見出し画像

緊張している「わたし」に気づいて、そして緩めてあげよう。

整体指導を受けに来室される方は

ご自身の休みの日に来られる方が多い。

スマホはマナーモードに設定されている方がほとんど。

ある方の整体指導をしている最中に何度もスマホがバイブ機能で揺れていた。

明らかに長い時間揺れ続けているので電話着信であることが分かる。


休日なのにどんだけ着信あんねん。


ご本人に尋ねると、休日もよく会社から電話が掛かってくるという。

職種にもよるとは思うけれど

この頻度で連絡が来るようならば、すでに緊急という頻度じゃなくって

いつもの日常業務の連絡になってしまっている。


当然、カラダは緩まりにくくなる。

鎮静化していた喘息やアトピー性皮膚炎が再発して困っておられた。

しかも咳をしただけで肋骨を骨折されたんだそう。


ふれてみると頑丈な骨で、ぼくの骨と遜色のない硬さがある。

骨密度に問題があるわけじゃなくって

肋骨の両端にある関節・肋椎関節や胸肋関節の可動性がまったく失われてしまっていた。


まあ、休日でも緊急連絡がこの頻度でかかって来ていたら

緊張状態を解除なんて難しいよね。


異常な緊張状態になってしまう極端な環境としては戦場がある。

アメリカではベトナム戦争後にホームレスや精神疾患ベッドの大半が

ベトナム帰還兵で溢れてしまった。

解除されない緊張状態は心身の在り方まで破壊してしまう。


休日も会社からの連絡があとを絶たないのであれば

ブラック企業と呼んでもいいんじゃないだろうか。

少なくとも職場環境が酷いのは明白だよね。


大学病院の医師で相当ひどい環境に置かれている方がいらっしゃった。

整体指導を受けられてぼくにアドバイスを求めて来られたので

仕事のやり方を変えること。

具体的には責任を後進に移譲すること。

そのようにお伝えさせてもらったのだけど

毎回カラダを拝見するとまったく実践できていなかった。

結局、実践されだしたのはご家族の死を目前にしてからだった。


心身が慢性的な緊張状態に陥っているのであれば

カラダ環境としてはブラック企業で働いてるのと同じこと。

そんな環境で働くようになった当初からカラダは違和感を発していたはずなんだよね。

さまざま病気って実は結果であって

病気を生み出す種は遥か以前

違和感を感じていたころに生まれていることが多い。

解消されない異常を生み出す土壌こそが解除されない緊張状態になる。


「わたし」という土壌が生み出した病気を切り取ることよりも

「わたし」という土壌を変えてあげる必要がある。

仕事を終えたら息深く、大あくびが出せるように。

みぞおちが緩んで、顔の表情も柔らかくなるように。

交感神経優位から副交感神経優位に切り替えられるように。

まずは「わたし」という環境問題に向き合ってみてくださいね。



※あわせて読むといい記事



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?