感じないが感じられると、まず異常を感じる。
通常は気分が落ち込んだとしても
時の経過が気分を変えていってくれる。
もし来る日も、来る日も気分が変わらず沈んだままだったとしたら
カラダの営みが滞っている。
この世界に生まれ落ちたその日から死へ向かっているんだから
生き物にとっては不変など存在しない。
それなのに時が止まったかのように同じ気分が続いているのはなぜか?
何年も沈んだ気分のまま過ごしているのであれば
必ず動かなくなってしまっているカラダがある。
整体指導によって動かなくなっていたカラダの部位が緩むと
変わらなかった気分が変わっていく。
最初の整体指導後に、こんな心地よさを感じられたのは何十年ぶりだろうと言っておられた方がいたんだけど
当然背骨はガッチガッチでまるで臨終のような状態だった。
その方が3回目の整体指導で来室されたとき
カラダを観察するとすごく怒っていた。
本人曰く、酷い気分だと言う。
けれどもカラダに触れて確認すると
以前のような硬張りは見つけられなかった。
何年も沈んだ気分のままで居られるって不自然でしょ。
動けなくなっているのは異常を感じないからなの。
過酷な環境や、酷い使い方が継続して変わらない場合には
カラダの方が感じないように鈍って状況に適応している。
気分が変化しない人のカラダは感じないように鈍り適応が完成してしまっている。
鈍り適応を壊して異常を感じだすと、カラダは不快から逃れようと
回復要求が高まって変化を始めていく。
感じないカラダが感じられるようになると
今までずっとカラダに在ったのに感じなかった異常感を感じられるようになる。
ずっと沈んだ気分だったってことは
ずっとなんとなく不調、なんとなく不快、だけど本調子じゃないのは分かるみたいな感じ。
ところが明確に異常感を感じられるようなると
明確に不快を感じられるようになる。
漠然と不調、不安だったものが、明確にそこが異常だって感じられるようになる。
するとたいていの人はカラダの具合が悪くなったんじゃないかと思ってしまう。
しかも感じられるようになるのはカラダの異常だけじゃなくって
自分がスルーしてきた自分の本音も感じやすくなる。
だから、苦しい。
感じだしたものは、スルーせずに感じてあげる。
目を向けてこなかった自分の本音は気づいてあげるだけでいい。
気づけばココロもカラダも変容していく。
ハイヤーセルフとの同調率を教えてくれるのが自分の今の感情。
【 エイブラハム 感情の22段階 】
1.喜び/智/溢れる活力/自由/愛/感謝
2.情熱
3.興奮/没頭/幸福感
4.ポジティブな期待/信念
5.楽観
6.希望
7.満足
◆ここがフラットな、中庸な感情◆
8.退屈
9.悲観
10.フラストレーション/イライラ/我慢
11.圧迫感
12.落胆
13.疑念
14.心配
15.自責
16.挫折感
17.怒り
18.復讐心
19.憎しみ/激怒
20.嫉妬
21.不安(身の危険)/罪の意識/無価値
22.恐怖/悲嘆/憂鬱/絶望/無能
最初、生きているのが辛いと言っていた方が感じていた感情は
22の絶望・憂鬱・無能だった。
表情も能面のような顔をしていたもんね。
2回目の整体指導のあとに感じだしたのは怒り。
アップダウンを伴う怒りは、
ある意味ずっとフラットだった絶望よりもココロ乱れてしまう。
自分の現在地を見間違えないよう認識しておくことは不安を取り除いてくれる。
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