下ってきた。東京大学のキャンパスの間を抜け、言問通りの始点である本郷弥生交差点の弥生町交番がある角を右折する。

農学部がある東大弥生キャンパス校門前にある最初の交差点で国道17号・中山道が左へ分かれ、都道455号・本郷赤羽線に変わる。この道は北区(60回)で通過したJR王子駅と十条駅、南北線西原駅、都電荒川線(6回)飛鳥山停留場の前を通っている。

同校門前を過ぎると、すぐ右側に駅の出入口が見える。

1時間28分経過、南北線東大前駅1番口前を通過。この先の横断歩道から対向の歩道へ移動して国道17号へ戻る。再び本郷弥生交差点で信号待ちしてから通過して東大前を進む。

1時間36分経過したところで東大正門前交差点を越える。ここからでも正門越しにイチョウ並木の間から東大安田講堂事件でおなじみの安田講堂が少し見える。続けて本郷郵便局前交差点を挟み、1時間38分が経過したところで東大赤門前交差点に差しかかり同門前を通過する。

現在は耐震診断のために閉鎖されているが、少し前まで普通に開門されていたので、職員でも学生でもない観光客や修学旅行生がこの門の下に立ってドヤ顔で写真を撮るのをよく見かけた。

この次の交差点を越えたあたりから少し下りになり、その界隈には樋口一葉や石川啄木、宮沢賢治などが住んでいたという菊坂の始点あたりで上りとなり、今回最初の人混みポイントである本郷三丁目交差点の横断歩道を渡りこの交差点が起点の国道254号・春日通りに入るところに駅の出入口がある。

1時間42分経過、都営大江戸線本郷三丁目駅3番口前通過。続けてそのまま進み、最初の信号がある角を左折してすぐのところで次の駅の出入口がもう目に入る。

1時間43分経過、丸ノ内線本郷三丁目駅1番口前を通過。

本郷三丁目駅の出入口の番号は1、2番口が丸ノ内線、3~5番口が都営大江戸線となっている。だが、各路線のホームは地下接続していない上に改札を一旦出て地上に出て乗換という面倒かつバカな仕組みのため、今回は別駅としている。これは江東区(76回)での蔵前駅を分けたのと同じ理屈だ。

この入り口から改札口を通過して2番口へ抜け、国道17号に出て右折して最初の交差点を左折。直進して消防署前通りに出たら横断歩道を渡ってから左折して北上。本郷消防署前交差点に来たら右折して都道453号・春日通りに入る。

この通りは台東区(76回)の銀座線上野広小路駅、都営大江戸線上野御徒町駅、JR御徒町駅、日比谷線仲御徒町駅、新御徒町駅、都営大江戸線蔵前駅を通っている。

1時間51分経過、春日局の像が門前にある彼女の菩提寺、麟祥院がある麟祥院前交差点を通過。道は少し左へうねり、次の湯島天神入口交差点を大鳥居側に右折して囲いに沿って進む。表鳥居(トップ画像参照)の前を右折し、湯島坂上交差点を左折して中坂を下り、湯島中坂下交差点に出たら右折。

ここで注意しなければならないのは、交差点の横断歩道を越えないこと。越えると台東区に入ってしまい失敗となるからだ。区市内駅ラリーはその自治体内のみを移動することで成立する。面倒なことに、いま通っているこの都道452号・神田白山線は、文京区と台東区と千代田区の境目となっている。

最初の角の手前右側に駅の出入口が見える。

1時間58分経過、東京メトロ湯島駅5番口前を通過。このまま直進する。

次の角のあたりで対向側が千代田区に変わり、その次の三組坂下交差点を右折して上り、三組坂上交差点を左折して清水坂方面へ。このとき、一旦横断歩道を渡って西側の歩道に移動しておく。東側の歩道をそのまま進むとこの先で千代田区に入ってしまうためだ。

2時間5分経過、清水橋下交差点の横断歩道を渡って蔵前橋通りの新妻恋坂を横切り、対向の坂を上る。この辺りの東側にある歩道の並びが神田明神のある千代田区だ。坂を上り切ると国道17号の湯島聖堂前交差点に出る。そのまま正面の横断歩道を渡り、東京医科歯科大学の横を抜ける。

聖橋の手前右側に下り階段がある。この階段を下りて右折し、都道405号・外堀通りに出て相生坂を少し上る。御茶ノ水郵便局が見えてきたらその隣に駅の出入口が見える。

2時間10分、東京メトロ御茶ノ水駅1番口前を通過。

ここから最後の駅まで人混み地帯に入っていく。この左側には御茶の水橋があり、神田川を挟んでJR線御茶ノ水駅の御茶ノ水橋口があるため、そこから来る人たちが路地が狭い御茶の水交差点に集まる。東京医科歯科大学に沿って進み、右にうねったところで順天堂前交差点に差しかかる。

ここで横断歩道を渡って神田川沿いに移動するか、北側にある順天堂病院の病棟をつなぐ自由通路となっている歩道橋を渡っていくかの2択になるが、信号待ちとその後のことも加味し、順天堂病院の歩道橋を通過する。続けて順天堂大学の前を通過し、お茶の水坂を下る。

2時間19分、白山通りと交わる水道橋交差点に出る。東京ドームシティが見える。さすがに後楽園競輪場があった時代は知らないが、東京ドームホテルとプリズムホールのあたりにかつて後楽園球場があった頃のことは今でも覚えている。

この交差点の角にある都立工芸高校のすぐそばに駅の出入口が見える。

2時間20分経過、都営三田線水道橋駅A1口前を通過。

名前こそ同じだが、御茶ノ水駅と同様にJRの駅と所在地が違う。両駅とも地下鉄は文京区にあり、JR線は千代田区にある。

白山通りを北へ少し進んでA6口前の交差点を渡って歩道を変更し、壱岐坂下交差点まで来たら左折する。現在ラクーアになっているところが後楽園ゆうえんちだった頃、戦隊ショーでおなじみの野外劇場があって、ショーの上演時にはジェットコースターの先頭にレッドが立つのが外からでも見えた。

後楽園ゆうえんちといえば『キングコング対ゴジラ』でキングコングが、そして『ウルトラQ』第19話「2020年の挑戦」でケムール人が巨大化して暴れる場所として有名。

ラクーアの裏側にある丸ノ内線の線路を隔てたところに区役所と柔道の総本山・講道館がある。その本館も『キングコング対ゴジラ』でキングコングに破壊された建物だ。

丸ノ内線と南北線が停まる東京メトロ後楽園駅の駅舎が見えてきた。この目の前にある後楽園駅交差点の歩道橋を渡り、丸ノ内線改札口をゴールにしようと思う。

しまった、今日は東京ドームでプロ野球の試合がある日なのか。

東京ドームはプロ野球だけでなくプロレス観戦でも何度か入っている。強く印象に残った興行は1994年11月20日の全日本女子プロレス、1998年4月4日の新日本プロレス、2005年7月18日のプロレスリング・ノアの3つ。近頃は観戦しなくなってしまったな。

2時間28分、2番口から東京メトロ後楽園駅丸ノ内線改札口に到着。これで文京区内の鉄道駅はすべて踏破した。

それにしても困った。

この混雑している状況で電車に乗るのか。正直つらい。