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北アルプス山麓グランフォンド2018・2023

Cycling 2018.7.22、2023.7.9

ロードバイクを買って、2018年にはじめて参加した思い出のライドイベントをご紹介します。

5年後、走力がアップした2023年にも再び参加。やはり大好きなライドイベントでした。私のロードバイクヒストリーとともに振り返りたいと思います。

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日本一過酷ともいわれているグランフォンド・北アルプス山麓グランフォンド。2023年7月9日、5年ぶりに参加するために長野県大町市にやってきました。

走力がアップした今、5年前に見た不安だらけの景色は、どう見えるのでしょうか。2023年度はあいにくの雨だったため、2018年度の写真も交えてご紹介します。

早朝は雨天に見舞われました。しだいに降りやみ、涼しい中で走ることができました。

タイムを競うレースではないので、スタート地点は和やかな雰囲気です。


2017年秋にロードバイク購入

2017年秋にロードバイクに乗ってみようかなと突然思い、すぐにショップに見に行きました。

しかし小さいサイズがない!
どれもこれも私には大きすぎて、またがることさえ難しい。大きな問題に直面してしまいました。

ロードバイクの競技人口のうち、女性の割合は1割以下とも言われています。女性が乗れるサイズのロードバイクも少ない上に、さらに低身長の私が乗れるバイクは、これか、あれ。というように数が限られていました。

ロードバイク購入に苦戦。

リストにあるショップに片っ端から電話をかけましたが、在庫はひとつもありませんでした。そして1店舗だけ、輸入元に問い合わせれば、もしかして用意できるかもしれないと連絡をもらい、やっとのことで購入。

それからロードバイクのある生活がはじまりました。

グランフォンドってなに?

半年かけて、ようやく100kmを走り切れるようになりました。

夏の旅行も兼ねて、ライドイベントに参加したいと思うようになり、スポーツエントリーで100kmくらいのイベントはないかな、と検索しました。

「グランフォンド」って美味しそう!

なんだかこのイタリア語が私の心を掴みました。
100kmだったら完走できそうだと思い、グランフォンドの意味も知らずに、勢いで北アルプス山麓グランフォンド2018にエントリーしてしまいました。

自転車でのロングライドイベントは、100〜1200km程度のものがあります。有名なものでは、160km(100マイル)を8時間以内で走破するホノルル・センチュリーライドがあります。それにならって160kmのイベントのものをセンチュリーライドと呼びます。また、山岳コースを主体とするイベントはグランフォンドと呼ばれています。

自転車ロングライドイベント

実はロングライドイベントのなかでも、グランフォンドとは、山岳を主体とするものだったのです。

平坦の100kmとは違いアップダウンがあります。いくつもの山を登らなければいけないという過酷さがあったのです。

そのとき、獲得標高という言葉をはじめて知りました。

獲得標高とは、複数の山頂を越えてアップダウンの多いルートを走行する場合、ルート全体で得た標高の合計を指します。

獲得標高とは
ダイナミックな山岳風景が楽しめる白馬村の大自然 2018年撮影


信濃大町ののどかな里山風景が眼下に広がる鷹狩山 2018年撮影

2018年度にエントリーしたのは、距離100km、獲得標高1,700mのコースでした。

なんとしても獲得標高1,700mを完走したい!

グランフォンドの日までに1,700mの獲得標高をクリアしておきたい。でも1,500mを登ることが精一杯でした。

大阪から山を越えて和歌山まで走った時、高野山の麓で熱中症になり、引き返したこともありました。5年前は、獲得標高1,700mを登ることができずに、グランフォンド当日をむかえてしまったのです。


初心者でも楽しめたグランフォンド

まだ夜が明けきらない午前4時。
北アルプス山麓グランフォンド2018当日。

この年、私の住む関西地方は、今までにないほどの酷暑が襲っていました。長野県大町市での早朝。久しぶりに涼しい朝をむかえ、朝日が降りかかる神々しい山々が、なんだか不安をあおりました。

不安だらけだったの朝のこの景色をよく覚えています。

 スタート/フィニッシュ地点の鹿島槍スポーツヴィレッジ。2018年撮影

容赦なく、ながながと続く上り坂や直登。

最大斜度25%以上ある鷹狩山には、心が折れました。練習の甲斐あって足つきなしで登り切ることができましたが、ここで食べたブルーベリージャムをのせたアイスの味は全く覚えていません。

信州産のブルーベリーのジャムを乗せたアイス。2018年撮影

熱中症の危険なども心配されましたが、各エイドステーションには、サイクリストを献身的に応援してくれるスタッフの方々。そして地元信州産にこだわったエイド食。無事に100kmを走り切ることができました。

地元産の漬物とおにぎり。おにぎりはおかわり自由です。2018年撮影


北アルプス山麓グランフォンド2023

今回エントリーしたのはスペシャルクラス。

5年の間に、室内トレーニングを取り入れたり、富士ヒル、乗鞍などヒルクライムレースにも出るようになりました。格段に走力はアップしていました。

距離160km、獲得標高3,500m。

今回は実力より少し高い目標にチャレンジです!

残念ながら北アルプスのまわりに雲が覆いかぶさり、全景を見ることが難しかった。

北アルプス山麓グランフォンドは、レベルに応じた5つのカテゴリーが用意される裾野の広い大会です。

5年前の私でも完走できた、初心者に優しい大会でもあります。

スペシャルクラス   160km 獲得標高3,500m超
ロングクラス     130km 獲得標約2,700m
ミドルプラスクラス  100km 獲得標約2,000m
ミドルクラス      90km 獲得標高1,600m
グルメフォンドクラス   75km 獲得標高  900m

レベルに応じた5つのカテゴリー2023年度


エイドステーションが充実

なぜエントリーしたかというと、エイドステーションが充実しているから!

5年前の私は、グランフォンドという言葉のもつ響きが、グルメなんちゃらと勘違いしたのでしょうか。

しかし、実はエイドステーションが多いほど過酷なイベントともいえます。

食べ続けなければ、走り続けることができません。国内最高難度ともいわれているスペシャルクラスは、8時間も走り続けていたからです。(休憩を含まない走行時間)

信州の味覚を満喫できるエイドステーション

しかし多すぎても困るものです。

もうお腹がいっぱいで、食べきれなければ、バックポケットに詰め込むことになって、走りづらいという事態になりかねません。

この北アルプス山麓グランフォンドは、エイド食の量がちょうどいいところも気に入っていて、2023年度も再びエントリーを決めました。

エイドステーションには給水所が設けられ氷や水、スポーツドリンクが惜しみなく提供

歴史のある北アルプス山麓グランフォンド。地元の山々を知り尽くしたサイクリストの方々が運営に携わっているのかなと思いました。


サポートカー付きライドイベント

あのツール・ド・フランスでもニュートラルカーをつとめたこともある、黄色いマビックカーがサポートしてくれます。

小川アルプスラインエイドステーションにて

ライド中に予期せぬ機材トラブルに見舞われることも少なくありません。

サイクルロードレースの大ファンです!黄色いマヴィックカーにワクワク!2018年撮影

黄色いマヴィックカ―が来る!とイベント前からワクワクしていたこともよく覚えています。


国内最高難度・スペシャルクラス完走!

4つの激坂を登りきって160kmを完走しました。

早朝は雨天に見舞われてしまいましたが、しだいに降りやみ、涼しい空気の中で走ることができました。走力がアップし、再び5年ぶりにこの大好きな北アルプス山麓グランフォンドのスペシャルクラスにチャレンジできたことはとても大きな自信につながりました。

走力がアップしたとはいえ、最大斜度25%以上ある鷹狩山の激坂は苦しみました。登りきると、信濃大町ののどかな里山風景が眼下に広がります。

鷹狩山山頂のエイドステーションで、5年前と同じブルーベリージャムのアイスを食べて、あの頃よりは楽しく登れたかなと思い返していました。

写真の撮り方にも余裕を感じる、5年間の成長。
ゴール後のフォトサービスも嬉しい。鹿島槍スキー場にて
カメラマンに撮っていただいた写真は、すぐに持って帰ることができます(無料)
日本列島が猛暑の夏でした。2018年撮影
一人ひとりハイタッチでゴールを迎えてくれる。2018年撮影

ゴールするとサイクリスト一人ひとりに、労いの言葉がかけられるアットホームな雰囲気も好きです。ゴール後にはフォトサービスがあり、その場で現像、すぐに持って帰ることができるのもアットホームなイベントならでは。

Activity

ロードバイク
走行距離 160.81km/獲得標高3,500m
北アルプス山麓グランフォンド2023

走行距離 101.46km/獲得標高1,700m
北アルプス山麓グランフォンド2018

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