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感じない→感じる、という体験の辛さ。

病気のことは分からないけれど

どんな心身の在り方であっても

働きかけてカラダが変化すれば

必ず心身の在り方も変化していく。

どんな難しい病名が付いていようと

医学では治らないと言われていようと

ふれて捉えられる大元の異常が変われば変わる。

変わらなければ変わらない。

ものすごくシンプルなお話。



初めて整体指導を受けられる方には必ず

カラダが動き出すと反応が出る可能性についてお伝えしている。

猛烈な眠気や怠さ、稀には発熱できることもある。

そう説明すると、返事が返って来なくなる方もいる。


それは仕方がないことだし

それがいいと思っている。

特に長年の不調を抱えていた心身が動き出した場合には

けっこうキツい反応が出る。

心因性の不調や自己免疫不全、内分泌系の難病の方で

ホメオスタシスが動き出した場合には反応がキツくなることが多い。

それ以外の方では激しい反応は出ない。

大きな問題を抱えていなければ

回復するのに大きな反応は必要ないからね。

だから大部分の方は大きな反応は起こらない。


また強い薬を服用している方は反応がキツくて2度と来なくなる。

薬の服用をしていない方や

今までずっと治らなかった長い年月を過ごされてきた方が

ホメオスタシスが動き出した反応の辛さに耐えてゆける。

それは今まで心身にいろいろ働きかけてきたのに反応が出なかった長い年月があったから

出てきた反応に耐えてゆける。

反応が無ければ変わらないからね。


初めて指導室に入ってこられたとき

ぼくが緊張するほど気がおかしい方がいた。

その方は整体指導後に出てきた反応、

彼が体験したのは頭痛だったんだけど

辛すぎて無理ですと頭痛止めを服用して頭痛を止めてしまった。

精神科に10年以上通っていて薬も飲み続けていた方だった。


ある自己免疫疾患の方は整体指導後に

皮膚からの排泄を伴う激しい反応を体験した。

一般の人ならば出てきた反応を病気とみなして

薬を放り込んでしまう。

けれども今まで薬で心身の在り方が改善しなかった10年を体験していたがために

初めて体験している反応を受け入れて過ごすことが出来た。


進行してしまっている自己免疫疾患の方は

ぼくが初めて肝臓が感応し出したことを確認できた2回目の整体指導の後に

頭痛が起こってきて

そして驚くほどの爆睡になってきたらしい。

様々な反応が出てきている中でも抑えていた感情の噴出がキツいんだそう。

そういった反応に耐えられるのは

病気になって20年近くのあいだ

治療と称されるものを受けていたときには起こらなかった反応だから。

反応があるからこそ、回復する可能性がある。


ある方も愉気を受けていると

長年抑え込んできた怒りが強烈に湧き起こってくる。

自分ではカラダで衝動として感じる。

ぼくの方は、彼が震えを抑えようとしているのが感じとれる。

長い年月抑え込んできた感情

見ないように蓋をしてきた感情だからこそ

噴出してきた感情の体験はとっても苦しい。


怒りを生み出したのは母親との関係。

怒りの衝動を味わい尽くしていくと

その大元にあった悲しみと出会うことになる。

悲しみが感じられるようになれば

心身はさらに変化していく。


生体恒常性、ホメオスタシスが小まめに働いていれば

慢性的に不調とか、病的な状態が続くことはない。

慢性的に心身の異常を抱えていた人が

今まで体験できなかった反応が出てきたってことは

ホメオスタシスが動き出したことを示している。

それは本来ならば喜ばしいことなんだけど

反応の体験はとても辛かったり、苦しかったりします。

感じないようにしていたものが感じられる様になることでホメオスタシスが動き出したのだから。

感じないようにしていたものって

カラダのことだけじゃなくって心の中のものも含まれています。









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