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音楽番組から見えた着地点

たまたま辿り着いた80年代初頭の音楽番組で色々考えさせられた……
これ、誰に感情移入するかで聴き方や捉え方が全然変わるスゴい面白い(not funny but interesting)番組かも🤔

前時代の象徴としての山本直純(慇懃無礼なロッチ中岡に見えるかもだけど「一年生になったら」とか、寅さんの主題歌とか書いた名作曲家。豪快な性格ゆえトラブルも多かったそう……番組内でもティピカルな親父ギャグを飛ばしてて今のコンプライアンス的には完全にアウトかも😅)氏は、完全に昭和の価値観を体現。


一方、メジャーブレイク直後でテレビとか芸能のマナーを知らないシーナ&ザ・ロケッツは物凄くピュアに、純朴に、音楽やロックひいてはPOPミュージックへの愛を訥々と語る(この時期発売のアルバム『PINUP BABY BLUES』のプロモーションで出てるんだろうけど、アルバムの話にはほとんど触れてない)。


そしてアシスタントMCの叶和貴子さんもデビュー間もなく、番組内では最年少(当時は20代前半?)なので、山本直純氏のキャリアにもシナロケの感性にもどちらにもピンと来ない世代……ある意味お茶の間を代弁する役回り。


結局この構図って今も全然変わってないような気がする🤔
既得権益を重んじる旧世代(あんまり悪気はない人も含め)👴👵
新しい価値観を模索するユース(年齢的なことより気持ちや感性の部分も含め)👩👱‍♂️
そして若過ぎて価値観や方向性を定めきれないがゆえに宙ぶらりんなキッズ👧🧒

今はテレビじゃなくてネットで喧々諤々だけど、結局ソフトな分断はずっと起こってて、ずっと続いてて、その解決をいつもちょっとずつ先送り先送りにしてるだけだよね。キャリアを経ると既得権益というビジネスモデルを盲信する方が「楽だし、楽しいよ」って次の世代にお節介的に教えてこようとするし、最初はそんなのかっこ悪いよって言ってたユースが段々それに取り込まれちゃったり、そういうのとは無関係な立ち位置にいるキッズは親や先輩や環境によって着地点が決まってしまうという構図……そこでは「主体性」とか「責任も持つ」という大事な行為が、とても「面倒臭い」物のように教え込まれてしまう。


だからポイントは、キッズの時に「楽な着地点」とか「主体性を持ってたり、責任感のあるヤツって面倒臭くね」っていう風潮に疑問を持って、自らコースアウトを選ぶ人だよね。

音楽家は基本それなのよね(直純さんの頃も似たような状況はあったと思うし、どちらかというとアウトサイダーな方ではあると思うんだけど)。


そしてその着地点の違いが政治性の違いにもなるのかなと思う。お互いに「こっちの着地点の方が絶対良いよ」って譲り合わないけど、ここからは未知のウィルス問題やら、グローバルな経済戦争に巻き込まれていく事になるだろうから、その手前の部分で争ってる場合じゃないなと思う。もちろん、どちらかの意見に寄せりゃ良いってもんでもないんだけど、都度都度「上手い着地点」を探りながら、そしてそのケツを各自、自分で持てるようにする、ってのが今んとこ最善な共存の仕方だとは思うんだけど……難しいねぇ😩💭


そしてそんな俺は、最高にキュートなシーナさんに一番感情移入してる☺️

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