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ついにママに言っちゃった。

あんなに驚愕と後悔と怯えを含んだ表情を目撃したのは久々だった。


会社で自分がチームリーダーをしていたらって、考えてみて欲しい。

部下に対して何度も「本当にできるのか?」

そんな言葉かけを何度も何度もしていたら

部下は、このリーダーは自分をまったく信頼していないと感じる。

繰り返す頻度が多くなれば、それはもはやパワハラ、モラハラになる。


会社の同僚や部下に対してだったら絶対に使わないような言葉かけや表情を

家族に対して使ってしまうって

漏れなくみんな経験しているでしょ?

少なくともぼくは経験しているし、やってしまうことがある。


整体指導を受けて頭の緊張が緩んで

愉気を受けているうちに眠ってしまった中学1年生の少年。


これから整体指導を受けるママ。

少年は先に帰るつもりだったんだけど

本当に一人で帰れるの?と何度もママに言われていたみたい。

頭が緩んで寝起きだった少年は

再び繰り返された言葉かけに対して

生まれて初めてママに向かって

思わず「何度も同じこと言うなよ。なめてるのか!」と声を荒げてしまった。


声に出した瞬間に

言った本人までもが驚いていて

驚愕と後悔と怯えなどが混ざった泣きそうな表情で顔を歪ませていた。


憮然としたママは反抗期だと言っていたんだけど

反抗期じゃなくって、独立の時期なんです。



ママ自身が「一人で帰れる?」という自分の不安を表現しているんだけど

翻って、自分がチームリーダーだったら部下や同僚に同じような言葉を繰り返すだろうか?

おそらくこのブログを読んでいる方々だったら

部下に対してはそのような声掛けをしない方が多いだろうと思う。


ぼく自身も小学生の時に初めて母親に対して「死んじゃえ!(うるさい!)」って放って

母親がショックで寝込んだってことがあった。


部下よりも同僚よりも大切な存在である我が子に対して

不信しか生み出さない言葉かけを思わずしてしまうのは何故だろう?


自分が感じていること、思っていることを抑え込んでいないだろうか?


他者とのコミニケーションに問題が起こっている人は

自分とのコミニケーションに問題を抱えている。

必ず自分を大切に扱えていない。

言い返した少年の在り方は

自分の中で抑圧された自分そのもの。

自分が不満を抱えていないだろうか?

感じちゃったこと、思っちゃったことをまず自分が気づいて分かっていてあげよう。

自分で整理がつかなければパートナーと話してみる。

家庭内で大人で話してから、子供たちと話し合ってみる。


どんなコミニケーションを紡いでいくか。

それこそがファミリーヒストリーの中の因果の正体であって

親から子へ渡すことのできる最大の宝物なんじゃないだろうか。

さて、どんなコミニケーションを我が子に贈りたい?



※「愛してる」の響きだけで強くなれる気がしたよ


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