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逃避の散歩 126.映画『PERFECT DAYS』で登場した公衆トイレ

渋谷区幡ヶ谷にある、国道20号・甲州街道に面した京王新線幡ヶ谷駅北口。この出口から甲州街道を挟んだ先に以前(110回)通過した南口がある。

ここから笹塚方面へ進み、3つ目の角を右折。広いコインパーキングの前に突き当たり、左折して区立幡ヶ谷ひだまり公園の前を右折しながら通過すると、水道道路の名称で知られる都道431号・角筈泉町線に出る。この間4分。

その右側の角にある区立七号通り公園に目をやると、こんな公衆トイレが姿を現す。正直言うと、手前のコインパーキングのあたりから目立っていた。

映画『PERFECT DAYS』で登場した公衆トイレの1つだ。いまいる(写真の)位置から見て植栽がある南側に回り込むと入れる。一応図面が手前にあるのとはいえ、入り口がわかりづらいので決して使い勝手がいいとは言えない。

よくわからないなと思ったら、さっき通った区立幡ヶ谷ひだまり公園にわかりやすい公衆トイレがあるので、そっちに行くといいだろう。

というわけで、今回は同作で登場した公衆トイレ(おそらく)すべての前を通過する。そう思いっ立った理由は、先日同作を観ている間に歩くルートが思い浮かび、歩きたくなったからだ。これからの通過順はあえて伏せる。

ただし、以下の点に留意してほしい。

・映画を一回観ただけなので、記憶が正しくないかもしれない。
・通過する順は決して劇中の登場順ではないこと。
・どのあたりのシーンで登場するかはあえて伏せる。
・劇中で登場していない(はずの)公衆トイレの前も通過する。

さて、始めよう。このまま水道道路を東の新宿方面へ進み、社会教育館前交差点を通過し、区立幡ヶ谷社会教育館の前を過ぎると区立六号通り公園を過ぎる。同公園にはごく普通の公衆トイレがある。更にその先にある区立本町すい水公園の階段を下りる。階段の位置は時計柱が目印にして右側だ。

同階段を下りて右側に水道道路のガードが見えたら逆の左側の蛇行している道を進む。この道は世田ケ谷道と呼ばれ、起点はこの北にある商店街・不動通りのアーチがあるあたりからで、甲州街道を越えて玉川上水の暗渠と合流して都道420号・鮫洲大山線(65回)の五條橋交差点へとつながっている。

七号通り公園から9分経過したところで甲州街道に戻る。出て右側に歩道橋があるのでそれを渡る。降りて1つ先の角を右折すると右側に区立西原一丁目公園の名称板と最初のトイレがある。

11分経過、西原一丁目公園トイレ前を通過。このまま公園の東側を通過しつつ、甲州街道に戻る。

本町一丁目交差点を越えると玉川上水の暗渠に作られた緑道と合流する。15分が経過したところで緑道にある公衆トイレの前を通過し、18分経過したところで京王新線初台駅南口(110回)近くの角を通過する。ちなみに、同駅南口のそばにある改正橋跡にも公衆トイレがある。

左の新国立劇場と東京オペラシティタワーを横目に20分経過、都道317号・山手通りと交わる初台交差点へ。この交差点ではいつも信号待ちになる。待つ時間が長く人が密集するので軽いストレスを覚える。

信号が変わり同交差点の歩道橋を渡って進み、首都高速新宿料金所と同新宿出口の下にある西参道口交差点へ。横断歩道を渡ってから右折するとまた奇妙な形状の公衆トイレが見えてくる。

25分経過、西参道公衆トイレ前を通過。この形になってからは知らないが、建て替える前は広い通り沿いにあるのでタクシー運転手がよく使っていた。そして、この公衆トイレは劇中に出ていない。作品を撮影していたとされる2022年5月ごろは工事中だったからだ。

そのまま南へ進んで28分経過、代々木地域安全センター前交差点の横断歩道を渡ってから左折し、JR代々木駅まで延びている道に入る。最初の代々木三丁目交差点を過ぎたところから下りになり、小田急線ガードの下をくぐり抜けたら代々木一丁目交差点(24110回)信号前の角を右へ入る。

上りの道を進み、首都高速代々木パーキングエリアの裏側に出る。そのまま左折してしばらく首都高速沿いを進む。2つ目の角を過ぎたところから左へカーブして首都高速から離れる。

専修大学病院前を通過して今度は首都高速の高架下を抜けていくと、JR線ガードの手前にある北参道入口交差点(110回)へ出る。ここで39分が経過。この交差点も信号待ちの時間が長い。

信号が変わり、JR線のガード下をくぐって北参道交差点へ向かう途中で左側にまた変な形のトイレがある。

38分経過、裏参道公衆トイレ前を通過。このトイレも撮影時は工事中で劇中に出てこない。このまま北参道交差点を右折し、西側の歩道で都道305号・明治通りを南下する。西側の歩道でなければならない理由があり、次の公衆トイレがこの通りに面しているからだ。

北参道交差点から少し下りになり、東京メトロ北参道駅1番口(110回)がはす向かいに見える同3番口前を過ぎて千駄ヶ谷三丁目西交差点から上りになる。横断歩道を2つ過ぎて上り切り、坂上の千駄ケ谷小学校交差点に出る。進行方向から見て右側はJR原宿駅、左側は新国立競技場へ道が延びている。

同交差点の横断歩道を渡ると先は下りになっている。坂下に歩道橋が見え、右へカーブするあたりの三角地の角に次の公衆トイレがある。

48分経過、劇中に登場する神宮前公衆トイレ前を通過。真ん中のバリアフリーが清掃中だ。お勤めご苦労様です。ここもタクシー運転手がよく使う。

坂下の歩道橋の脇を抜けると、人混みポイントである原宿の目抜き通りを抜けなければならない。この辺りはどのようにしても表参道など混雑する道を通過しなければならないので、あきらめて進むしかない。

歩いているいまは平日の午前中なので比較的人混みが少ないのは幸いだ。正午を過ぎると通過する気が失せてしまう。とはいえ、この辺りは夜に歩く(57回)と静かで意外と楽しい。

西郷神社、竹下通りのアーチ前を通過し、都道413号・表参道と交わる表参道交差点に出る。この交差点の人混みはいつ通っても慣れない。人混みの中で信号待ちするのがどうしても耐えられないならば、進行方向から右側すぐのところにある東京メトロ明治神宮前駅の5番口から4番口へ抜けるといい。

同交差点の横断歩道を過ぎると人通りは少なくなる。とはいえ、土日・祝日はこの辺りも渋谷方面と双方向で人混みが絶えなくなるので注意。2つの信号と都バスの神宮前六丁目停車場前を過ぎ、先に宮下公園が見えてくるあたりで少し左へ曲がる。その辺りで右側に神宮通公園が見える。

59分経過、神宮通公園トイレ前を通過。

同公園を抜けてすぐそばの横断歩道を渡り、今まで歩いていた西側の歩道から東側へと移動する。この先の人混みポイントである渋谷駅前を突破しやすくするためだ。

1時間2分経過、宮下公園交差点の横断歩道を渡った正面左に見える渋谷地下鉄ビルの東京メトロ渋谷駅B1口に入る。地下道を利用して、渋谷駅の南側に位置する渋谷ストリームがあるC2口へ抜ける。これが渋谷駅前の人混みを比較的少ない状態で突破できる道だ。

まず階段を2階分下りきると右クランクになり、少し進むとまた下り階段がある。それを下るとまた右クランクになり、広い通路に出るので直進。奥でエスカレーターと階段があるのでそれを上り、そのまま直進して東京メトロおよび東急線の宮益坂左改札前を通過。

この改札口の真上あたりがハチ公前の次に人混みであふれかえる宮益坂下交差点だ。人混みで特にストレスを感じる1つの要素は大きな交差点での信号待ち。それが回避できるだけでも少しは気分が楽になる。

同改札口を過ぎるとすぐ下りのスロープになる。その入り口でC2口方面の案内表示が目に入り、下り切ると左側に渋谷ヒカリエの地下入口が見える。その右側にある東京メトロおよび東急線の渋谷ヒカリエ2前改札口前を過ぎ、渋谷スクランブルスクエアの地下入り口前を左折。

そのまま案内に従って奥まで進むと突き当りで左右に分かれる。左が渋谷警察署前に出るC1口で、右が目的のC2口だ。エスカレーターに乗って地上に出ると、渋谷駅東口歩道橋とつながる出口に出る。ここで1時間9分が経過。

渋谷川(100回)の方へ出てそれにそって少し進み、渋谷ストリームの南端横にある金王橋の前を右折して突き当りの丁字路を左折し、そのまま南下してJR渋谷駅新南口前を過ぎるとJR線の線路沿いに出る。この辺りは明治通りよりも人通りは少なく、かつ信号もないので非常に歩きやすい。

八幡通りを渡す跨線橋の猿楽橋の下を通り、渋谷清掃工場の前を通過して1時間13分経過、かつて東急東横線が地上を走っていた時の跡地に建てられた渋谷ブリッジがある東一丁目交差点の横断歩道を信号待ちして通過。ここの信号は少し癖があり、車通りが少ないのに意外と待たされるのは注意。

あれ?

以前、東急東横線の渋谷―自由が丘間をなるべく線路沿いに歩いたとき(38回)に使った跨線橋の一部が解体をされている。少し進んだ南側に案内の看板があったので見ると、架け替えの最中で解体中の北半分側だけ通行止めにしているそうだ。全面通行止めになったら工事が終わるまで不便になるな。

跨線橋を過ぎたところで下りになり、坂下でばし西交差点を過ぎ、続けて庚申橋西交差点の横断歩道を2段階右折し、線路沿いに進むとすぐ次の公衆トイレが見えてくる。

1時間22分経過、東三丁目公衆トイレ前を通過。

東側の歩道に戻り、恵比寿一丁目交差点へ。横断歩道を渡ったらすぐ左折して渋谷橋手前の角を右折する。最初の丁字路を左に入ると、区立恵比寿東公園に着く。そこには通過点となる公衆トイレがある。

1時間26分経過、恵比寿東公園トイレ前を通過。

同トイレ前の角を入り、突き当りで右折。都道305号・恵比寿通りの交差点に出る。横断歩道を渡って正面やや右の道を入るとJR恵比寿駅西口の前に出る。そのまま自由通路を利用して東側へ抜け、東京メトロ恵比寿駅1番口前の右側に出ると、交番の手前に次の公衆トイレがある。

1時間30分経過、恵比寿駅西口公衆トイレ前を通過。

このトイレも七号通り公園のものと同様、いちいち背後に回るタイプのものだ。面倒くさそうだと思ったら自由通路を引き返して右側の階段を上ると恵比寿駅東口公園があるので、そこの公衆トイレを利用すればいい。

同トイレのすぐそばにある恵比寿駅前交差点の横断歩道を渡って左折し、緩やかな上りになっている都道416号・駒沢通りを進む。東京メトロ駅の4番口がある恵比寿南交差点の横断歩道を渡ってから右折してすぐ、通りに面したところに区立恵比寿公園があり、次の公衆トイレが見えてくる。

1時間35分経過、恵比寿公園トイレ前を通過。

恵比寿公園前交差点を左折して坂を上り、区立長谷戸小学校の前を通過。そこから1つ先の十字路を左折して突き当りの丁字路を右。また突き当りの丁字路に出たら左折し、次の十字路を右に入って坂を下ると東急東横線代官山駅ホームの上に架かる代官山跨線人道橋が見えてくる。

同橋の階段を上り、最初の角を右へ。代官山第2人道橋を経由しタワーマンションと商業施設がある代官山アドレスの広場へ出る。そのまま商業施設の自由通路を抜けて1時間47分経過、代官山駅入口交差点へ。

同交差点の横断歩道を渡り、郵便局がある西側の歩道へ移動したら右側の道へ。グーグルマップは次の目的地まで旧山手通りを通ることを勧めるが、信号での足止め回数が最大7回と多く時間がかかるので、信号待ちが最大2回で済むこの道を進む。

代官山 T-SITE、都立第一商業高校の裏側を通過する。旧山手通りに比べると人通りや車通りは少ないものの、進行方向から見て右側の歩道はガードで歩きづらくなる所があるので、なるべく左側の路肩を歩いたほうがいい。

1時間51分経過、鉢山町交番前交差点を通過。以前、六本木ヒルズから下北沢まで歩いたとき(50回)にも通過している。ここから少しの間はその応用となる。

交差点を越えたらそのまま上り坂を直進し、坂上の国道246号・玉川通りに出る。左折して道玄坂上交差点を過ぎ、東急バスの道玄坂上停留所そばにある横断地下歩道を使って北側に抜ける。

出口は左右に分かれるが、どちらからでもいい。出たらまず後方にある角を入って坂を下り、坂下やや左前にある上り坂へ入り、坂上の突き当りにある丁字路まで進む。そして上りになっている左折して最初の角を右折する。ちなみに、逆に右側の坂下は京王井の頭線神泉駅になる。

最初の十字路を越えたあたりから緩やかに下りながらさらに十字路を越えると、山手通りの松濤二丁目交差点を坂上にして元東急百貨店本店まで下る松濤文化村ストリートに出る。右折して30メートルほど進み信号のない横断歩道を渡り、側にある道標に従って最初の角を入って坂を下る。

坂下の左前方に公園が見える。通過点のトイレがある区立鍋島松濤公園だ。

園内に入って2時間4分経過、鍋島松濤公園トイレ前を通過。

写真を撮った位置から左側に池があり、劇中で登場する例の看板(トップ画像参照)が立っている。同トイレの横にある階段を上って公園の北側に出たら十字路を右折して直進。戸栗美術館の前を通過すると下り坂になり、左右に道が分かれる。コインパーキングがある左側に入る。

右へくの字に曲がり、そのまま坂を下ると神山町東交差点に出る。ここは以前、JR渋谷駅からJR新宿駅まで歩いたとき(24回)にも通過している。ここから次のトイレまではその時の応用で進める。

横断歩道を渡り、暗渠の宇田川遊歩道に入る。区切りの車止めに案内があるので、道を間違えることはない。観光客のたまり場所として有名なコーヒー店のフグレンがある角で右折して井の頭通りに出る。代々木公園交番前交差点を通過すると区立代々木深町小公園が見えてくる。

東京メトロ代々木公園駅3番口の横にある出入口から園内に入って2時間18分経過、代々木深町小公園トイレ前を通過。

噂の透明トイレの1つ……だが透明じゃない。これを撮った直後に中から利用した人が出てきたが、曇ったままだ。どうしたのかと思っていたら、案内図の下に張り紙がされていることに気付く。それによると、ガラス壁の機能の問題で昨年の10月中旬から今年の5月中旬まで不透明にしているそうだ。

透明なのを確認したいなら、劇中と同じ夏のあたりがいいそうです。

ここで少し寄り道をする。代々木公園側とは逆の出入口を抜けて右折して北上した最初の角に劇中で出た小田急線の踏切がある。

どのシーンで出てくるかは伏せておくが、観た人ならピンと来るはずだ。

代々木公園西門前交差点がある代々木公園側の歩道に出て少し進むと、はるのおがわコミュニティパークが見えてくる。ここの運動場前にある出入口を通って右側にトイレがある。

2時間23分経過、はるのおがわコミュニティパークトイレ前を通過。

ここの方がわかりやすいが、空き室になると本来は透明になるのに不透明のままだ。あ、そういえば案内の張り紙を撮るの忘れてた。

ちなみに、この公衆トイレの後ろにある代々木神園町交差点の横断歩道を渡った、代々木公園の参宮橋門横の駐車場そばにも公衆トイレがある。このトイレが塞がっていても近くに駆け込めるところがあるのでご参考に。

トイレの位置から小田急線の線路側に目を向けると左奥の金網越しに踏切が見える。金網を隔てて横にある出入口から出てその踏切を通過し、十字路から上り坂になる。左側の代々木八幡コミュニティセンターを過ぎると坂上になり、隣の代々木八幡宮の裏側が見えてきたところで下りになる。

外壁に沿って下り切るところで、山手通りの代々木八幡前交差点に出る。そのすぐ左側に最後のトイレが見えてきた。

2時間28分、代々木八幡公衆トイレに到着。また清掃中のところに遭遇してしまう。お勤めご苦労様です。

たぶん、これで劇中に登場したトイレはすべて通過したはずだ。

このトイレを最後にした理由は、映画を観た人ならわかる。その理由が、この左側にある階段だ。主人公の平山は昼になるとこの階段を上って……ということで。

蛇足だが、グーグルマップによる今回の移動距離と予想移動時間は以下の通りとなっている。

総距離:13.8キロメートル
予想所要時間:3時間15分

グーグルマップの所要時間はだいたい時速4キロメートル程度で計算している。ただ、鈍足の自分でも2時間半を切れるので、参考にもならないが一応載せておく。

それと、同じようなことをするならば、平日を勧める。土日・祝日は特に原宿から渋谷駅にかけて人混みが激しくなるからだ。