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制作日記ーさようなら、宮沢賢治先生ー

9月19日

「面白いからお母さんも読んでみなよ。
読書や映画が好きで、お母さんによく似てるよ。」

と、益田ミリさんの本を娘から薦められて寝しなに読む。


。。。。娘よ。全然にとれへんって。。。

益田先生のように、自由自在に東京をスイスイと闊歩もできないし、気楽に「ウチでご飯食べる❓」と連絡できる友人もいない。
夜のレイトショーにも子供がいるからいけんし、何より、今は神経痛が痛くて行動がかなり制限されている。

それでも、本はとても面白い。出てくるおやつも美味しそう。
カプリコのいちご、好きだったよ。。

そして、本著で印象的だったのは茹で栗。

焼き栗より茹で栗の方がずーっと美味しいにわたしも一票。

まだ3〜6歳の頃、秋には祖母と畑に行く途中にある雑木林で栗を拾った。

針でいっぱいの衣の中には大きくて見事な栗が光っていた。
たくさん拾った栗を祖母が茹でてくれた。

ものすごく美味しくて、ほっくりと甘くて、自然からいただくものってこんなにすごいんかあーと、森の豊かさを小さな身体でいっぱいに感じ感動したことがある。
そのまま食べても十分美味しいし、時にバターをのせて食べていた。

笑って走っていた自分と祖母との林の風景を思い出し、もうあの秋の光の中へは戻れないことにちょっと涙が出た。

けれど、その林はまだある。

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ほぼ毎日更新。 マンガとともに歩む制作日記です。 イラスト、マンガのほかに、マンガメイキングや、日々思っていることを赤裸々に、悩んでい…