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過去の読書記録ノート

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過去の読書記録ノートの内容をnoteに書き直しています。
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2021年4月の記事一覧

谷崎潤一郎「春琴抄」

昔の読書記録ノートの紹介。

谷崎潤一郎「春琴抄」

私が、この作品を読む前に知ってた作品内容は次の通り。

「盲目の女性春琴に仕える佐助は、師を慕うあまり、ついに自ら失明してしまう」

というもの。

この時点で抱いていた春琴のイメージは、美しくてはかない、繊細な女性だった。

だけど、読んでみたら全然違った。

滅茶苦茶わがままで自分勝手で弟子に手をあげるしやりたい放題のお嬢様。

それに比べ

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細谷 功「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」」

昔の読書記録ノートの紹介。

細谷 功「地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」」

この本は、勝間和代氏が推薦してたもの。

フェルミ推定とは、例えば、「日本に電柱は何本あるか?」などのように、数を把握しにくい数字を、少ない情報を元に短時間で導き出すやり方のこと。

フェルミ推定のポイントは、物事を抽象的に、単純に、全体的に考えること。

普段から鍛えることができるし、謎かけなんかも日頃

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「レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術」

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「レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術」

1時間半ほどで、あっという間に読んでしまった。

本書は、心理学者により、心理学の視点から書かれた、簡単に応用できる見抜き方の本である。

著者によれば、「観察力」と「推理力」を鍛えるだけで、誰でもあらゆる物事を正しく判断できるという。

タイトルにあるレジ待ちの列の例で言えば、

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林真理子「年下の女友だち」

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林真理子「年下の女友だち」

本書は、そこそこ売れてるイラストライター竹下エミ子の元に、様々な悩みを抱えた年下の女友だちが相談にくる、という内容。

どの女の子も、一見幸せになれそうなのに、なぜか幸せになれない・・・。

容姿も良く、お金もあるのに縁遠い女とか、美しい男しか愛せない女とか・・・。

要は、あまりうらやましくはないんだけど、ちょっと気になる女たちのエピソ

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田辺聖子「ラーメン煮えたもご存じない」

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田辺聖子「ラーメン煮えたもご存じない」

これは、以前「夕刊フジ」に連載されていた「それいけおせいさん」というコーナーを文庫化したもの。

田辺聖子のエッセイって初めて読んだんだけど、彼女の書く小説からは想像できなかった、新たな面を発見できた。

例えば、講演が嫌いなこと。

それと、意見を求められても即座に自分の考えを伝えることが苦手なこと。

だからかな・・・?

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東野圭吾「毒笑小説」

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東野圭吾「毒笑小説」

今回のは、前作の「怪笑小説」に比べて、笑いの要素が少なかったように思う。

その代わり、ミステリーっぽい感じとかが目立った気がする。

「女流作家」とか「本格推理関連グッズ鑑定ショー」とか。

「つぐない」なんかは、ちょっと切ない話だった。

ま、為にはならないけど、たまにこういう本で息抜きもいいかな。

(過去の読書記録ノートより)

この本

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