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自然観察は、思考の宝庫

こんにちは、Hi_Kickです。
本日は鳥の話です。ではなく、思考法です。

思考関連の話が続いておりますが、コンサルタントとして活動していて、結局のところ一番使うスキルが「思考」だからです。

最近のコンサルタントは専門を持つことが主流になっております。(IT、SCM、CRM、組織などなど)ひと昔の戦略コンサルが主戦場とする「3ヵ年計画策定」の様な案件から、より具体的な「デジタルマーケティング促進に向けたデータ分析スキームPoC」の様な案件にシフトしていっています。(より世の中が複雑かつ専門的なビジネスに変わってきている)

一方で少し前のコンサルタントはどんなテーマが与えられても独力で考え、クライアントの状況に合わせた答えを導いていくスタイルが主流でした。

かく言う私も、ステコミレポート項目検討から始まり、システム設計/構築、新規サービス品質評価、営業KPI再定義、BCPプラン策定、在庫最適配備、トラック配送効率向上、CO2排出削減プラン検討、次世代デジタルマーケティング構想、グループDX3ヵ年計画/PoC、オフィス人員削減、管理職研修などなど挙げればキリがないほど幅広く担当してきました。

本日は、自然観察を通じた思考法をご紹介したいと思います。

自然観察≒思考?

私は水鳥が大好きで、年中見れるカルガモが特に好きです。(↓)

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引っ越してしまったのですが、東西南北に水路が広がる街で、流れが穏やかな生活水道では毎年のように小ガモが生まれる様子を観察しました。そのほかにも、シラサギ・コサギ・アオサギ・ハジロ・オナガガモ等、冬に渡来する鳥も含めて多くの種類を徒歩圏で見ることができました。

カルガモは実に面白く、喧嘩する時もあれば10羽以上が一斉に飛び立つ事もあり、その度にクワクワと鳴いたり、首を上下にして群れが連鎖的に首を振ることもあります。

結論からすると、見ていても何が正しいかは分からないんですよ。
鳴いても何もない時もあれば、上陸してきて追いかけてくることもありました。通勤の道すがら毎朝毎晩観察し、3ヵ月も経つ頃には「カモの次の行動を予想し、的中する割合が増えてきました。」

堅苦しく言えば、
論点・仮説・検証プロセスを実践することで生態を徐々に理解できます。
論点:「何故、集団でクワクワと泣くのか?」
仮説:「相互に合図を出し合い、移動の合図をしているのではないか?」
検証:「複数いるカモ全員が鳴いた場合、その後飛び立つか?」

加えて、重要な点としては論点を立てる前段となる「課題を発見すること」
カモがクワクワと鳴いていても、不思議に思う気持ちがなければ始まりません。またクワクワと鳴いていること自体に知覚を働かせていない場合は気付くことすらないのだと思います。

「思」=「課題」、「考」=「論点、仮説、検証」

何故、自然観察が思考の宝庫か?

単純に探せば不思議なことが無尽蔵にあるというのもありますが、何よりも一般的な答えを知らないことが多い点にあります。(普通の人は…)

例えば、「何で今日のドル円相場は下がったのだろう?」と思ったとして、一般的に「アメリカでXXが起こったから」等、先行的な回答がでている事が多いかと思います。その情報に対して、我々一般人は専門家以上の良い答えにたどり着くのは難しく、先ほどの課題~検証のプロセスを行う気が失せてしまいます。

一方で自然観察の場合は、専門的な答えが当然存在しながらもマニアックすぎて調べない限りは情報として一般的ではない為、興味が湧けば湧くほど思考する題材が眠っている状態です。(カモがクワクワと鳴く例しかり)

前回記事でも触れました「思う」ということが出来ている方からすると、自然観察はまたとない思考の場となるかと思います。

1次情報で得た知識はストーリーになる

例えば、インド旅行に行った人の事を想像して下さい。
周りに誰かはいるかと思いますが、一様に「人生感が変わる」という枕言葉から始まってあれよあれよとエピソードが出てくることかと思います。

インドのカレーは塩味がなくただ辛いだけ
市街地でも普通に牛が歩いていて、道がうんちだらけ
トイレとシャワーが本気で一緒になっている などなど

私もインド旅行に行ったことがあり、「インディアンマフィア」と称する少年にお金をせびられたり、「フリーマッサージ」と叫ぶ筋肉マンみたいなお兄さんに囲まれた話など尽きないほどネタを持ち帰りました。

自分が感じ、気付き、学んだ内容は、面白いストーリーになります。

人気番組「すべらない話」もその一種ですよね。日常系の話もあれば特殊なシチュエーションの話もありますが、その人がその場面でどの様に感じたかで面白さが全然異なってきます。

最後に完全に余談ですが、
このカモトーーク!はコンサルタントとしてクライアント先に行った時のアイスブレイクとしてよく使っています。「先週末、家の近所にカモが沢山いてですね…」と会議が始まる1~2分前に世間話として話します。
好き嫌いがある話でもなく、かと言って知らない話はある程度面白く、「Hi_Kickさんはカモ好きですもんね~」と印象付けられたらこちらの勝ちです!良く使う鳥ネタの元ネタ本を張っておきます。


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