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平常心を思い出させてくれる私の勝負曲

お題企画「私の勝負曲」にチャレンジしてみようと思った。知っている曲の数、というかパソコンに入っている曲の数なら全noteユーザーの中でも上位に入ると思う。タブン。だから、絶対にいい勝負曲が見つかる筈、と一瞬考えた。

で、結論。曲探しの勝負じゃない。そもそもわたしは何と勝負するのだろうか?

引きこもりに敵なし

今わたしは、うつや体調不良で半引きこもり状態である。その経緯はこの場では割愛させていただく。でも、その為スポーツをやるでもなし。囲碁将棋のような頭脳戦もやらない。社運のかかった商談もプレゼンもないし、どこかに勤める予定もない。

うつ病による被害妄想的な不安やイライラ。階段の上り下りで荒くなる呼吸。今晩は眠れるだろうか、夜中に目が覚めてそのまま朝を迎えてしまうのでないか、という毎夜訪れる恐怖心。原因のはっきりしない頭痛や胸の痛み。痺れて動かないことのある左手。

あえて敵を探すなら、勝負を挑むなら、こんな思い通りに動けない自分を得体の知れない原因ごと葬り去ることくらいか?

勝っても敗者となる無意味な勝負

勝負を先延ばしにすることが人生の勝利

勝負に立ち向かうとき、負けるつもりで挑む人はいない。

例え相手が、自分より明らかに格上でも、どんなに分が悪いとわかっていても、それでも負けるつもりでは挑まない
それが勝負に臨むときの心構えであり、その気持ちを鼓舞してくれるのが「勝負曲」でもある。

今のわたしの体調や不安定な精神状態では、どう転んでも敗者にしかならない。勝っても負けなのだ。
であるならば、まともに勝てるまで、その可能性が見えるまで耐えることが今挑むべき勝負ではないだろうか。

何が敵やら、勝ち筋がどこにあるのやら検討もつかないが、無為な勝負を避けじっと我慢することが、半生で勝利を掴む唯一の選択肢だと思う。

勝負を避けるための私の勝負曲

どこにあるのか、存在するのかさえわからない。虹のふもとを探すような、気の長い忍耐を支えてくれるような曲。決して闘争心を煽るような、アドレナリンの分泌を高めるような勢いのある曲ではない。

むしろ真逆の、平常心を思い起こさせてくれるような曲が「私の勝負曲」としてふさわしいと思う

そこで今は、手嶌葵さんの歌う「Over the Rainbow」を私の勝負曲」として選びたい。

平常心を保ちながら、心身を休め、健康を取り戻すことができたら?

そのときはまた勝負曲が変わるだろう。しかし、今の自分にできることを、冷静に見つめ直し、それを静かに支えてくれるこの曲が、今の自分にふさわしい「私の勝負曲」だと思う。

勝負曲が導いてくれる夢のカケラ

大学で音楽を勉強したものの端くれとして、誰かの勝負曲といえるような作品もつくってみたいな、とふと思いついた。

うん、新しい夢のリストに加えてもいいかもしれない。そのために、今は平常心。焦らずに心身の健康を取り戻すために

焦燥心にかられたとき、不安に縛られそうなとき、身体が思うように動いてくれないとき。彼女のささやくような歌声は、決して無理を強いらない。冷静に、未来を信じることを思い出させてくれる

何もガムシャラに突っ込むだけが、勝負ではない。今できること、今やるべきこと、将来やりたいことを忘れないでいさせてくれる

そんな勝負曲があってもいいのではないだろうか。

デビューのきっかけになったペットミドラーの「The Rose」のカバーを初めてとして、洋画でお馴染みの曲を彼女の世界で表現した1枚。ささやくような唱法は、どの曲も耳に優しい。ゆったり落ち着いて聴くことができるおすすめの1枚です。

少し憂鬱な話にもなりそうでしたが、最後までお読みいただいたこと、感謝いたします。どうもありがとうございました。

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