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【SDGs】消費の場で、忘れたくないこと
「必要ないモノは 買わないで。」
店頭でこんな言葉を目にする日が来るとは……。
パタゴニアが国内で初めて開いた古着専門店の店内の写真を見て、私は驚きました。
(↓私が読んだ記事はこちら。noteに載せるのがだいぶ遅くなったので、ちょっと昔の記事になります)
なぜなら、お店というのは、こういうメッセージで溢れているものだと思っていたからです。
これを買えば、
あなたはもっと素敵になれるよ。
これを着たら、
流行に乗れるよ。
これを生活に取り入れたら、
もっと生活が彩り豊かになるよ。
これらのメッセージはポジティブですし、もちろん、悪いことではありません。
どんなモノにも、それを一生懸命企画した人やデザインした人がいて、それを具現化するために頑張った人がいて、それを届けるために奔走した人たちがいます。
その人たちが「誰かのため」を想って作り上げたものを、一人でも多くの消費者に届けようとするのは、当然のことです。
でも、私たちの消費の在り方は、少しゆがんでいるようにも思えるのです。
ネット上に溢れている広告のメッセージも、こんなものばかりです。
これ、欲しいんじゃない?
(ほら、買って)
これが今の流行だよ。
(ほら、買って)
今なら安いよ。
(ほら、買って)
私、これが欲しいのかも。
これって、素敵なのかも。
今買うのがお得かのかも。
そんな思いから、モノを手に入れた経験がある人は、少なくないと思います。でも、
本当に自分の生活、ひいては人生に必要なものなのか。
1年も経ったら古くなってしまう流行に乗ることが幸せなのか。
2倍の価格を払ってでも買いたいと思えるものなのか。
それらを考えることが消費の場では大切なことだと思います。
もちろん、この世界の経済の在り方が根底から変わらない限り、消費者の意識だけではどうにもならないこともあると思います。
結局のところ、物は多く作り、多く売った方が、経済は回るからです。
でも、「経済が回ること=誰もが幸せで豊かになれる」というわけではないと思うのです。少なくとも、精神的な面からいえば、そうではないと言い切れると思います。
必要ないモノは 買わないで。
これからのホリデーシーズン、街には、この言葉と反対のメッセージが溢れることでしょう。
でも、これこそが、これからモノを売る時·買う時、本当に掲げるべき言葉のように私には思えるのです。
自分の心の中で、掲げるべき言葉を掲げて、本当に必要なモノ、欲しいモノを見つけて、誰もが幸せになれるように……。
そんなことを考えながら、残りわずかな、2021年を過ごしたいと思います。
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