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2021年6月の記事一覧

読切りよりみち「僕はこの時、この人の普段の顔が見てみたいと思いました」

※長編小説「よりみち」シリーズの番外編です。時系列は「よりみち」と同時期になります。 「僕はこの時、この人の普段の顔が見てみたいと思いました」  この際だから、彼の正直を持ち出すとしよう。  彼は当時の仕事に何の不満も抱いていなかった。元々特筆した長所もなければ社会的地位も欲していない彼は、月々の仕事への対価がそれなり口座へ振り込まれて、休日には会社から解放され自分の時間を謳歌できるのであれば、仕事の中身には大した執着も持ち得なかったからだ。にも拘わらず、大学を卒業時に、

まんが&販売物・・^^;

身体が不自由となり身体二級 難病認定となり大変ですが頑張ってます(時々ダウン)生活はあるので^^; 生活って大変ですね(TT) ご支援して頂ければ幸いです よろしくお願いします💛 漫画です ↓ 閲覧 感謝です☆ 仕事として頑張ったのですよ~~~病もですけど 体調を崩す事等 様々な事情で返信が大変遅く成る可能性もありますので 御容赦くださいませね^^;

三菱電機の検査不正発覚について

#KENMAYA です。 先程目にしたニュースで、驚きの事実が発覚しました。 三菱電機の鉄道車両向け空調機器検査の不正は、JRや私鉄各社が不正の対象製品を導入していることが30日に相次ぎ判明し、影響が広がった。不正は多くの採用実績を持つ海外での日本製品に対する信頼も落としかねない。調査結果次第では、今後の鉄道インフラ輸出にもに大きな影を落とすことになりそうだ。 対象となる三菱電機製の空調設備を新幹線と在来線で全体の約7割に上る計1万台近くを導入しているJR東日本は、これま

涙の行く先

産婦人科の受付という仕事は、ものすごく気を使う。他の仕事は気を使わないということではなくて、女性の性を扱うということに関しては、やはり気を使いすぎるくらいがちょうどいいみたいだ。 いつもの通り、流れに身を任せてみたら、こんな仕事をすることになっている。ちゃんと考えることができないのはわたしの欠点だと思うけれど、そのおかげで予想もできないものに出会うこともある。もちろん、いい方も悪い方も、だ。 今日のお昼、書類を持って入院しているママさんのお部屋に入った。生まれたての赤ちゃんと

ひっそりと眠りにつくとき。

 頬に当たる夜の風が涼しい。 *  緊急事態宣言が解かれ、会社からは必ず週2日以上出社してくださいと通達があった。仕方なく重い腰を上げてたくさんの人たちが乗る電車に揺られながらオフィスへと向かう。やっぱり昔より確実に体力が落ちていて、到着する頃には嫌な汗が背中に張り付いていて気持ち悪さが先行する。どこまでも非力な自分。  久しぶりに会社に出ると、これまで同僚とあまり顔を合わせられなかったことでどこか懐かしささえ込み上げてくる。それは周りの人たちも同じで、嬉々とした表情で

「自分らしさ」は必要とされない世の中で

女は女らしく、働く人は文句を言わずにこやかに適切に、男は男らしくちょっと悪いこともして、若者は若者らしく元気に、みたいなことがたくさんある。 「自分らしさ」なんて、1gも必要とされていない。 肉体と立場に準ずる属性に対して従順な表現と動きを求めている。 わたしだって求めてしまう。 レジの人は感じよく手早くレジ作業をしてほしいし、若い学生さんは電車で騒がないで静かに参考書でも見ていて欲しいし、お店の店員さんには押しつけがましくない程度にあれこれ教えてもらってよい買い物をさせて

有料
210

【ガンはメッセンジャー 3】初めての検査入院はまだ余裕があった。

大きな大学付属病院への紹介状をもらったが、検査日は2月5日。まだ2週間もあった。「ガンだったらもっと急ぐでしょ。こんなに待たせないんじゃないのかな」と考えて、ちょっと希望を持ってみる。ただ、この2週間ですらハードな生活は続いていた。当時の日記(ブログ)を読むと、こう書かれている。 23日は新年会で、24日~26日は山形出張。27日が大阪で取材。29日~31日まで島根の酒蔵で酒造りの勉強。2月2~3日が九州出張。ようやく今日落ち着いた。これで15日までは出張はない(15日~は

明日の天気

レユーダの丘から見た景色を、そのまま額縁に納める。 銀の乙女の奏でる歌が、夕空いっぱいに響き渡ってオーロラを作る。 絵の具を溶かしたみたいな空の色は、滲む。 西の国のオーロラは、一年中見れるんだって。東の国にオーロラはないって。 あの子の声が耳元で聞こえる。 カウチに沈んでレコードの針が奏でる音を眺め続ける。 ぼんやりとした外は雨。 来週のオルデヴィルチは少し憂鬱。 太陽が北に沈む前に、ムスタの準備をしなければならないから。 今日は退屈に晴れ、明日は屁理屈と雨。 マグカ

‘光と影の探求者’ へのアプローチ

日めくりルーヴル 2021年6月28日(月) 『ダヴィデ王の手紙を持つバテシバ』(1654年) レンブラント・ファン・レイン(1606-1669年) レンブラントのことは まだ好きになれていません。 好きではない → 資料を読まない → 新たな発見がない → 良さがわからない → 好きになれない…という状態が続いています。 しかし、 「ルーヴル美術館で どの作品の前に一番長い時間立っていたか?」 と質問されたら、「バテシバの前」と答えるかも知れません。 画家本人のことはも

食べてみたい♪北欧のショコラトリーからかわいいチョコ達🍫

こんにちは、ゆうです☺️ 皆さんチョコは好きですか? 私は甘味の中だとトップ3を争うくらい好きです😍 今回はそんなチョコについて、北欧のショコラトリーから可愛らしいチョコを紹介します♪ ショコラトリーとは、フランス語でチョコレート専門店の意味です🍫 名前がもうかわいい💕 北欧やヨーロッパでは、日本より盛んにチョコレート作りが行われているため、チョコレートのお店も多いんです☺️ その中でも、気になったお店のチョコを紹介していきます♪ それではどうぞ〜🧁🍫 *

書評:明るい部屋-写真についての覚書-ロラン バルト

明るい部屋―写真についての覚書 単行本 – 1997/6/7 ロラン バルト (著), Roland Barthes (原著), 花輪 光 (翻訳)「写真:それは、かつて、あった。」 このエッセイ的な覚書は、前言を否定するところは、パーツの記号論的な視点であり、哲学的な展開だろう。 以下、抜粋の概要と評1)写真の特殊性:写真の存在論、写真、それ自体が何であるか? そこから、この覚書は始まる。2)分類し難い写真:分類を考えても、「写真」と言う対象に対して外在的である本質と反

シンガポールでSTAY@HOME 6月29日(火)通算449日目 続フェーズ3強化版の16日目

昨年の4月にシンガポールはロックダウンを開始して、それ以降徐々に規制を緩和してきました。一時期はワクチン接種も始まり、最終段階と言われていたフェーズ3になっていましたが、変異したデルタ株の流行により、以前よりは少し厳しくなっています。家や街の中で感じたこと、その時のニュースに対する考えなどを書いていきます。短い文章ですが、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。 ――――― 6月29日(火)通算449日目 続フェーズ3強化版の16日目  紅茶が大好きなため、それ専用に

花と暮らす効能

日本よりも手頃に花が買えるので、ベトナムで暮らし始めてから家に花を欠かすことがなくなった。近所の花市場に行き、隙あらば高値で売りつけてくる花屋のおばちゃんとがーがー交渉しながら花を選び買う。 ときどきあれもこれも欲しくなって、家にある花瓶では足りない量の花を買ってしまう。仕方がない、家にあるグラスに花をどんどん活けていく。そしてこの1週間ワイングラスで水を飲むことにする、色とりどりの花に囲まれながら。不便だけど、くすくすとこの不自由さを愛おしむ。 最近花市場だけではなく、

警戒心という壁

チェンマイ生活において、想像もしていなかったはじめの壁について今日は書いていく。 私は昔から警戒心がない性格だ。 人との出会いが好きでお喋りも好き。 人見知りもせず、目の前の人に全力めになってしまうろころがある。 そんな自分は警戒するという機能がぶっ壊れ気味だ。 日本で働いていた頃、地位のある立場を経験したいたときも 周りからよく指摘を受けた。 あなたを利用しようとしてるよ、気をつけたほうがいい。などなど。 周りに警戒心強いタイプが多かったので、彼らが守ってくれる。 そ