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逃避の散歩 152.外苑西通り

東京メトロ江戸川橋駅から電車に揺られて白金台駅1番口(108回)から徒歩1分のところにある白金台交差点に来た。

この交差点で都道312号・目黒通りと交わっているのが外苑西通りだ。都道418号・北品川四谷線の一部で、港、渋谷、新宿の3区をまたいでいるこの通りをこれから歩く。さりげなく連戦だ。

横断歩道を渡り、日陰がある西側の歩道を歩く。3分過ぎ、最初と二つ目の信号の間にある右カーブを抜けるところで下り坂になり、東大の医科学研究所西門前と信号、都営バスの東大医科研病院西門停留所を通過する。この辺りの路線は都営バスだけだ。

ちなみに、東大医科学研究所西門前の角を入って松岡美術館の先にある日東坂を下り、首都高速の高架下にある信号を越えて少し進むと恵比寿ガーデンプレイスのウェスティンホテル東京の裏側に出る。恵比寿から品川に歩くときはよく使っている。

どうでもいい話だが、ここから坂下まではプラチナ通りというらしい。この辺りの地名は「しろがね」だからシルバーだろうといつも思う。プラチナは「はっきん」だし。この通りに限らず、名付けた人の肩肘を張っている感じが透けて見える名称の道や場所を見かけると微笑んでしまう。

さらに信号一つ、白金六丁目停留所を通過して8分に首都高速2号目黒線の高架下にある交差点を渡って右折する。

10分に恵比寿三丁目停留所から都道305号・恵比寿通りとの交点である恵比寿三丁目交差点に出る。この地名で気づいた人もいると思うが、いま歩いている歩道は渋谷区に位置している。この交差点から広尾駅(111回)の辺りは港区と渋谷区の境目になっている。次の交差点でそれがわかる。

都立広尾病院と天現寺橋停留場を過ぎて天現寺橋(100回)を渡り、13分に天現寺橋交差点の歩道橋の下から左右の内側に書かれている地名を見れば違うことに気付く。横断歩道を渡り、都営広尾五丁目アパート前、広尾駅前停留所ときて17分に東京メトロ広尾駅がある広尾橋交差点へ。

広尾橋交差点はこの道で人だまりができる地点の一つだ。歩道が狭い上に広尾駅の1、2番口が北側の角の側に二カ所あるからだ。横断歩道を渡り、次の信号の手前で右へカーブ。広尾駅4番口の前を通過するあたりで区境だったのが完全に港区内になる。

そして広尾学園前交差点、日赤医療センター下停留所、こうがい小学校西交差点まで続く直線から左へのカーブを抜けた先の交差点の右側に、23区役所巡り(135回)で渋谷区役所から港区役所へ向かう際に使った大横町坂がある。

西麻布停留所を過ぎて26分、都道412号・六本木通りとの交点となる西麻布交差点に出る。進行方向から見て右の六本木方面が霞坂、左の渋谷方面が笄坂だ。起伏はあるが、この通りを使えば六本木駅から渋谷駅まで徒歩30分程度で着くので、バスを使うより歩いた方が早い場合もある。

次の名称がない三叉路交差点を左へ。青山霊園の西側に沿って進む。右側へ行くと同霊園の東側に沿って在日米陸軍施設と青山公園南地区、日本学術会議、国立新美術館西門、東京メトロ乃木坂駅5番口がある。(40回)

西麻布二丁目停留所を過ぎるところで右へ曲がり、32分に都道413号・赤坂杉並線の青山橋の下を過ぎた先にある青山陸橋下停留所から左へ大きくカーブする。この辺りで注意しておきたいことがあって、青山霊園の西側に沿って歩くときは、いま歩いている西側の歩道がいい。東側は幅が狭いからだ。

37分にカーブを抜けたところで南青山二丁目停留所近くの交差点を越えると今度は右、左と蛇行する上り坂を進む。

40分に国道246号・青山通りとの交点である南青山三丁目交差点(9回)を通過。道幅が広くて左へ行った表参道交差点に比べればましだが、ここも人だまりができる地点だ。ここを越えればあとは信号待ちの人だまりで困惑することはない。

横断歩道を渡り、北青山三丁目停留所がある緩やかな上り坂を進み、43分に坂上の原宿幼稚園前交差点で標識を見ながら再び渋谷区内に入ったところから右へカーブする。

対向側にガソリンスタンドがある原宿一丁目公園前から下り坂になり、ハチ公バス神宮前三丁目停留所から神宮前三丁目交差点を渡る。同交差点を左折して下り信号を二つ越えると、都道305号・明治通りの社会事業大学前歩道橋がある交差点に出る。その近くに神宮前公衆トイレ(126回)がある。

そして原宿陸橋下通過し、都営バス神宮前二丁目停留所を経て渋谷川暗渠が分岐する角(57回)を通過する。渋谷川の開渠の始点は渋谷ストリーム前の稲荷橋(100回)だが、源流はこの通りを北に進んだ新宿御苑の方にある。

47分に霞ケ丘団地交差点で信号待ちをする。

右前に都営霞ヶ丘アパートを壊して造った都立明治公園がある。かつて同名の公園が現在の国立競技場の外苑門周辺にあった。具体的に言えば、この先にある仙寿院交差点と観音橋交差点、東側の神宮第二球場跡前にあった霞ヶ丘町交差点と神宮球場前にある日本青年館前交差点の4点で囲んだ辺りだ。

現在の同公園の場所にあった都立霞ヶ丘アパートの住民だった方の中に1964年と2021年、二度のオリンピックに関連した再開発による立ち退きで振り回された方がいたことを忘れてはならない。政府と行政がその土地で暮らしてきた人の居住権と生存権をないがしろにすることは人ごとではないからだ。

霞ヶ丘住宅交差点の横断歩道を渡り、霞ヶ丘停留所、先に述べた仙寿院交差点と観音橋交差点、東京体育館交差点ときて53分に東京体育館と国立競技場の連絡通路を兼ねたデッキの下を通過する。

55分に都営大江戸線国立競技場駅A3口と首都高速外苑料金所がある都道414号・四谷角筈線を通す外苑橋下から首都高速4号新宿線高架下の交差点で信号待ちし、56分にJR線外苑通ガードを抜けて新宿区内へ。

案内標識がある辺りから右へカーブし、新宿御苑南交差点から四谷第六小学校入口停留所、大京町交差点前にある新宿御苑正門を通過。ここから国道20号・甲州街道との交点である四谷四丁目交差点までは、以前やった区内12駅ラリー(97回)で通った道を再度進むことになる。

大京町交差点から左へカーブしながら上り坂になり、途中で大京町交番前交差点、内藤町大京町停留所を過ぎ、大京町北交差点で坂上になり、内藤町交差点を抜けると1時間3分に四谷四丁目交差点へ出る。横断歩道を渡って下り坂を進む。同交差点を左折すると旧甲州街道になる。

右へ曲がりながら坂下まで進み、そこから左へ曲がりながら上り坂を進む。坂の途中で大木戸坂交差点を通過し、坂上にたどり着くと終点を知らせる標識が目に入る。

1時間8分、終点かつ都道302号・靖国通りとの交点である富久町西交差点に到着。この道を起点から終点まで一気に歩くことを決め、あらためて下調べして気づいたのは外苑東通りとほぼ同距離だったことだ。なので、実際に歩いて時間もさほど変わらない。

ここから最寄りの駅は都営新宿線の新宿三丁目駅と曙町駅。ほぼ中間点のところにいる。どちらにしても、この後は新宿へ行かなければならないので都道305号・明治通り本線との交点である新宿五丁目交差点まで向かう。このまま左折して靖国通りを西へ進む。

この辺りは起伏があり、都営バス新宿一丁目北停留所あたりから新宿二丁目北交差点のあたりまで勾配の緩やかな下り坂になり、同交差点を過ぎて緩い上りを経て、明治通りの支線との交点となる新宿五丁目東交差点(114回)の横断歩道を渡る。

そして新宿五丁目交差点に9分で到着。映画館に向かおう。

今回のルートはこちら。