最近読み聞かせした絵本たち。
秋の夜長にぴったりの読書を、絵本というかたちで子供と楽しんでいます。
今回は大好きな海外作家や、怪談絵本をあつくるしく。。。
それはもう暑苦しく語ってしまいました😭✨
すみません❗️絵本愛が炸裂しています。
もしご興味がありましたら、覗いてやってくださいまし。
以前に紹介したバーバラ・マクリントックのヴィクトリア時代を舞台にした絵本。
写真家のお父さんと、空想の絵を描くのが大好きな少女、ダニエルのお話です。
写真が売れなくて熱を出して寝込んでしまったお父さんを助けたいと、ダニエルは自分が写真機を持って出かけますがうまくゆきません。
そこで、ダニエルは一人の女性画家から声をかけられます。
バーバラ・マクリントックのため息が出るようなヴィクトリア期の風俗をあらゆる角度から描いた絵がとにかく美しいです。
お話も健気なダニエルを応援したくなるし、救世主の画家のアトリエが見開きで描かれているのですが、見事です。
読後感もよく、個人的に好きな絵本です☺️✨
ドイツで110年以上前に描かれた絵本です。
修道女をしていたジビレ・フォン・オルファースという若い女性が挿絵を描いているのですが、
うまい❗️
普段から自然の中を歩いている方でないと描けない感性を持っています。
今でも女性が読んで、「うわ、可愛い。。。❗️」と感じるセンスなので、外国の素朴な絵本が好きな方はマジホンでオススメします。
もし時空を超えて宮沢賢治の童話世界を描いたら、絵本作家ではオルファースの右に出るものはいないだろうな。。。と思っちゃうくらい自然観察とそこからイマジネーションを膨らまして絵におこす力を持っていた方だと思います。
賢治の「風の又三郎」とか「マリヴロンと少女」とか「いちょうの実」とか「水仙月の四日」とか「チュウリップの幻術」とか。。。オルファースの絵で読んでみたい。。。🤤
(⬆️脱線しますが、田原田鶴子さんの「チュウリップの幻術」の挿絵は光と空気感が素晴らしくてクラクラします)
オルファースは、1916年に肺病で34歳で亡くなってしまい、8冊の本が発行されています。(めちゃ美人なんだが。。。)
この絵本の物語のテーマは春の妖精たち。
地中で冬中眠っていた子供たちが目を覚まして、春の服を装い、虫やお花たちを準備して地上へ出かけてゆくお話です。
娘も超絶お気に入りの一冊で、読む度「かわいい。。。すごくかわいい。。。」と呟いています。
こちらもオルファースの自然へのセンスが光る代表作。
秋のお話です。
かぜさんと少年ハンスとの出会いと自然中での遊びを描いた絵本です。
賢治の「風の又三郎」っぽい。。。。と思っていたら1910年にドイツで発行されたというのでもしかしたら洋書好きの賢治は目にしていたかもしれません。
ベリーの妖精さんの赤いフードマントが可愛くて可愛くて。。。
テレビもラジオもなかった時代だからこそ、自然を自分の五感で感じ取ったそのままを優しく慈愛を持って描くことができたんだろうな。。。と思います。
すごくシンプルな絵本なんですが、美しい世界をみさせてもらえたと思える大事な一冊です。
娘はかえるくん、わたしはがまくんとセリフ分けして読んでいます。
大人っぽいかえるくんにおっちょこちょいのがまくん。
いいコンビだなあと思います。
まんがに例えるなら。。。。
「何食べ」ならかえるくんは筧史郎、がまくんはケンジ。
「聖⭐︎お兄さん」ならかえるくんはブッタ、がまくんはイエスでしょうか。
皆様はどちらのタイプでしょうか❓
わたしは片付けられないがまくんタイプです🤣
最後の「ひとりきり」というお話は、これでシリーズ最後か。。。と寂しく感じつつもやっぱりあたたかいいいラストでした☺️
京極夏彦さんの怪談絵本です。
田舎のおばあちゃんの古い家に泊まる男の子のお話。
娘が一才の時に購入したのですが。。。
はじめて読んだ時の恐怖たるや‼️😭😭
うぎゃあああ‼️と二人でビビりながらページを開いていたのを思い出します。。。
今読み聞かせしても、絵が怖い。いろんな意味で主人公の絵が怖い😭
「ネコヅメの夜」で有名な町田尚子さんが絵を描かれていて、本著は毎ページネコが不気味にたくさん登場します。
ばあちゃん、あんた何匹ネコ飼っとるんや。。。
もうネコ数えるだけでも楽しいかも。。。
怪談えほんはシリーズになっているので他の絵本も読んでみたいと思い。。。
こちらはAmazonにて購入。
柳田國男の「遠野物語」の座敷わらしを京極夏彦さんがアレンジを加えて、町田尚子さんが挿絵を描かれています。
絵の雰囲気が、どのページも完成度が高くすごいです‼️
遠野という陰的な土地の空気感や、戦前の田舎の閉鎖的なところ、不気味な座敷童や、やはりネコ🤣
「そうそう、戦前の田舎ってこんな感じ‼️」と膝頭をバンバン叩きたくなるくらい。
町田さんの絵がピッタリと遠野物語の雰囲気に合っていて見事でした。
アーノルドローベルが挿絵を描いています。
こぶたくんと妹のアマンダとの日々の遊びを綴るお話ですが、実はお母さんの「育児疲れ」も暗にテーマに織り込まれています。
子供二人の腕白さに疲れたり、振り回されて一人になりたがったり、しまいには泣いてしまうお母さんに共感せずにはいられません (笑)
いやあ、きましたねえ、がらがらどん。
小さい頃うちにもこの絵本がありました。橋の下に潜むトロールの不気味な絵は強烈に覚えています🤣
娘が0歳のときに購入しました。園でも読み聞かせされる有名すぎる絵本ですが、大人になった今読み返すと、この絵本はどこか少年マンガっぽい勧善懲悪と「強いもの」への強烈な憧れを漂わせます。あと、単純なところも人気の理由でしょうか。
最後のヤギのトロールへの挑戦シーンは劇画っぽくてカッコいいですね。
トロールがこっぱみじん。。。😭
図書館で借りました。
宮部みゆきさん作の怪談絵本です。
怪談絵本シリーズの第1作目。エピローグ的な印象があります。
じんわり。。。じんわりと。。。読み手の心の奥に潜む「悪」に不気味に語りかけてくる本です。
実は、わたしはあまりピンとこなかったのですが、絵本を読んで主人と娘は感覚が通じるのか
「嫌いなやつを消す方法があるなら教えてほしい❗️」
と言っていました🤣
善良で日頃から我慢していることが多いタイプの方は、この絵本はまろやかで甘美で恐ろしい囁きになるかもしれません。。。
佐野史郎さん作の怪談絵本です。
怖いです😭
不気味すぎる本で、ゾゾオ。。。。とします😭絵が密❗️😭
絵と文、話す言葉と現実が噛み合っていないことから、おそらく「精神の崩壊」を描いていると思います。ずいぶんと練られています。
読み解きが難しい、大人の絵本。
Amazonのカスタマーレビューが秀逸で、わたしもその通りだと推測しています。
「うぶめ」といえば、京極堂。。。と大人はピンとくるのですが、こちらは京極夏彦さんが絵本バージョンで、現代を舞台に作った「うぶめ」です。
医療技術が進んだ現代、昔のように母子が産褥で亡くなる確率は減りました。
出産と死が強く結びついていた時代は過去になりつつあります。
けれど、なくなったわけではなく、今でもあるんですよね。。。みえないだけで。
絵が「芸術は爆発だ」という言葉がピッタリくるようなパンチ度です。
現代のうぶめを描くのは、かなりの難しさが伴うかもしれませんが、出産の「陰」の部分を描いた稀有な絵本だと感じました。
フランスの絵本です。
爬虫類学者の息子から送られてきたプレゼントがヘビ❗️というありえへん展開なんですが、主人公のボドさんは「クリクター」と名づけて大切に育ててゆく、ほっこりするお話です。
絵柄もシンプルで陽気なお話なので、クリクターがだんだん可愛くなってきます😊
イギリスの作家、ジル・バークレムが7年の歳月をかけて描きあげた、とにかく絵の筆力が素晴らしいため息が出るほどの一冊。
のばら村にすむねずみ、ウィルフレッドのお誕生日をみんなでお祝いする様子を描いたストーリーです。
絵が。。。絵が。。。すっごく濃密で美しいです❗️😭
これは。。。かなり描くのは時間かかるわ。。。😭
全ページカラーで絵が入っており、細々としたお菓子やティーカップ、食器やお花を眺めるだけでほっこりします☺️✨
以上となります。
今回は好きな画家ということもあり、いつもに増してしつこく語ってしまいました😅
絵本って本当にいいものですね☺️✨