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誰でも書店でサンタに 未来屋書店石巻店 クリスマスに社会貢献 選んだ本が子どもの元へ

 経済的困窮や被災など厳しい環境にある子どもたちにクリスマスの本を贈る「ブックサンタ」の取り組みが行われている。24日まで全国779カ所の書店で展開され、石巻地方ではイオンモール石巻=石巻市茜平四丁目=内の未来屋書店石巻店で実施。7日までに15冊を預かり、すでに昨年(14冊)を上回るなど善意の輪が広がっている。

 ブックサンタはNPO法人チャリティーサン=東京都=主催。平成29年に始めた社会貢献事業であり、全国の書店と連携して行っている。「誰でも書店でサンタになれる」をコンセプトに、参加書店で贈りたい本を買い、そのままレジで寄付すると、クリスマスイブの24日に全国の子どもたちへ、ボランティアのサンタクロースから本が届く仕組み。

「ブックサンタ」コーナーを設置している。未来屋書店石巻店

 絵本のみならず、学習漫画なども受け付けており、昨年は全国から3万5千冊以上が寄せられた。今年も6日までに全国で2万冊以上が集まっているという。

 県内の配布先は多数あり、公開されているだけでコープフードバンク、児童館やフリースクールを運営するNPO法人アスイク=仙台市=など11カ所。石巻地方は子ども食堂バンビーニ=石巻市立町=に贈られ、子どもたちの手に届く。

 未来屋書店は県内の全12店舗でブックサンタを展開しており、石巻店もその一つ。店内に「ブックサンタ」特設コーナーを作り、推奨する絵本や取り組みの内容を紹介し、寄付を受け付けている。

 石巻店で広報などを担当する雁部恵さん(38)は「今年も多くの人たちから善意をいただいており、心の温かさを感じる。自己啓発や感情に寄り添ったものなど、本には子どもたちの可能性を広げてくれる力がある」と話しており、ブックサンタへの協力を呼び掛けている。【渡邊裕紀】





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