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トピックス(小説・作品)

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素敵なクリエイターさんたちのノート(小説・作品)をまとめています。
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2020年10月の記事一覧

【下呂】穏やかに戻る、時の流れ

緊急事態宣言が出されたあと、全国の観光地から人は消え、街全体はこれまで体験したことがない状況を目の当たりにしたそうです。 日本3大名泉と呼ばれている、岐阜県下呂市の下呂温泉は、これから紅葉の季節を迎えます。 1年で最も人が訪れる時期をどう迎えるのか? 新型コロナウイルスが残した爪痕と、下呂温泉の”これから”を取材しました。 都心部から電車で2時間、人々は癒しを求めてやってくる 名古屋市から特急ひだで約2時間、大きな車窓から飛騨川を眺めつつ、どんどん山奥に入る。自動ア

東京の休日 #52 〜栗のアフタヌーンティーと「霧」の日本庭園に感動した夜のこと〜

ホテル椿山荘東京へやってきました。 友人とアフタヌーンティーを 愉しむことにしていたのです。 今回は、秋の味覚の一つ 栗のアフタヌーンティー でした。 (11月1日からは
アップルアフタヌーンティー 
となっています。) さて、可愛いヨーロピアンな雰囲気に 包まれたロビー・ラウンジ ル・ジャルダンへ。 ティーポットやカップも お花の愛らしいデザイン。 いよいよマロンアフタヌーンティーが 始まります。 エクレアとガナッシュには ハロウィーンの飾りが! 栗のパンナコ

schlaf / 20201031

小学生から中学生までの間、ボーイスカウトに所属していた。ボーイスカウトではだいたい月に一度、一泊二日のキャンプをしていた。自転車でキャンプ場まで行き、テントを張り(このテントを張るという一連の行為にも何か名前が付いていたように思うがもう思い出せない)、夜になったら火起こしから始める料理をしてみんなで食べて、それからロープワークなりの実践的な知識を深めるための活動を少しやって、寝る。そして朝になればみんなでまたテントを片付けて、自転車で帰る。テントの中は大抵寒くて、よく眠れた試

東京の休日 #51 〜秋のローズと洋館が麗しい庭園へ今年も〜

秋薔薇の季節になりましたね! その艶やかさだけでなく 凛とした強さも感じる 薔薇は大好きなお花の一つです。 さて、その薔薇を愛でるため 訪れたのは 旧古河庭園(東京・西ヶ原)。 今週の月曜日(2020年10月26日)の時点で まだつぼみがありながら見頃を迎えていました。 こちらの庭園は種類豊富な 薔薇だけでなくクラシックな洋館もその魅力なのです。 大正時代に建てられたという 洋館と薔薇のこの景色がたまりません。 洋館の前に並ぶのは 美智子上皇后やダイアナ妃の 名が

日光の休日 #9 〜日本の美が体現されたザ・リッツ・カールトン日光で癒しのステイを〜

今回の2泊3日の旅の 宿として選んだのが ザ・リッツ・カールトン日光でした。 上の写真にも写る男体山と 中禅寺湖の景色を堪能できる 素晴らしいロケーションに加え、 ザ・リッツ・カールトン初の 「温泉」が魅力的に映っていたのです。 ホテル全体の雰囲気、宿泊したお部屋、 レストラン、温泉について お伝えできたらと思います。 さて、館内に一歩足を踏み入れると そこには日本の美が体現された 空間が広がります。 シンプルな美しさを持つロビー。 窓一枚一枚が絵画の額のようで

009 引き出しの中の言葉

「大学で何を勉強してきたの?」 「どんな仕事をしているの?」 そう問われたら、自分がしてきたこと、していること、分野。用意している言葉をつらつらと並べることはできる。そして、そのどれもが、社会的な課題が絡められている。 だけど、気付いてしまった。 本当は、社会課題の解決の方法よりも、心に傷を抱えたたった一人への寄り添い方を知りたい。知りたかった。 今はまだ、未来の為にどうすればいいのか、見つけられずにいるけど。 それでも少しずつ、今まで言えずにいたことを、言葉にしよ

踊り場から見る景色

光が綺麗だった日の写真。 ⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ 最近、ひとつの段階を終えた感が強い。 これまで10年くらい無我夢中で手探りで進んできたことが、なんとなく形になってきて、生まれてからこれまでに心が反応してきたことのひとつは、点と点が線につながって、誰かに聞かれたらある程度答えられるようにもなってきた。 ⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ そう、今いるのは、階段の踊り場。 小さなスケールでの踊り場は今までだって感じたことがあるけど、今回のは違う。 心穏やかで、

HSP自己テスト ⑧ 「騒音」

みなさん、こんばんは。綺羅です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 昨日は用事がてら大学の母校に足を運んだのですが、そこで初めて「まなぶ自由」を味わった時の、嬉しさや清々しさを思い出すことができました。 自分が何をまなび、自由を謳歌するかを考えながらも、楽しく生きていきたいと改めて感じた一日でした。 毎回色々な方に「スキ」や共感いただけて、書いている私も元気をもらえるシリーズ、 エレイン・アーロン博士著「ささいなことにもすぐ『動揺』してしまうあな

忘れられないクリスマスプレゼント

クリスマスの時期が近づいてくると、思い出すプレゼントがある。 恋人でもなんでもない、二人の男友達からのプレゼント。 たぶん、二人は私に贈ったことを覚えてすらいないだろう、そんなプレゼント。 大学1年生の冬休みに、音楽系サークルの同じパートの彼らとランチをしたときに、私からプレゼントを渡した。 それは、自分から贈る、男の子へのはじめてのプレゼントだった。 中高がほぼ女子校だった(共学だったけれど、クラスに5人しか男子がいなかった)から、あまり男子と関わることはなかった。

かなしい時間

どんなに忙しくても 時間は作るものだって 教えてくれたのはあなただよ 時間を作ってもらえないのは わたしに落ち度があるのかな あなたがくれて うれしかった言葉が かなしい言葉に変わってく

鮭おにぎりと海 #27

<前回のストーリー> 「俺は元気だから心配するな。」 というLINEのメッセージが神様こと神木蔵之介から届いた。そして、そのメッセージと合わせて、現地で仲良くなったと思われる現地の女の子との2ショット画像が送られてきた。神様はどういう意図でこのメッセージを送ってきたのか、理解することが難しい。おそらく結局は単に海外へでてちょっぴり寂しくなったから送ってきたのではないかと当たりをつけた。 一応返信として、「元気そうで何よりです。応援しています。」というメッセージを返信した

クマとハム(114日目)

10月31日

ランチのあと、ハロウィンだからとチョコレートを店からもらった。幼い頃は仮装して同じマンションに住む子たちとお菓子をもらって歩いたものだ。無邪気なふりをするのがみんな得意だった。店員の「ハッピーハロウィン」という笑顔にすました会釈で返して出る。大人のふりをするのも少し上手くなった。 #日記 #小説 #短編小説 #超短編小説 #ショートショート #恋愛

心に飴を降らせたい

「今日、お昼食べる暇あるんですか?」 思っていたより笑みを含んだような声色になってしまったから、そのせいかも知れない。わたしよりもいくつか年下で、でも職歴的には幾年か先輩の彼ーーKさんは、わたしから目を逸らすと返事をすることさえ煩わしそうに 「ないっすね」 とだけ短く、口の端を申し訳程度に持ち上げて答えた。 Kさんはまだ若いが、聞いた話によると入社してもう四年ほど経つらしい。まじめで仕事のできる人間にばかり集まるように仕事が増えるのは、どこの業界でも会社でも一様なよう