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東洋医学基礎講座

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五臓六腑〜身体の国税局【小腸】〜

五臓六腑〜身体の国税局【小腸】〜

東洋医学では、小腸は単なる消化器官ではなく、体内の「気」の流れを調節し、感情や精神状態にも影響を与える重要な器官と考えられています。小腸は「心」と密接に関連しており、「心腸相連」という言葉が示すように、心理的な健康とも深い関係があります。

徴収の官とは

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五臓六腑〜身体の裁判官【胆】〜

五臓六腑〜身体の裁判官【胆】〜

今回から六腑に入ります

胆の基本概念

東洋医学では、「胆」は肝臓と密接な関係を持ち、体内の「気・血・体液」の流れを整える重要な役割を果たしています。この概念は「疏泄」と呼ばれ、消化吸収の促進や精神・情緒のバランスを整えることに関与しています。

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五臓六腑〜身体の武士【腎】〜

五臓六腑〜身体の武士【腎】〜

はじめに東洋医学において、「腎」は生命エネルギーの源泉です。
成長、発育、生殖、老化など、人体のあらゆる機能に関与する重要な臓器と考えられています。
五臓六腑の中心であり、生命の根源を担う存在です。

腎の役割精を蔵す

生命活動を主る

腎精の充実

津液を主る

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五臓六腑〜身体の大蔵省【脾】〜

五臓六腑〜身体の大蔵省【脾】〜


はじめに

脾は、私たちの体の中心に位置する臓腑で、消化吸収や免疫力、血液の生成など、さまざまな働きを担っています。

脾の働きが正常に働くと、食欲が旺盛で、体力があり、肌がキレイで、風邪をひきにくいなど、健康的な状態を維持することができます。

しかし、脾の働きが低下すると、食欲不振や倦怠感、下痢や便秘、肌荒れ、貧血、免疫力の低下などの症状が現れることがあります。

そこで、今回は、脾の働きと

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五臓六腑〜将軍【肝】〜

五臓六腑〜将軍【肝】〜

今回は五臓六腑2つ目【肝】です

肝身体の調節機能

魂を主る

魂に連想されること
人の中での「心」や「精神」を思い浮かべたり
亡くなった後に抜けていくものを思い浮かべる人もいるでしょう

東洋医学における魂は【肝】に納められて
精神活動の調節を行っています

肝の働き疎泄を主る

疎泄とは?
体内のエネルギーや気の流れを調整し
滞りを解消するプロセスを指します。

疎泄の4つの働き

気機の調

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蔵象学説~五臓六腑の基礎~

蔵象学説~五臓六腑の基礎~

蔵象学説というのは
東洋医学において、人体における外部からの刺激や身体の生理・病理を考える上で基礎的な理論のひとつです。

東洋医学を理解する上で必ず必要になってきます!
それでは本題に入りましょう

臓腑とは臓・腑・奇恒の腑の3つに大きく分類されます

臓︰

肝・心・脾・肺・腎

腑︰

胆・小腸・胃・大腸・膀胱

奇恒の腑︰

胆・脳・脈・骨・髄・女子胞

西洋医学とは異なった考え方があり

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東洋医学〜からだをめぐる気血水〜

東洋医学〜からだをめぐる気血水〜

西洋医学で言う血液とほとんど同じですが
東洋医学独特の考え方や働きもあります

血管内に流れている血液の全てを血としています
西洋医学では心臓の力で循環しますが
東洋医学では気の推動作用で循環されると考えてます

血の生成

血の作られ方は大きく2つ

飲食物から得られる後天の精

腎に納められている腎精

血の働き

栄養を送るのは西洋医学も同じ
でも聞きなれないいかにも東洋医学らしい考え方

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東洋医学〜生命の原動力 【気】  〜

東洋医学〜生命の原動力 【気】 〜

東洋医学の気の概念胡散臭さが一気に上がる気のお話ですが
意外とまともな考え方なんですよ
それでは東洋医学の気の世界へ

気って何?

気=精微物質
顕微鏡などなかったときに
何かわからないけど身体の原動力になってる
細かい物質があると考えられた

気というのはめちゃくちゃ動きます
上に行ったり下に行ったり
身体に出たり入ったり
自由なやつです

例えば
頭だけに針を刺すとのぼせてフラフラしたり

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五行色体表~人体~

五行色体表~人体~

感情と体液五志

五臓が傷つけられる5つの感情(精神活動)

怒(攻撃性・緊張・過敏・行動性)
怒の感情が起こると肝が傷つける
例:
イライラすると頭に血が登ったり目が血走ったりする

喜(発揚性・興奮性・楽天)
喜ぶ感情は心を傷つける
例:
みんなで集まってワイワイして喜びすぎると
帰ってきた時に寂しさを感じるのは
喜びすぎて心を傷つけるから

思(思慮深い・知的・固着的で持続性)
思う感情は脾

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五行色体表〜人体編〜

五行色体表〜人体編〜

五行色体表
人体の五行の解説です

漢方の証決定をするのに覚えておくと便利な表です

五臓と五腑

五臓

五臓は身体の中の重要な臓器
さらに漢方の証決定に関わる五行なので必須です!
五臓については1つ1つ詳しい内容を別の章で解説します

五腑

五腑は身体の中で代謝に関わる臓器
本来は六腑なのですが
さんしょうを三焦を抜いた五つを紹介
五臓の表裏関係
これについても別の章で解説します

五官

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