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逃避の散歩 97.雨の新宿区12駅ラリー(その2:市ケ谷~新宿御苑前)

(その1:新宿三丁目~牛込神楽坂)より続く。

牛込中央通りの長い坂を下り切ると、都道405号・外堀通りに出る。言うまでもなく、皇居かつては江戸城の外堀に沿った環状の道だ。この交差点から左に行けば飯田橋駅方面になる。

交差点を右折し外堀通りに入ってすぐ、次の駅の出入口が見えてきた。

1時間9分経過、東京メトロ市ヶ谷駅5番口前を通過。

市ケ谷駅はJR線、都営新宿線、東京メトロ有楽町線および南北線と連絡できるし、グーグルマップで記されている住所は千代田区になっているが、ちゃんと調べると東京メトロ南北線の駅は新宿区にある。また、東京メトロの地上出入口が千代田区側にない。

飯田橋駅が神楽坂のそばにあるので、新宿区の駅があるんじゃないかと思うが、確かに有楽町線と南北線の駅は同区にある。だが、千代田区にある東西線側と出入口の表示が同じなので、千代田区内の駅ラリーを行うその時までの楽しみにしておこう。

1時間11分経過、市谷見附交差点を通過。ここで新宿方向から来る都道302号・靖国通りと交わり、靖国通りは左の市ケ谷橋を渡り千代田区に入る。市ケ谷橋の左側にはJR市ケ谷駅のホームからも見える、映画やTVドラマでやたらと使われる釣り堀がある。

なお、靖国通りから南側に位置するニ七通りを以前、上野まで歩いたとき(33回)に通過している。

この先の市谷八幡町交差点からまた左右に分岐し、左が外堀通りでJR四ツ谷駅方面へ、右が靖国通りになる。次の駅は靖国通り沿いなので右の方へ。次の市谷本村町交差点で右側に見えてくるのが防衛省の正門(トップ画像参照)だ。厳密に言えば同交差点の手前からすでに防衛省の前を通っている。

ここはいわずもがな三島由紀夫の自決現場だった場所という印象が強い。中央大学の市ケ谷キャンパスが見えてくる合羽坂下交差点まで4分ほど、同省の前を延々と歩き続けることになる。

1時間15分経過。合羽坂下交差点で歩道を変わるために信号待ちをする。ここの信号は右側の曙橋手前から来る車線の合流を含めた変則的な四差路でかなり連携が悪く、ひどい時には3分くらい待たされたこともあった。今回は運が良く、スムーズに2段階右折して先へ進めた。

さっき通過した牛込柳町駅の南側に位置し、外苑東通りを渡す緑色の橋体を有する曙橋の下をくぐると、次の駅の出入口が見えてくる。

1時間25分経過、都営新宿線曙橋駅A4口前を通過。この左横にある階段を上って曙橋に出て外苑東通りを南下する。曙橋南交差点から南西へ道が逸れていき、緩やかな上り坂となる。

そこから2つ先の四谷三丁目北交差点で左に蛇行して南に方向が変わり、歩道も今までの西側から東側へこの交差点で変更する。次の四谷三丁目交差点が見えてくるところで、次の駅の出入口が見えてきた。

1時間33分経過、東京メトロ四谷三丁目駅4番口前を通過。

ここも以前に上野まで歩いた時(33回)、対向にある消防博物館から通過していたのだが、この出入口が写っていなかったので改めて。写ったものがあれば、この出入口前を通過しない別のルートを考えていた。

ちなみにこの4番口、消防博物館にある2番口と地下の自由通路でつながっているので、交差点で信号待ちを避けたい場合は便利だ。

このまま南へ外苑東通りを進んでいく。この東側は赤坂御所に向かって谷になっていて、その途中で長谷川平蔵の菩提寺である戒行寺、2代目服部半蔵正成の墓がある西念寺といった歴史上の人物にゆかりのある寺や、一時期は某アニメ映画のせいで知名度が上がった須賀神社などがある。

他にも特色はあるが、それは言わないでおこう。そのことを口にするだけで自分が不愉快になるからだ。

1時間41分経過、JR信濃町駅前を通過。

信濃町駅前交差点の東側、慶應義塾大学病院がある横断歩道を渡り、その左側に入っていく。ちょうどJR線の線路と首都高速に沿うように道が通っていて、無名橋交差点から下り坂になる。

この交差点から線路と首都高速を跨いでいる無名橋(大番町通跨線道路橋)を渡ると、かつては昼飯時にしか開いていないちゃんぽんと皿うどんの店「水明亭」があった。

その建物の形状自体が独特で、もともと明治神宮外苑の休憩所として建てられたものを改装したものだった。現在は取り壊されて跡地は2021年の東京オリンピックのせいで再開発されて跡形もない。

話を戻そう。坂を下ると、区立四谷第六小学校のあたりで右へ急カーブし、北側に道が延びていく。

1時間48分経過、歩道橋がある外苑西通りの大京町交差点に出る。やや左前方に現在は閉鎖されている新宿御苑の正門が見える。

この前を通ることが年に数度はあるので気になり、以前、理由を環境省のサイトで確認してみた。「正門は交通の便が悪く、それほど入園者数も見込まれないため、国の特別行事を行うとき等を除き閉鎖しております」ということだ。

参考までに、正門から近い駅はJR千駄ケ谷駅と都営大江戸線国立競技場駅。徒歩4分ほどのところにある。そこから実際に使われている最寄りの千駄ヶ谷門までがだいたい3分ほどだ。

横断歩道を渡り、右折して左に曲がる上り坂を進んですぐ、四谷警察署大京町交番のすぐそばに小さな地碑がある。

沖田総司が亡くなった場所がこの辺りだったと記されている。

確かに、かつて川が流れていた跡地に見える場所だ。

地碑の通り、渋谷川の起点はもともと新宿御苑のあたりといわれている。現在は暗渠になっているが、国立競技場の前を外苑西通りと同じ方向に沿って進み、上り坂になるあたりから原宿方向に逸れて宮下公園方向へ抜け、現在の起点である渋谷ストリームの北辺まで続く。

以前、夜中に国立競技場前から宮下公園の手前にある渋谷キャストのあたりまで歩いたことがあった(57回)。そのときの原宿は人がほとんど通ってなくて、静かで歩きやすかった。

さらに北上して1時間52分経過、内藤町交差点を通過する。そういえば、かつてこの辺りで栽培されていた唐辛子を使った七味を新宿武蔵野館で何かの記念品にもらったことがあったな。

1時間53分経過、久々に登場した国道20号線の四谷四丁目交差点に出る。横断歩道を渡り、途中の安全島から左折して「新宿駅東口」と記された案内板のある旧甲州街道を進む。

入ってすぐ、四谷区民センターの東端にある四谷大木戸跡の前を通過する。ここには玉川上水の終点でありその水質管理をしていた水番所のあった場所だったことを示す大きな石碑「水道碑記」がある。さらにその先の新宿一丁目交差点を左折すると、以前通った新宿御苑の大木戸門がある。

さらに横断歩道を1つ越えた次の新宿御苑駅前交差点で、右前に交差点の名の通り最後の駅の出入口が見えてきた。

2時間ジャスト、新宿御苑前駅2番口前に到着。

目的は達成したが、もう少し歩こう。続けて新宿一丁目西交差点と新宿二丁目東交差点を過ぎて2時間5分経過、環状第5の1号線・明治通りの新宿二丁目交差点に出る。

いまいる所から右側、新宿御苑の新宿門横にトンネル込みのパイパス路が昨年12月に開通したことで、以前六本木ヒルズからJR新宿駅南口まで歩いた時(53回)に抜けた新宿御苑沿いの道はそのまま通れなくなった。

このままJR新宿駅東口方面へ進む。

2時間7分経過、新宿三丁目駅C4口に戻ってきた。ここからまた地下道に入って、JR新宿駅方面へ行くとするか。

今回はこれまで。日を改めて、新宿区残りの11駅を踏破する。