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サウナ 48 自転車サウナ

今回はいろいろありました。サウナに行ったことは間違いないのですが、サウナエッセイとして書いていいものかどうか。ほとんどがサウナ以外の話ですが、お付き合いいただけるとうれしいです。

おすすめ過去noteです。(目次ではありません)
サウナ初心者のおっさん(46歳)が「トトノウ」というよくわからない感覚を求めてサウナに通う話
サウナ 10 水風呂は気持ちよい?
サウナ 11 頭からジャポン
サウナ 15 青春ローリュー ← 1番人気
サウナ 16 海の見えるサウナ ← 3番人気
サウナ 32 海の見えるサウナ2
サウナ 33 おかわりローリュー「1回で」 ← 2番人気
サウナ 39 ひとりサウナで空振りうめき声


先日中古のクロスバイクを手に入れました。クロスバイクというのはママチャリより少し早く走れる自転車のことです。これまで自転車に興味があるというわけではなかったのですが、最近自転車乗りのサウナ―さんに話を聞く機会があり、隠れていた自転車熱が熱くなっていました。このタイミングを逃さず思いついたら即行動!ということで一通りの道具をすぐに用意しました。

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道具が揃ったのならどこかへ行ってみたくなります。これまで自転車で移動できる距離なんてがんばっても10キロ程度と思っていました。しかしロードバイク(もっと早い自転車)に乗っている方は100キロ以上も走るという話を聞いた今は、少し気が大きくなっています。目的地を「海の見えるサウナ」としました。自宅からは片道18キロ。往復36キロです。昼過ぎから出かけて片道1時間半、サウナに2時間で夕方には帰ってこれるだろうと計画を立てました。

午後1時に自転車にまたがり、ママチャリとは違う乗り味とスピードを楽しみながら走っていきます。調子に乗ってスピードを出すと怖いくらいです。快適に走るのなら車道を走った方が良いのでしょうが、慣れていないので車の邪魔にならないように歩道を走っています。(自転車OKの歩道です)先日の福井での大雪はほとんど溶けてはいるのですが、雪かきで集められた雪が溶けた場所には、その中にまとめられていた様々なゴミが顔を出します。雪の溶けた歩道にはゴミがたくさん落ちています。自転車ではとても走りにくいです。

ゴミ

体力面に不安はあるものの快調に走り九頭竜川にかかる橋を渡っている途中、後ろのタイヤに違和感が。ガンガンと衝撃が直接伝わってくる感覚があります。

「あ~まずい」パンクです。

残念ですがサウナに行くのはあきらめて家に引き返します。(意外に冷静です)自転車で遠出をしたときには、パンクをするかもしれないという予想はしていたので、空気入れはバックの中に入れています。空気をいっぱいに入れ、だましだまし乗って帰ればどうにか帰れるかなぁと軽く考えていました。空気をパンパンに入れ、急いで乗って空気が抜けるまで走り続けます。

すぐにホイールが地面にあたる感触がします。
「ほとんど走れん」
3回ほど繰り返しますが、空気を入れている時間の方が長くなってしまいました。パンクの穴が大きくなってきたのでしょうか。

パンクでかなしい

もうあきらめて歩いて帰ります。自転車では20分程度しか走っていなかったのですが5キロほどは進んでいます。歩くには長い距離です。「遠いなぁ」などと考えながら歩いていたのですが、自転車との散歩がだんだん楽しくなってきました。ただサウナに行けなかったのは残念だなぁと。

1時間以上歩いて家に戻り、早速パンク修理です。自転車のパンク修理は子どものころからやっているので戸惑うことはありません。この自転車は車輪が外しやすいのでさらに簡単に出来ます。チューブを見てみるとすでにパンク修理をされた痕が3か所ほどありました。中古の自転車なので修理を繰り返しながら乗られていたようです。

パンク修理

修理をしながら使っている道具を見てみると、たったの数種類です。これ持っていけるやん。
「あ~持っていけばよかった!あそこで直せたやん!」
想像力が無く準備の悪い自分を悔やんでいる想いと、道具があればパンクは怖くないという思いが新たな原動力を生み出しました。

「もう一回、今から行くぞっ!!」

ここまでかかった時間。自転車で20分。歩いて帰って1時間と少し。パンク修理に15分。現在午後2時50分。今から行けば4時半くらいには向こうに着けるかな。サウナに1時間入って5時半過ぎ。急げば7時には帰ってこれるか。という計画をたて、急いで出発です。

同じ道をもう一度進みます。足はすでに1時間半の運動を終えたお疲れさまモードです。(疲労の計算は忘れていました)
しかし、目的のサウナと軽快な自転車にテンションが上がり、足の回転はスピードを上げていきます。

さっきパンクをした橋の上を通り過ぎた時には、「うぉ~!!」と、よくわからない”やってやった感”を感じて声を出していました。(過去の自分に勝ったの?)その後は疲労をためないよう力を抜きながらも進み続けるというネチネチ走行を編み出しながらサウナへ向かいます。(プールでの長距離泳法が役に立っているような)

川沿いの道を進み、海が見え、ようやく目的地に到着しました。

ゆあぽーと着いた

すでに日が傾きまくっています。さすがサンセットビーチ。
サウナは「三国温泉ゆあぽーと」です。

急いで疲れた身体を洗い、一旦のんびりと温泉につかります。とても気持ちいいです。身体中に温泉が染みわたります。身体全体を伸ばし海の見えるガラスの方を眺めます。(海は立ち上がらないと見えないのですが)あまりゆっくりとしてもいられないので、サウナ室へ入ります。

5分経過。。。「あまり熱く感じないなぁ」でも汗はほどほどに出ます。10分ほどして水風呂へ。冷たくて気持ちいいです。

続けて二回目のサウナインです。同じようにあまり熱く感じません。ずっと入っていられるような感覚です。室温は100℃を越えていますが、身体がそれ以上に発熱しているような感じです。15分ほど入っていましたがまだまだ大丈夫そうです。しかし帰る時間が迫ってきているため水風呂へ向かいます。冷たくて気持ちいいです。ぼーっと休憩し。最後にまた温泉につかって体の疲れを出来る限り抜いていました。

サウナには2回しか入りませんでしたが、不思議な感覚のサウナを体験することが出来ました。疲れてテンションが上がっていたのかもしれません。
息苦しくもなく、いつまでも入っていられるようで、頭の意識が緊張していると、熱さもあまり感じないようです。

自転車にまたがり来た道を戻ります。まだ周りは明るさが残っていますがどんどん暗くなっていきます。身体は疲れが溜まっていますが明るいうちに出来る限り進んでおきたいのです。暗くなるとどうしてもスピードが落ちてしまいます。

川沿いの堤防を進んでいる時にはもう真っ暗な状態です。前後のライトを点け、出来る限り車に自分の存在をアピールします。小さなライトでは走る足元までは明るくなりません。暗闇の中すぐそばを走り去る車は怖いのですが、自分の周りの様子を照らし出してくれる車のヘッドライトの明るさはありがたいです。

ゆっくりと走りようやく家にたどり着きました。暗闇の中、安全に走ることに集中していたのであまり疲れは感じていませんでした。

自転車でサウナに向かうという体験を、予想以上に楽しめた一日でした。
次回はもっと時間と体力に余裕を持ってサウナを楽しもうと思います。

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