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よろしくね!ラズベリー 県自動車販売協 視力障害者に盲導犬貸与

 県自動車販売協会は14日、東松島市の矢本東市民センターで盲導犬貸与式を開き、同市赤井の石川順子さん(38)にメスで6歳のラブラドール・レトリバー「ラズベリー」のユーザー証明書を贈呈した。県内では現在24頭の補助犬(盲導犬23頭、介助犬1頭)が活躍しており、同協会が貸与に関わったのはこれで7頭目。ラズベリーの頭を愛おしそうになでる石川さんは「この子のおかげで世界が広がった。一緒に充実した日々を送りたい」と話していた。

 全国の自動車ディーラーで作る日本自動車販売協会連合会(自販連)は社会貢献の一環で補助犬(盲導犬)育成助成事業を実施。かつて県内では自販連県支部が対応していたが、昨年10月設立の同協会が事務を継承した。

貸与された盲導犬のラズベリーとユーザーの石川さん(中央)

 被貸与者の石川さんは20歳のころ網膜色素変性症を発症。暗所では全くものが見えなくなったほか、狭窄(きょうさく)も進み、左目の視野は食品ラップの筒の穴ほど、右目は五円玉の穴ほどしか見えないという。

 日本盲導犬協会仙台訓練センターに相談したところ、ラズベリーとのマッチングが実現。1カ月間の共同訓練を経て、今年4月から一緒に生活し、一人では難しかった外出や買い物もラズベリーに先導される形で行えるようになったという。

ラズベリーにハーネスを付ける石川さん

 式で同協会の菊池憲満専務理事は「ラズベリーが石川さんの目となってくれる。充実した日々を送ってもらえれば」、訓練センターの根本学センター長は「協会の支援に感謝。今後も必要な人に盲導犬を出していきたい」とそれぞれ語った。

 石川さんは「これまでは家に閉じこもりがちな生活だったが、外を歩く気持ち良さを再び感じられた。ラズベリーと皆の支援に感謝。失敗を恐れず、いろんな場所に出掛け、いろんな体験をしたい」と喜びを語っていた。

 盲導犬1頭に掛かる育成費用は約500―600万円。その大部分は基本的に民間の寄付や地方自治体の補助金で賄われている。10月1日現在、国内では959頭が活動しているが、希望者は約3千人と言われ、供給が追い付いていない状況だ。【山口紘史】





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