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俳句の作法を知らずにピンチだった話

わたしの投稿記事の中で、おそらく1番多い内容が「俳句+エッセイ」です。それにもかかわらず、俳句の作法(基本ルール)を知らずに危うく恥をかく、というかみっともないことになるピンチを救っていただいた話です。

現代語俳句でも作法は大切

わたしは古文は得意ではありません。高校のテストくらいはごまかし切って見せましたが、名作(枕草子や源氏物語)をそのまま読もうと思ったこともありませんし、あくまで試験勉強のため。

noteで「現代語俳句」というカテゴリーで投稿されている方たちがいらっしゃったので、現代語ならできるかなと挑戦する気になりました

もちろん、季語や切れ字といったものの使い所は多少勉強しました。とはいえ、ネットでいくつかのサイトを見て回った程度です。

あとはミーハーながらプレバトの夏井先生のコーナーくらいです。あれも、1年くらい見ていないのでどうなっているのかわかりません。ただ、句作りの着眼点のようなものは、ほんの少しですがわかって気になっていました。

でも、野球でも柔道でも実戦でないと学べない、気づかないものがあります。両方とも未経験なんで、たぶん、ですけど。

ひとりよがりの俳句作りでは大きな盲点もあるということです。

俳句に「行替え」「空白」はいらない

TVでの俳句紹介は、画面サイズと演出の関係で3行にわけて表示されるのが多数です。

古池や

 蛙飛び込む

  水の音

こんな感じですね。本来は1行で書くものだというのは知っていました。でも、わたしのイメージは、「古池や 蛙飛び込む 水の音」だったのです。TVでみた行替えのイメージが強く残っていたのです。本来は、

古池や蛙飛び込む水の音

空白もなし、です。分かち書き(空白をはさむ書き方)は、元は英語などの書き方で日本語の書き方ではなかったのです。ながーい文章なら読点を使うのがスタンダードです。

日本語で分かち書きが使われるケース

たとえば、子供の絵本。ひらがなばかりでどこで切って呼んだらよいのやらとてもわかりにくいです。そこで、単語単位で適当に空白を混ぜると読みやすくなります。

広告のキャッチコピーやお店の店名で連続して書くとわかりにくいケースもあるかもしれません。

どちらにしても、近代になって入ってきた新しい記法ということです。現代語俳句は古語を使わず現代語を使うところ、切れ字の種類が古典俳句よりも少ない(これも伝わりにくい古語を整理したためかな?)のが、主な特徴。そのほかは正岡子規を祖とする(松尾芭蕉説もありますが)俳句に準ずるのがルールなのです。

救われたピンチ

わたしの記事を何度かご覧になられた方は、俳句で分かち書きが使用されていた現場の目撃者のはずです。昨日、チマチマと証拠を消していきました。でもまだどこかに残っているかも。

noteで現代語俳句を嗜んでいるみなさんで句会をしようという企画がありました。Kusabueさんという方が発起人、まとめ役でピンチを救ってくださった方です

参加者は最大5句、Kusabueさんに送付。誰の句だかわからないようにして、参加者に配布。特選1つ、入選4つを選んでKusabueさんに返却。票を取りまとめ、講評をつけた上でnoteに公開という段取りです。

大変な手間ですね。そこに大胆にも参加してみました。しかも「分かち書き」で。ただでさえ、とりまとめるのが大変なのに、わたしの余計な空白を消す手間までかけさせてしまって、本当に頭があがりません

でも、Kusabueさんのおかげで作法知らずが混ざってるぞ、という恥をかかずにすみました。九死に一生を得たわけです。

望外の評価もいただきました

繰り返し書いてきたように、俳句に空白(分かち書きは不要です)。しかし、わたしが出品したなかに、こんな句がありました。

散歩道ふらり ふわりと秋の蝶

物知らずゆえの分かち書きであることは白状したとおりです。

ただ、上5、中7、下5で分かち書きするのでなく、中7の間で切ると決めたのはまぐれにしろ、自分の判断です。kusabueさんから「空白開けがきれいに決まっている」と望外のご講評を頂戴しました

自身の判断にしろ、思い切って振ったバットにボールが当たってくれたようなヒットです。

今一度俳句の基礎を学び、次回の句会では一皮向けた句でチャレンジできるようになりたい、と強く思いました。

Amazonで入門書探したら、夏井先生ばかり。大人気なんですね。全然いいんですけど、へそ曲がりなので他のものもないかもうちょっと探して見ます。あと、kindleで読みやすいかチェックできればよいのですが。

サイトマップ自己紹介

わたしのサイトマップ(俳句関連以外もあります。よろしければぜひ)

本日も最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

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