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そぞろ寒早足で急く家路かな

季語:そぞろ寒(晩秋)

そぞろざむはやあしでせくいえじかな

朝夕と日中の気温差が実感される季節

天気がよければ、日中は結構暖かい。しかし、太陽が隠れてしまうと一気に気温が下がり始める。寒暖差が身にしみて、外出時の服の選択が難しくなる時期である。

体調を崩す人も少なくない。かくいう私もそのひとり。鼻炎が長くなってしまって往生している。

季語|そぞろ寒

冷ややかよりもワンランク上の寒さを現す晩秋の季語。ただ寒いというだけでなく、季節の移ろいを心で感じるような寒さ、という意味がある。

「季節の移ろいを心で感じるような寒さ」という季語の性格を活かすには、続きで「寒さ」を描写したいところ。しかも露骨にではなく、心で感じるというところが難しい。

そぞろ寒

ヒートテックの恋しきか
コート襟立て歩み出す
すでにまばゆき街灯か

いくつか候補を考えてはみたが、いずれも50歩100歩の気がする。ただ、「そぞろ寒」と感じたのが誰なのか。

最終的には、自分ならどうする?どうしてた?というところで考えることしか、発想が及ばない。あれこれひねり回した挙句、

そぞろ寒早足で急く家路かな

に落ち着いた。寒いと感じて反射的に求めるのは温もり。それを心で感じたのかただの脊髄反射なのか、家路を急いだ、という一句。


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