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【ミクトランス】ツインテールは近代光学の夢を見るか?【オリジナル曲】

『ミクコプターで空も飛べるはず』


青空を知らない 子供たちの瞳は
舗装のされすぎた 高架線を睨む

「この坂を登れば街が見渡せる」
そんな合言葉も 今じゃ御伽噺

近代モダン光科学フォトケミストリー そこから抜け出したい!
こんな時代、魔法使いくらいなれるような気がした

スペクタクルみたいに 遥か遠く飛び立って
夢物語フェアリーテイル ← 振りかざしてみるよ
・・でもね
一人じゃ寂しすぎるから あなたの手を取って
劇的感動ドラマティック → ともに演じてみたい


ナビが発展しても 人生で迷子
思わず立ち止まる 二者択一の進路オルタナティブ・フューチャー

「この坂を登れば街が見渡せる」
・・はずの慣れた道は 灰色の航路ランウェイ気取り

力学ダイナミクス不思議ミステリー プロペラというお手本イグザンプル
強い遠心力を生み出せば 浮けるような気がした

スペクタクルみたいに 遥か遠く飛び立って
夢物語フェアリーテイル ← それだけじゃ終わらせられない!
一人じゃ寂しすぎるから あなたを連れ去って
激烈感動ドラスティック ⇛ 急加速していく

捕まえたら 真昼の白い月を目指して
ツインテール 振り回してみるよ
バビュン☆
景色が眼窩でストライドを描く瞬間
雲をつかむ旅路をくれる ささやかなる飛翔――


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作詞:えいちびぃ
作曲:PieTako
作画:丘寝
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楽曲解説

初出は2010年。
もともとはリーダーとイラストレーターが
ボーカロイドのフィギュアを眺めてて話した戯言が発端
完全にネタ曲として作成されたものです。

プロト版↓

私もふざけついでにいろんな禁忌を犯しておりまして

ワンフェス(←模型やフィギュアの祭典)と固有名詞を出したり
弱音ハクがもっと評価されるべきだと個人的思想を含ませたり
当時友人がメッセンジャーの自己紹介文にガチで書いていた文章を
そのまんま引用
したり(←歌詞内の「友達がつぶやく~」のところ)
またその友人がpixivで熱心につけられていたタグ(ZUN胴)を使ったり

それはもう楽しく作成いたしました。

このネタ曲をCDとして頒布するにあたり、
シリアスな言い回しに言い換えたものがこの曲ということになります。

PieTakoが発表した作品としてはこれが現状最後となっており
また彼にとっても自信作なのか何かに付けて公開されており

なぜか昨日再リマスター版として再公開されていたので
本日急遽私も解説してみようと相成りました。


歌詞解説

実はこの作品の一個前に【electric butterfly】という楽曲を発表しており
その楽曲を含むCDをコンセプトミニアルバムとして頒布しておりました。

その世界観は終末論といいますかアポカリプスといいますか
近代科学の成れの果て的なものを宇宙規模にまで展開しておりまして

その後に発表する楽曲ということで、
エピローグ的な視点を描いております。

青空を知らない 子供たちの瞳は
舗装のされすぎた 高架線を睨む

近代工学に守られ屋内で過ごすことが当たり前となって久しい世界観。
科学等に汚染され子供たちは空の本当の色も知らない
特に都会では絵空事の上でしか本当の大気を知らない。

確かに過ごしやすく豊かにはなったけれど、
その美しいとされた空を空想して見上げることしかできないのは
もしかしたら不幸なのかもしれない。

「この坂を登れば街が見渡せる」
そんな合言葉も 今じゃ御伽噺

子供の頃に通い慣れた道。
当時は砂利道で歩きづらい道だったけど
確かにそこには青春やらがあったように思う。

今ではコンクリートで舗装されて随分と歩きやすくなった。
それを見て、「もうあの頃歩いていた道ではなくなった」と
少し寂しい気持ちがある、そんな郷愁。

昔はこの場所も未開拓で、
野を超え山を超え、自分の足で登りきった先に
この街を絶景を一望できる場所があったのかもしれない。

それはほんとに、とうの昔のことなのだけれども。

――そんな景色を、僕たちも見てみたい!

モダンなフォトケミストリー そこから抜け出したい!
こんな時代、魔法使いくらいなれるような気がした

いろんな技術が発展してるんだから、
きっとできないことなんてないはずだ。
人は何でも叶えてきた。
医学の進歩、命の長寿化、そして、空を飛ぶことだって。

それまでできなかったことができることを魔法と呼ぶのなら
僕にだってそれは叶えられるはずなんだ!

スペクタクルみたいに 遥か遠く飛び立って
フェアリーテイル ← 振りかざしてみるよ
・・でもね
一人じゃ寂しすぎるから あなたの手を取って
ドラマティック → ともに演じてみたい

大好きな映画みたいな一世一代の大激動。
僕が主人公でヒロインは君で。
そんな夢物語を、いま、描きたいんだ。

ナビが発展しても 人生で迷子
思わず立ち止まる オルタナティブ・フューチャー

ここで現代、というか等身大の視点に戻り
現実と対峙します。

人生は選択肢の連続。
今君は悩んでる。
何をするべきか、何をしたいのか、何ができるのか……。
どれだけナビゲーションシステムが発展しても
その答えは分かりません。

「この坂を登れば街が見渡せる」はずの慣れた道は
灰色のランウェイ気取り

昔だったら想像できた道のりも
色んな経験と知識で舗装されてしまって
もしかしたらすでに全く別のものになってしまっているかもしれない。

今いる場所は最善を尽くしてたどり着いた場所。
自分が睨んでいた大人たちのしがらみやルールとか、障壁なんかも
実は自分で作り上げてしまっていた全く同じものだったのかもしれません。

ダイナミクスのミステリー プロペラというイグザンプル
強い遠心力を生み出せば浮けるような気がした

だったら原点回帰
最後は力技でねじ伏せましょう。
同士で集まり手をつないで巻き込んでやれ
まるで、プロペラのように!

スペクタクルみたいに 遥か遠く飛び立って
フェアリーテイル ← それだけじゃ終わらせられない!
一人じゃ寂しすぎるから あなたを連れ去って
ドラスティック ⇛ 急加速していく

最初は二人、三人でも
気がつけば九人、十人。
そしてまだ見ぬ同士がまだまだ繋がるはずだ。
今まさしく、そんな現象に、心当たりはないかな?

捕まえたら 真昼の白い月を目指して
ツインテール 振り回してみるよ
バビュン☆
景色が眼窩でストライドを描く瞬間
雲をつかむ旅路をくれる ささやかなる飛翔

同調圧力とか、常識とか、時代とか、まぁなんか色々ありますが
憧れは止められない

同じ好きなものを好きな者同士、
少なくても集まればこそ
ささやかなれど風が起こせる、空も飛べる

声を上げなければそんな同志も見つからない。
だから目指すもの、なりたいものやりたいことは
口に出して目指していきましょう。

そんな奇跡を、夢見るのに年齢は関係ないですよね
――というお話です。


Afterword

驚くほど10年以上前から思考回路が変わっていない事がわかります。苦笑

最近もね、小松熱に浮かされたグループラインができて
そこで新しいコミュニティができてワクワクしていますし。

まぁ病気で動くのが非常にだるいんですが
なればこそむしろ区の手厚い援助も知れて逆に良かったというか
サラリーマンをやめるいいきっかけになったとさえ思ってます。

元気になったらもう創作に振り切るわ、自分。多分。
ぶっちゃけバイトのほうが貯金もできてたし。
昼間働くほうがしんどい。

まぁまだどうなるか分かりませんが
まだ時間かかりそうなんでしばらく休みます。

次回はまたアニメ関係かな?
あ、友人の詩を感想ほしいとか言われてたからそっちやるかも。
いや前職に関する用事が来週あるからそっちかな?

いろいろあるなぁ。死んでらんないわ。
また次回更新できたらよしなに。ではでは。




最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!