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石巻Days(石巻日日新聞社公式)
2020年8月26日 16:21
私の手元に「青春の遺作 高橋英吉 人と作品」という本があります。昭和60年度サントリー地域文化賞受賞記念として出版されたもので、英吉の写真や足跡、作品紹介などが掲載されています。東京美術学校(美校)の2年生で伊達政宗公騎馬像(政宗像)の制作者小室達と初めて会った頃の写真もあります。 達の日記に再び英吉が出てきたのは、昭和9年美校4年生の時でした。9月20日の主な出来事には「政宗像18日目」と
2020年8月26日 16:28
私の手元に石巻市の市制施行50周年記念で作られた高橋英吉作品「潮音」のレプリカ像があります。英吉と出会ったご縁で私のところにやって来ました。 第1話で紹介した潮音をテーマにした曲、石巻市総合体育館と大門崎公園、ガダルカナル島にあるブロンズの潮音像等、昭和14年の文展(文部省美術展覧会)で特選となった潮音が英吉の彫刻家人生における代表作となったことは、石巻の方なら誰もが知っていることだと思いま
2020年8月26日 16:36
私の手元に「青春の遺作 高橋英吉 人と作品」があります。第3話でも紹介した本です。これには英吉の年譜が記載されています。昭和14年11月の第4回斉々会展では3つの作品を出品しています。 岩井藤吉が中心となって結成した「斉々会」の会員は英吉を含む10名ほどで、東京美術学校時代の親友が数名いました。準備段階の草案には「展覧会は年1回、当分の間資生堂で行う」と書かれています。第1回斉々会展の開催が
2020年8月27日 16:06
私の目の前に達が所有していた「日本彫塑」(昭和16年発行、非売品)という本があります。今いる場所は、何度か登場しているしばたの郷土館(柴田町)です。これによると達は「塊人社」(昭和4年創立、25名)、英吉は「東邦彫塑院」(昭和10年創立、136名)に所属していたことが分かります。達が所有していた「日本彫塑」 達の日記に生前の英吉が出てきたのは昭和14年が最後でしたが、達の足跡を調べるため
2020年9月3日 16:04
私の手元に英吉の娘、高橋幸子さんの木版画作品「風の又三郎より」があります。これは、幸子さんが営む幸工房(神奈川県逗子市)を訪問した時の記念の品です。石巻市民にはおなじみの幸子さんの木版画 平成30年9月に旧観慶丸商店で、彫刻家高橋英吉を知る映画「潮音」上映会があり、見に行きました。上映後、来場していた幸子さんが紹介されました。この時は話しかけることもできず、遠くから見るだけでした。
2020年9月9日 17:24
私の手元に英吉作品の石こう像の写真があります。私が英吉の参考書と思っている「青春の遺作 高橋英吉 人と作品」にも写真がない新たな出会いの始まりです。 初めて幸工房を訪問した時、事前の電話で幸子さんに英吉作品の所有について聞きました。手元には残っていないということでしたが、訪問した際に「そういえば、7年ほど前に戻ってきた石こう像があるよ」と教えてくれました。 次の訪問で、微笑んだ男性が足を
2020年9月19日 16:05
私の手元に「常在寺」の写真があります。何度か紹介している「青春の遺作」に、英吉とゆかりのある寺として写真入りで紹介されている寺で、この目で確かめたいものがあり令和元年の秋に訪問しました。 この日、英吉と達のお子さんによる「現代の初対面」に立ち会い、ほのぼのとした気分になった私は、次にJR日暮里駅(東京)で下車しました。常在寺は駅周辺の寺が立ち並ぶ地域にあります。英吉が美校時代に住んだ常在
2020年9月19日 16:11
私の手元に海の三部作(黒潮閑日、潮音、漁夫像)のポストカードがあります。 これと同じものが石巻市指定文化財旧観慶丸商店の2階にも展示されています。さらにその横には、第4話で紹介した市制施行50周年記念の潮音のレプリカ像があります。石巻文化センターにあった英吉作品が宮城県美術館に保管されている今、写真や複製ではありますが、石巻で英吉を感じることができる貴重な展示物です。旧観慶丸商店に展示し