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noteを始める前に、自分にした質問

この春、何か新しいことを始めた方はいらっしゃるでしょうか。
最近noteの世界に足を踏み入れたという方も、実は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

でも、何かを新しく始めるのってワクワクすると同時に「うまくやれるかな」「続けられるかな」なんて、不安になるものですよね。

そこで今日は、そんな不安をもつ方に向けて、かれこれ9ヶ月連続投稿をしている私が「noteを始める前に、自分にした質問」をテーマにお話ししたいと思います。

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私がnoteを始めたのは去年の夏でした。
「やりたいな」と思ってから実際に始めるまでは、かなり時間を要した記憶があります。

「本当にやりたいのかな」
「読んでもらえるかな」
「続けられるかな」

こんなことをぐるぐると考えて、尻込みしていたのです。

そんな私の背中を強く押してくれたのは、とある本でした。

その本の中で、主人公に向かって投げかけられた質問が、私の心に深く刺さったのです。

気持ちがいいほどに深く刺さったので、自分であえてその言葉の矢を胸から引き抜いて、自分でもう一度刺し直したほどです。

そのおかげで、私はnoteを始める際に一つの覚悟を持つことができたといっても過言ではありません。

その本とは、
モンゴメリの「可愛いエミリー」です。

モンゴメリといえば「赤毛のアン」シリーズが有名です。もしかすると、赤毛のアン以外のイメージがないという方もいらっしゃるかもしれません。

けれど、私は「エミリー」シリーズも大好きです。
というのも、エミリーは書くことが好きな女の子。共感せずにはいられないのです。

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物語の終盤で、エミリーは、自分の書いた作品を学校の先生に見せます。

その時、先生はエミリーにこんなことを問いかけます。

「エミリー、君はなぜ書きたいのかね。そのわけを知らせたまえ」

初め、エミリーは書いて有名になってお金を稼ぎたい、という外面的なことを答えます。けれど、それが本心なのかと問い詰められると、このように答えます。

「いいえ、あたし、ただ書くのが好きなんです」

本当に書くことが好きなんだというのが伝わってきます。けれど、先生はさらにこう問うのです。

「ねぇ、君。言ってみたまえ。もし君が一生涯、ものすごく貧乏だと分かったらーーもし自分の書いたものの一行も出版してもらうことができないとわかっていたらーーそれでも、君はまだ書くのをやめないかね。どうかね

先生のこの質問は、かなり重く感じられます。

でも、誰にも評価されなくても、見向きもされなくても、それでもやりたいと思うかどうか、というのは、(noteに限らず)これから自分がやろうとしていることに対して、自分がどれだけの情熱と覚悟があるのかを知るのには、うってつけの質問だと思います。

さて、エミリーは何と答えたのでしょう?

ぜひ、本を読んで確認してみてください。

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先生とエミリーのやり取りに感化された私も、同じ質問を自分に問いかけました。

自分で書いたものを誰一人読んでくれないと分かっていたとしても、あなたは書くの?」と。

答えは、すぐに出ました。

きっと、書くだろう。

こうして、私はnoteを始めることを決意しました。

自分は書くことが好きだと、心の底から、はっきりと分かったからです。

もちろん、noteから自分のノートへと逆戻りすることはありえるでしょう。

それでも、私が書き続けることに変わりはありません。

だったら、一度外に出してみてもいいじゃないか、と思えたのです。

もしも誰の目にも留まらなかったとして、それが嫌で耐えられないなら、ひっそりnoteの街を去ればいい。

私の”挫折”は私だけの秘密になるのです。

読まれなくても書き続けると分かっているなら、noteの世界に自分の文章を送り出して、結果がどうなったとしても、自分は何も失わないのです。

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さて、ずいぶん重い話になってしまいましたが、これが、私の「noteを始める前に、自分にした質問」です。

でも、覚悟なんてなくても、飛び込む勇気と勢いさえあれば何だってできるとも思います。

どんな方法をとるにせよ、新しいことを始めようとしている方が、その挑戦を楽しめるよう、お祈りしています。


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