【退職エントリ】②社団法人の一事務局員がCTOとして勤め上げるまでの14年間_2_2011-2013年編

前置き

本記事について

2023/03/31 付けで 14 年間勤めた 一般社団法人全日本ピアノ指導者協会 ( ピティナ ) を退職しました。
後半は CTO としてだけでなく、事務局内の組織改革などにも手を着けていました。

本記事は、そんな人間による退職エントリです。在籍期間が長いので、思いで語りとして記録をつけておきます。

以下 5 分割の一編となります。

  1. 【退職エントリ】社団法人の一事務局員がCTOとして勤め上げるまでの14年間_1_2009-2010年編

  2. 【退職エントリ】社団法人の一事務局員がCTOとして勤め上げるまでの14年間_2_2011-2013年編 ← 本記事

  3. 【退職エントリ】社団法人の一事務局員がCTOとして勤め上げるまでの14年間_3_2014-2016年編

  4. 【退職エントリ】社団法人の一事務局員がCTOとして勤め上げるまでの14年間_4_2017-2019年編

  5. 【退職エントリ】社団法人の一事務局員がCTOとして勤め上げるまでの14年間_5_2020-2022年編。そして退職に至る経緯

三行要約

  • 2011 年 : いよいよ非 IT 人材から IT スタッフへと転身。社内システムの現状把握に努めつつ、いきなり FileMaker Pro と OCR 技術を組み合わせて、コンクール申込書処理のデジタル化に取りかかり始める

  • 2012 年 : 毎晩ダウンしていた WEB サーバをクラウド環境へ移行、メールもオフィススイートとともに Google を利用するように。かと思いきや別事業の責任者にも就任。WEB マーケティングの知識も深めることに

  • 2013 年 : 一年半の準備期間を経て、マイページのリリース。引き続き FileMaker をベースにした業務システム改善をおこないつつ、次世代の WEB サイト管理を模索し始める。と同時に、コンサートイベントの主催責任者にも………

対象読者

  • 退職エントリを読むのが好きな人

  • 非 IT 人材が CTO になるまでの過程を知りたい人

  • ピアノ教育業界における社団法人での仕事の中身を知りたい人

わたしについて

  • 野口 啓之 / Hiroyuki Noguchi / Hi-Noguchi

  • 現在は 株式会社きみより 代表取締役

  • その他、入局の経緯や想いなどは以前の記事参照

ピティナ ( 一般社団法人全日本ピアノ指導者協会 ) とは

  • ピアノを中心とした音楽教育の推進をしている団体

  • 2023/04 現在 18,000 名弱の会員が所属されている一般社団法人

  • ピアノ教育に関わることならほぼ全てに関して幅広く事業をおこなっている

    • コンクール

    • セミナー/eラーニング

    • 教室紹介

    • 曲事典./音楽研究所

    • などなど……

2011 年

3.11 前

  • 年度でいえば 2010 年度のことだけれど、前記事で FAX 送受信システムを作成したエピソード などもあって 2011 年度から IT 担当になって欲しいという話はいただいていた

    • 当時の IT 主担当が産休~育休に入る関係で、わたしに後任の白羽の矢が立ったかたち

  • 「産休入るまでの数ヶ月、一緒にみっちりやれば引き継ぎは大丈夫」という話を聴いていて、業務の全容など何も知識の無かった自分にとっては、「まあ、そんなもんなのかな……?」くらいであった

3.11 の影響

  • 3.11 が起きた当時はまだ「ピアノステップ」事業でせっせとプログラム組みをしていた

    • そして 3.11 の影響で、東日本の多くでイベントが中止となり、主には「中止・返金対応」に追われるかたちに

    • オフィスに行こうにも電車が走っておらず、強制的にリモートワークになったり、輪番停電があったり……色々ありましたね

    • 会員組織であるため、被災者となられた会員の方々に向けて何ができるのか、ということを大いに考えさせられる日々

  • キャリア上で一番大きな影響としては、当時の IT 主担当からの引き継ぎというものがおこなわれる余裕も消え去り、引き継ぎがないままでわたしが IT 担当にならざるを得なくなったということ

  • そんなこんなで、上半期はまだまだステップ事業をメインに据え置きつつ、下半期からどうなるんだろうか……なんて先のことを考えている余裕はまるでなかった

下半期から IT 担当メインに

  • とはいえ引き継ぎも何もなかったので、「社内システムって何……??」 という手探り状態からスタート

  • まずは社内のシステムの現状がどうなっているかということを把握し始めることからスタート

    • どきゅめんと……? 何それ美味しいの……?😋

    • 仮にドキュメントがあったとしても、ドキュメントの中身を理解するための基礎知識すらなかったので、まあどれだけ役に立ったことやら……? というのは、ある

把握する必要のあった技術スタックと範囲

  • かなり記憶頼り……

  • 主にこの年、というか半年で身につけた(というか、まあ、囓ったレベルというべきか……)技術スタックはこれらすべて

  • 業務システム/基幹システム

    • FileMaker Server / Pro

      • ver. は 9 だったと思う

        • 2012 年 に 10 をすっ飛ばして 11 に上げたはず

      • Server OS は Windows Server

        • 当時の OS 何だったろう、 2003 かな……? DELL の 1U ラックだった

        • 社内の「サーバルーム」に並べて置いてあった

          • 換気性能の極めて低い個室となっており、クーラーもなかったので、真夏にはサーバルームが灼熱 ( 観測最高 50 度弱 ) になっていた……

  • リソース管理

    • Active Directory

  • WEB サイト

    • CMS として MovableType 4

      • MT の構成や cgi についての理解を深める必要があった

    • 共有レンタルサーバを借りていた

      • 毎晩 19 - 21 時くらいに負荷が多くなって 403 ダウンしまくっていた……

        • 復旧のために代表専務理事や事務局長がレンタルサーバ管理会社へ復旧依頼メールを送っていた……

        • 今から思えば MT だから、たぶん apache だったのでは。そして今から思えば、自動復旧やってくれてもよいのに……月額 10 万円は超えていたはず

      • 真っ先に、ここ何とかしないとって思った

    • ドメイン管理は お名前 さん

      • 何でこんなにスパムみたいにメール飛んでくるの……? って当時から思っていたし、今でも思っている

      • DNS ってなんですかねそれ……? っていう状況。TTL なんて知るよしもない。これが後に悲劇を招く……

  • WEB アプリケーション

    • いわゆる WAMP

      • Linux は使われていなかった

      • というか上記 FileMaker Server での WEB 公開サーバとして同居されていた

      • (FileMaker 詳しい人しか分からないネタ)カスタム WEB で PHP が使われていた

        • コンクールの WEB 申込がこれで動いていた

      • カスタム WEB でないところで CakePHP 1.1 あたりも動いていた

        • 事業としては提携コンクール

        • ここは古くからお付き合いのある外注スタッフさんが対応されていたので、直接的にはすぐに把握する必要はなかった 

    • 加えて FileMaker カスタム WEB で XSLT もあった

      • ステップの WEB 申込はこっちで動いていた

      • なので PHP も XSLT もわからなければならなかった

        • XSLT については後述……

  • ネットワーク

    • 電話 / FAX

      • アナログ回線

      • PBX (といっても再起動対応くらいしか)

    • インターネット回線

      • グローバル IP が 16 個振られているけれど月額 20,000 円程度という格安プランだけれど、共用 100Mbps だった

        • そもそも社内の LAN ケーブルが cat 5 だったりして古いものだったので……

    • ルータ / VPN

      • YAMAHA RTX1200

      • 保守管理は外注していた

        • 色々あった。色々あった。色々……

    • 無線 LAN

      • これも Buffalo だったかな

  • ファイルサーバ

    • Buffalo NAS

      • RAID 0 構成だったかな……

  • 各クライアント機

    • IBM -> Lenovo の X シリーズで主に統一されていた

    • この機器選定~調達であったり故障対応なんかも担当

マイページを作るための前準備

  • 2009 年、無邪気にも「マイページないの?」って言っていた自分が作る立場になりましたとさ

  • 全日本ピアノ指導者協会のマイページとして、コンテンツには何が必要か、という要件定義から始めることになった

  • 現在 FileMaker 上に格納されている事務局内でしか閲覧できないデータを「会員/イベント参加者が WEB で閲覧できる」というのが、最低限の要件

  • ただ、「オモテに見せられる綺麗なデータ」になっていないということに多々気づかされる……

  • ので、データ分析などでもよくある「前処理」として必死にデータをキレイキレイしなくてはならない日々が始まる

コンクール紙申込書の OCR 対応改革

  • まずは現状把握しなくては! マイページの要件定義や準備しなくては! まだまだステップのプログラム組みも引き続きしなくては! という状況であった中で、ノリと勢いで、コンクールの紙申込書を OCR 対応させちゃえ! ということにまで着手

  • というのも当時、まだまだ WEB 申込の比率は 10% にも満たず、わずか 3 ヶ月足らずのうちに 25,000 通規模の紙申込書が郵送で届いていたのであった……

    • まず郵送で届いた封筒を両手で持つのに必死な重量感。これを、カルタのように、地区ごとに並べて仕分けして、何地区に何通の申込書が届いた……といったことを「数える」だけで、数人がかり数時間がかり

    • そうして申込通数を把握し、データベースへの入力を急いでおこなわないと、「この地区の定員が! 締切が!」という管理ができない

  • こうしたことで必死に悪戦苦闘するのがつらかったので、スキャナ通したら PDF 化され、その PDF を OCR で読み取って機械認識させ、さらには業務システムの FileMaker ファイルへインポートされた上に、集計処理されるところまで全自動化しちゃえ😆 と意気込んだのでした

  • これを実現するためには以下が必要であった……

    • OCR 製品の選定と導入

    • スキャナの選定と購入

      • 展示場に紙を持ち込んで試させてもらうことを交渉予約

      • CANON の業務用スキャナに決定

    • OCR 製品そのものの使い方の習得

      • OCR 製品に適合させるデザインの紙申込書をデザイン/作成

    • OCR 製品で取り扱うプログラミング言語の習得

      • VBS となりました。学習!

    • OCR 製品から FileMaker Pro へインポートするところまでの道のり

      • VBS で FileMaker Pro に食べてもらえる csv として加工した上で bat ファイルから FileMaker Pro を起動して自動でインポート~集計してくれるスクリプトを作成して……

  • 今から考えるとトチ狂ってるのではと思えてくるのだけれど、上記諸々を 3 ヶ月内で全てやりきったのであった。ひとりで

    • 重ねて書くけれど、現状把握とマイページ前準備、日々依頼されるあれこれの雑事処理などと並行してやった……

    • さらに以下の項目についても並行して……

WEB サイト用サーバの移行準備

  • 挙げ句の果て、並行して WEB サイト用サーバの移行まで準備を進めていたのであった

  • 前述の通り、10 万円超も月額払っていたのに毎日 403 になるようなレンタルサーバであったので、急いで移行したかったというのは間違いない

  • 当時ちょうど「クラウド」というワードがバズワード化していた頃で、AWS も東京リージョンが始まった年

  • ただ AWS はいくらか触ってみたものの管理画面が使いづらく、まだ何ともかんともな感じだったので導入を断念

  • さくらのクラウドも、頻繁に障害を起こしていて不安全開の時代……

  • ということで GMO クラウド Public を採用、ここへ MT4 を移行していこうということで準備を着々と始めたのであった……

  • 実際に移行をおこなうのは 2012 年新年度を迎えてから

癒やしとしての機種選定~セットアップ

  • そんなこんなで自分にとって明るい領域がほぼ無い中で、唯一明るかったのが Windows PC の機種選定であり、どういう構成のクライアント機を調達して、届いたそれをセットアップして……ということだけが癒やしだった……

  • 2011 年末頃、まだまだ少数派だし高額だった SSD をブートディスクとして採用することを始めていた

    • 当時のブート用 SSD って 8GB とか 16GB とかでしたね……

    • 「うっひょー! SSD 速ェー!」って喜んでいた

  • デスクトップ機としては Sycom を採用

  • 持ち運びもあるという DTP 担当者には DELL の Alienware を渡したり

    • 当時 M14x 初代で、かなりコスパが良かった

2012 年

主な担当について

  • この年から一年間を通じて IT 主担当ということに

  • 技術スタックの把握が大きく進んだ一年

  • ただ、体系的に情報システム/プログラミングのことなどを学んだりする時間はなく、ひたすら場当たり的に奮闘していた

  • そしてここへさらに、紹介事業統括責任者という役職が増えるのであった

    • ピアノを習いたい人と教える人とのマッチングサービスなど

身につけた技術スタック

  • インフラ管理全般

    • シェルコマンド/スクリプト

  • データベース

    • MySQL

    • SQL コマンド

    • FileMaker Pro / Server

  • ネットワーク

    • DNS

    • TCP/IP

  • Linux

    • CentOS 5

  • プログラミング言語

    • PHP

      • Cake PHP 1.x / 2.x

  • WEB サーバ

    • Apache HTTP Server 1.3

  • セキュリティ

    • サーバ証明書

      • EV SSL

  • オフィススイート

    • Google Apps

WEB サーバの移行

  • 2011 年に記載したとおり、毎晩ダウンしていたというレンタルサーバを GMO クラウド Public へ移行

    • 月額は 10 -> 5 万円くらいに半減させられた

    • Linux の CentOS 5 に直接 MT4 をインストールして apache で公開というかたちをとったので、これにともなって色々と学んだ

  • 公開当日 DNS の設定を変更したら、サイトが表示されたりされなくなったり……という悲劇に見舞われる

    • DNS レコードだけでなく DNS そのものも、レンタルサーバ管理会社側から自分達の方に変更してもらっていた

    • もとの TTL が 86400 で設定されていたというオチ。しかもこの設定が何で悪いのかとか、そんなことも分からないレベル感だったのでした

    • 細かいところまでよく覚えていないけれど、とにかく、DNS 切り替えのやり方が悪かったせいで、 24 時間近く WEB サイトを不安定にさせてしまった……

メールサーバの移行と Google Apps 導入

  • メールサーバも WEB サーバと同じレンタル管理会社任せにしていたのだけれど、POP 受信しか対応していなかった。IMAP にしたかった

  • メーラーソフトも、ローカルにインストールしていた Eudora ではなく WEB の Gmail にしたかった

    • WEB Gmail が嫌だという人に向けては Thunderbird を導入することに

  • ローカルの MS docs / excel などで共同編集できない問題を何とかしたかった

  • ファイルのやり取りも社内のファイルサーバを使わずクラウドストレージを有効活用できるようにしたかった

  • など、諸々あって、現 Google Workspace ( ころころ名前が変わるので、この名前もまたいつ変わることやら…… ) を導入

ContactUs フォームの自作

  • 以前は外部からのお問い合わせが全てメールアドレスに直接届くようになっていて、グループメール管理がトンデモナイことになっていたので、何とかしなくてはという生存本能から

  • 今なら Google フォーム使えばいいじゃん、とかいう話ですが、当時はまだ Google フォームはサービスとしての安定性が薄かった

  • 最終的に FileMaker Pro へリアルタイムに格納されて欲しかったので、カスタム WEB + PHP で自作することに

LogMeIn 導入

  • 社内サーバの操作や、在宅勤務担当者へのサポートのために LogMeIn というサービスを導入

  • これで深夜でも帰宅後でもサーバの復旧対応ができるぞ😇

  • VNC は以前から使っていましたが操作感が悪くて……

教室紹介

  • 紹介事業の中でも教室紹介というサービスがとりわけ重要

  • ピアノという習い事の最初の間口であるため、ここが広がっていくことで、会員の方への還元であったり、のちのちのコンクール参加者になってもらえたりといった効用が見込める

  • 紹介スタッフが在宅勤務しており、その方達のマネジメントや IT サポートだけでなく、この事業をいかに発展させていくかという戦略/マーケティング、そして、業務システムの改善までも担当することに

  • とりわけマーケティングのところからテコ入れしていくことに

WEB マーケティング

  • 内部施策/外部施策ともに対応していくことに

  • 外部施策はまずは SEO 対策で、WEB マーケティングのいろはを学びながら、いかに露出を増やし、Google 検索で上位をとりつづけられるか

    • Google のアルゴリズムの変更で一喜一憂するのは嫌だったので、本質的な施策をやっていこうと決意

  • 内部施策としては、来てくれたユーザがいかに使いやすいかという UI / UX の観点をこの当時から強く意識

  • とりわけ Google Analytics だけでは知ることのできる情報に限界があるということで、ヒートマップツールを導入して、ユーザの動きを可視化できるように。また、フォームで離脱しやすいところを発見して、それにあわせて UI 変更を繰り返し実行していくなど

    • ヒートマップツールとしては Clicktale を採用

マイページの設計と開発

  • そして 2011 年から継続して進めていたマイページのリリースに向けての準備

  • システム設計は幼稚園児みたいなレベルではあったものの、2012 年から加わった二名の仲間とともに CakePHP 2.x を採用して開発を進めた

  • 基幹データとしての FileMaker から CakePHP に表示するための MySQL へ、どのようにデータを加工して安定的に転送させるか

    • 日次更新の組み立てなど

  • また、マイページにログインするための「 ID / パスワードを忘れました」などへどう対応していくかといった事務フローの構築もあわせて

2013 年

主な担当について

  • 「IT マネージャー」という肩書きがついた年

    • 実際にやっている職務としては CTO と特に変わりはないので、知識と経験の薄い CTO の爆誕という感じ

      • 当時は CTO というポジション自体がほとんどなかったですよね

      • 職責として採用はまだやれていなかったので、そこまで含めるなら 2014 年から本格的に CTO としての立ち振る舞いに変わっていった

  • この年は業務範囲がまた拡がり始めて、IT 主担当と紹介事業統括責任者を軸に、以下を新たに担うことに

    • コンクール入賞者記念コンサート主催責任者

      • 当該年度のコンクール入賞者を盛大に祝うためのイベント主担当

      • イベントをプロモーションしてチケット売って発券して発送して、出演者とのやり取りをして、当日は現場に出て現場責任者やって、終了後は後パブ対応……みたいなことを全部やる。全部やる……

身につけた技術スタック

  • 体系的な情報システム / IT 学習

    • そもそもプログラミングとは

    • 美しいコード/設計とは

    • オブジェクト指向とは

    • みたいな話から、HTML / CSS / JS そして具体的なプログラミング言語について

  • UI / UX について

    • まだ当時は UX っていう表現はあまりなかったか

    • CSS3 や、スマートフォン普及への対応としてのレスポンシブ WEB デザインなど、どうしていくか

  • プロジェクト/プロダクト/チームマネジメント

    • ウォーターフォール

    • アジャイル/スクラム/エクストリーム

    • など

  • バージョン管理

    • SVN

      • サブバー村の住民に一時的になろうとしていた

    • Mercurial

      • あれ SVN つらくね……? ってなってきて検討していた

    • Git

      • なんか当時は GitHub の UI が好きになれずに Bitbucket を導入する方向にした

  • プログラミング言語

    • 引き続き PHP

    • Java

      • なんか Java の読み書きくらいできないとダメじゃない……? という気がして

      • Amazon Glacier を使ってみたかった

    • C#

      • 後述の Sitecore 導入にともない

マイページのリリース

  • ぶじに 2023/04/01 にリリース

  • 公開直後は、「何かデータがおかしいんですけれど」という問合せが結構殺到

    • あれだけ事前にデータクレンジングしてメンテナンスして……って必死にやっても、これか……という感じ。しかたない。いや、ごめんなさい。いや、しかたない……

  • 以後、不安定に止まったりする FileMaker Pro の深夜処理とのたたかい

サーバルームの冷却対応

  • 暑すぎる/熱すぎるので、換気性能を向上させる施策

    • 大掃除

    • 室内の空気の通り道の確保

    • サーキュレーターの設置

    • 換気扇カバーの撤去

      • 無駄なカバーがあるせいで換気効率が激減していた

  • スポットクーラーの設置

    • 本来は窓に取り付けるべきところ、窓がないので、部屋の外に置いて(そこも窓から遠い……)換気口から冷気を送り込むように

    • スポットクーラーの排水は、ポリタンクを置いてそこへ

      • ポリタンクの水を定期的に捨てるというタスクは発生

      • 梅雨の時期、予期せず水が溢れて床が! 床が!! ということもありましたよ……

Active Directory 廃止

  • 形骸化していたので廃止することに

Windows XP / Server 2003 廃絶

  • 古い OS を一掃しなくてはならない! ということで対応

  • Windows 7 / Server 2012 へ

FileMaker を用いたデータウェアハウス

  • もともとデータウェアハウスチックなことはしていたけれど、本格的に、週一で集計したデータを FileMaker 上で表示させられるように

  • 集計すべき事業/項目が増えるだけでなく、それぞれの規模もどんどん増え、年々データが膨れあがっていくので、現在進行形でなかなか大変な更新運用体制になっている……

CMS 移行検討

  • 以下のような課題感から CMS 移行をしたかった

    • スマートフォン普及でレスポンシブ WEB デザインにしなくてはならない

    • MT4 が既に古くなっており、これを移行させたい

    • MT で cgi 使っているけれど、これ続けるのつらくない……?

    • そもそもアクロバティックなカスタマイズをして無理くり動かしている感があり、再構築 = 静的ファイルの出力に長大な時間がかかっているのを短縮させたい

  • 1 万ページを超えるそこそこの規模感のサイトをイイ感じに管理運用できる CMS ないかな……!?

  • ということで Sitecore というサービスの導入準備を進めてみた

  • ……ものの、契約して数ヶ月、あえなく損切りすることに

    • Sitecore そのものが悪かった……というよりは、社内の技術スタックと合わなかったというか学習コストが大きすぎたというか……

      • 契約前に判断すべきというのは、それはそう。未熟だった

https://www.sitecore.com/ja-jp

FileMaker fp7 → fmp12 変換

  • ファイルの拡張子が .fp7 から .fmp12 に変わった関係で、 200 以上存在していたファイルをぜーんぶ変換しなくてはならなくなったのじゃ

  • 自社内ホールで、変換用にデスクトップ PC を何台も置いて、共有から落としたファイルをひたすら変換しまくるという……

ビル停電対応のたびに泣く

  • オフィスの入っているビルは定期的に電気設備メンテナンスのため停電する

  • そのタイミングで社内サーバの電源を落とさないといけないので、FileMaker Server も落とす

  • なぜか、停電後に FileMaker Server を復旧させると、うまく動作しなくなる……

    • 当時、FileMaker Server は全部で 4 + 1 台あった

    • そのうちの 1 + 1 台、つまり、データベースサーバと WEB 公開サーバとで二台に分けて構成していたところの、二台間の通信がうまくいかなくなる

    • Wireshark で通信パケット内の記述を読んだりしてもよくわからず

    • ルータの設定は外部管理会社からしか見られないようになっており、しかも委託していた管理会社は 9 - 17 日中しか対応されないので、わりと詰んだりしていた

      • ルータを自社管理しようと決意

    • 最終的にどうやって復旧させられていたのか、あまり思い出せない。運と偶然……? ほんとそんな感じ

後書き

雑感

まだまだ「序の口」のはずなのですが、前の記事から比べても随分と量感が膨れあがったというか……
この記事を読んでキャリアの参考になるかと言われても、「再現性ねーなー」としか思えないですよね。書いててそう思いました。はい。

次回からが、いよいよ本格的にエンジニアとして力をつけ始めるような時期になってくるわけですが……

さて、続きは次回の記事にて……

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