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男惚れする格好いい男たち・ひちゃけん、如水を語る!など

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◉『男惚れする格好いい男たち』では、自分の愛読書の中から、これはという人物に照射し、自分のなりの英雄像を結びつつ、叙事詩的に歌い上げていきます。俺のこれまでの人生や読書感を、この… もっと読む
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男惚れするゲスな男たち㊷ vol.498

男惚れするゲスな男たち㊷ vol.498

俺がこの歳まで積み上げた人生や読後感から来る、格好いい人間像について語ってみたい。

トラウマ。

この漫画は、激越で、鮮烈で、人間の魂を腐らせる何かがある。

それ故、最初読んだときは、トラウマに近い衝撃を覚えた。

と同時に、この上ない制圧感。

勧善懲悪の内容ではないが、どこかスカッとする。

そんな矛盾を蔵しつつ、我々はこの物語を読み進めていく。

いよいよ、垣原とイチ対決が近づいてくる。

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男惚れするゲスな男たち㊵ vol.493

俺がこの歳まで積み上げた人生や読書感から来る、格好いい人間像について語ってみたい。

『殺し屋 1』の垣原を語る会。

参加メンバーは俺と如水。

垣原のアブノーマルさを神妙に語り、俺らは亀頭を硬く熱くしていくのが目的。

垣原を語るとき、己の変態性を露わにしていく瞬間に心をときめかす。

そんな心境こそ、垣原を語るに相応しい。

だが、普通の人間はひく。笑

でも、すんでのところで、垣原の自身の

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男惚れするゲスな男たち㊴ vol.491

男惚れするゲスな男たち㊴ vol.491

俺がこの歳まで積み上げた人生や読書感から来る、格好いい人間像について語ってみたい。

これまた漫画ネタ。

『 殺し屋 1 』

俺と如水のイチオシの漫画である。

グロテスクで、残忍で、完全にイッちゃってるキャラが多数登場する。

歌舞伎町を舞台に、殺しとエロとナンセンスが渾然一体となって、カオスをつかさどる。

そんな物語である。

イッちゃってるキャラ。

その中でも最高にイッちゃってる男

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男惚れする格好いい男たち㊳ vol.488

男惚れする格好いい男たち㊳ vol.488

俺がこの歳まで積み上げた人生や読書感から来る、格好いい人間像について語ってみたい。

『梟の城』からの登場人物であり、重蔵編と題している。

彼は豊臣政権時代の忍び。

この男、天下人太閤を殺める刺客としての使命を帯びている。

恐らく、家康が隠密裏に放った刺客なのであろうが、戦国から江戸初期にかけて、こうした「忍び」という人間群が多く輩出されている。

絶対権力の背後で暗躍する者たち。

究極は

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男惚れする格好いい男たち㊲ vol.486

男惚れする格好いい男たち㊲ vol.486

俺がこの歳まで積み上げた人生や読書感から来る、格好いい人間像について語ってみたい。

さて、物語はいよいよ佳境に入る。

飛鳥の本当の目的は何だったのか。

サタンは文字通り『堕天使』である。

もともと天使であったが、デーモンという醜い生命体を作り出したことで神から怒りを買い、デーモンを滅ぼせと命じられそれに反駁したことで、『堕天使』に成り果てた。

だがサタンは、敢然と神に闘いを挑む決意をする

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男惚れする格好いい男たち㊱ vol.485

男惚れする格好いい男たち㊱ vol.485

俺がこの歳まで積み上げた人生や読書感からくる、格好いい人間像について語ってみたい。

デビルマン(悪魔人間)の続編つづく。

飛鳥了の裏切り。

それは不動への裏切りというより、全人類に対する裏切りであった。

不動は、飛鳥から無差別合体の際の条件について知らされていたが、それは前述のように無の境地に至ることである。

要はかなりの特殊な環境下でしかなし得ないはず。

だが飛鳥はそれを覆し、いつ何

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男惚れする格好いい男たち㉟ vol.484

男惚れする格好いい男たち㉟ vol.484

俺がこの歳まで積み上げた人生や読書感からくる、格好いい人間像について語ってみたい。

デビルマン(悪魔人間)の続編。

悪魔の体を手に入れた不動明の身辺は忙しい。

今までの魯鈍な不動から、際立つ運動神経と反射神経を有する男に変貌したことで、居候の立場から一転してある女からの羨望を受ける。

ある女とは、不動が居候させてもらっている家主の娘である。

名前を牧村美樹という。

思春期の娘の羨望が、

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男惚れする格好いい男たち㉞ vol.482

男惚れする格好いい男たち㉞ vol.482

俺がこの歳まで積み上げた人生や読書感からくる、格好いい人画像について語ってみたい。

マンガ、『デビルマン(悪魔人間)』の中からの引用である。

マンガの中の登場人物を語るのは初めてであり、実際の人物でないことに多少の引け目を感じるところではあるが、そこはご勘弁ください。

と言っても、俺の濃厚なフィルターを経ているので、皆さんの解釈と異なるところがありましたら、ごめんなさい。

全能なるサタン。

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クルパカ!⑫ vol.481

クルパカ!⑫ vol.481

クルパカが振るわない。

クルパカのクルパカたる所以は、アホがつくほどの馬鹿さ加減があるところである。

最近、それが認められない。

つか、このところエリアの数字が一向に上がらないため、それに纏わる不穏な噂が出始めている。

クルパカ、今年の3月に出処進退を迫られるのではないかと。

というのもクルパカの営業所、ものすごく数字が悪い。

エリアの足を引っ張っている嫌いが強い。

その数字の悪さの

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フグリ!② vol.473

フグリ!② vol.473

人間、教える教えられるの間に信頼関係はもとより、こいつを育てたい!いう気持ちが根底になければ、本気であらゆること伝授することは難しい。

そういう気質を自然に持ち合わせている人間がいたとしたら、どれほど周りは教え冥利に尽き、その成長の程度とそいつの今後を楽しみにしていくに違いない。

そんな男が俺の近くにいる。

フグリである。

そんな風に目されているのにそのゲスな呼び名。笑

大切にされている

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フグリ!① vol.463

フグリ!① vol.463

フグリ!

会社のかわいい部下である。

先日、如水ととも二人のナンパ道を教授するつもりで誘った。

フグリ、髪を切ってくる。

よほどの決意を感じさせる整えである。

リュックの中には寒さ対策のジャンパーもある。

万全である。

俺もショルダーの中にヅラがあり、ある意味万全である。笑

電車の中では会社でのいろんなことを、あーでもないこーでもないと賑々しくし、あろうことか電車を乗り過ごす。

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クルパカ!⑪ vol.456

クルパカ!⑪ vol.456

昼間、この男の話が出た。

およそ、人に己の力点を主張しない男、つか、それを出来ない男。

この男は損している。

でも、損している自分を甘んじているところも確かにある。

不器用で、男として極めて純で、年下の俺を実直に立ててくれる。

俺はこれだけで充分だと思っている。

だから俺はこの男を守ろうと、あるとき決意した。

人を大事にしたいという気持ちに、およそ大それた契機はいらない。

ボーナス

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クルパカ!⑩ vol.455

クルパカ!⑩ vol.455

この男、俺の親友である。

俺はこの男が円満に退職する姿を優しく眺めていたいと思う珍しい人間のひとりである。

にも関わらず、会議で俺が話している時に寝ている。

しかも営業所の頭であるのに、メモも取らない。

その悠長さは、まるで田園風景の中で呑気に蝶々を採るべく追いかけている山下画伯を思い出させる。

今となっては怒りも悲しみもしない。

この男だから許されるのか、あるいは俺は心の何処かでこの

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クルパカ!⑨ vol.452

クルパカ!⑨ vol.452

哀愁漂う、からくり人形ちゃん!笑

俺はこの男のコミカルな表情にほだされている。

さて、この男。

かつて腎臓の病気になった。

この男の痛みに対する表情、初めてからくり人形が人間らしく生気を帯びた瞬間だったかもしれない。

苦虫を潰したような渋面。

それはとある壮行会という飲み会で起こった。

この男が初めて見せたビールを凄まじく不味そうに飲む顔つき。

ブサイクである。笑

実は、強烈にお

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