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90 Day Finn プログラム:変革を生む卒業生のグローバルネットワーク

注目情報:ヘルシンキ市で開催される90 Day Finn 2024 プログラムに参加をご希望の方を募集中です。プログラムへのお申し込みはこちらからどうぞ。締切は2月29日です。

  • ヘルシンキ・パートナーズの90 Day Finn プログラムは、世界中のプロフェッショナルにフィンランドの首都で暮らし、働くチャンスを提供しています。

  • これまでに3つの異なる回から40人以上が参加し、それぞれの回が新たな繋がりや機会を生み出してくれています。プリグラムが終了した後も、卒業生たちはデジタルプラットフォームで繋がり続け、新しい回のメンバーを歓迎するための集まりを毎年開催しています。

  • 2023年9月に開催された90 Day Finn OB・OGのリユニオンでは、20名の卒業生が集い、新たに加わった15名のメンバーと2日間交流しました。


フィンランドは、世界でもトップクラスのビジネス環境を誇り、法人税率が20%と北欧地域で最も低いことから、ヨーロッパ市場への魅力的な入口となっています。優れた人材が豊富で、世界で最も理想的なワークライフバランスを実現しているヘルシンキ市は、どのような魅力があるのでしょうか?15名の90Day Finn プログラムの新メンバーに聞いてみました。

90Day Finn プログラムは、さまざまな業界や国籍、国境を越えた深い相乗効果を創出する格好の機会で、毎年何千もの応募があります。国際ビジネスを目指す方にとって、比類ないネットワーキングの場であり、事業の立ち上げにも最適です。
「フィンランドの企業や機関のトップの人々と直接会話ができたのは90Day Finn のおかげです。このプログラムがなければ、そうしたつながりを築くのに何年もかかっていたことでしょう。」と、Global Innovation Exchange(GIX)のCEOで90Day Finn 2021年の参加者、Sean Carr氏が語っています。

90 Day Finn の卒業生がもたらす相乗効果

プログラム終了後もネットワーキングは続きます。今までこのプログラムには3つの異なるグループから合計40人以上が参加しました。卒業生たちはデジタルプラットフォームを使って連絡を取り合い、毎年集まって新しいグループのメンバーのために歓迎会を開きます。
Lexicon Strategiesの戦略・イノベーション・パートナーであり、90 Day Finn 2023に参加したAmelia Schaffner氏は次のように述べています:「90 Day Finn プログラムでは、フィンランドの様々な分野の著名人が集まります。幅広いネットワーキングセッションに加えて、他の90Day Finn プログラムに選ばれた特別なコミュニティに出会えるというのも、このプログラムの魅力の一つです。私にとって、それがこのプログラムの最大の価値です。」

90 Day Finn プログラム 同窓会

2023年9月に開催された「90 Day Finn プログラム同窓会」では、20名の卒業生が集まり、新たに加わった15名のメンバーと共に、次のような2日間の交流プログラムが行われました:

  • 世界的に知られるフィンランドのB2Bテクノロジー企業、NOKIAの本社訪問。

  • 持続可能な再生可能エネルギーを手がける世界トップクラスの企業、Nesteの本社訪問。

  • 北欧随一のスタートアップ・キャンパスであるMaria 01でのランチ。

  • Lonna島でのサウナ体験やVallisaari島でのヘルシンキ・ビエンナーレ鑑賞。

  • フィンランド産業連盟の気候変動と生物多様性の主任政策顧問、Janne Peljo 氏、フィンランド外務省の循環経済・エネルギー大使Anne Vasara 氏、そしてフィンランドVTT技術研究センターのカーボンニュートラル・ソリューションおよび持続可能なスマートシティの事業開発を担当する Andro Lindsay 氏によるキーノートプレセンテーション。

  • グループディスカッションとネットワーキングの時間。

参加者は、このイベントを通じて異なるバックグラウンドを持つ人々とのつながりができたことを大変価値あるものと感じてくれました。「旧知の仲間と再び集まり、新しい仲間を迎えることができたのは素晴らしい経験でした。90 Day Finn プログラムは非常に意義深い取り組みで、この同窓会は私たちのコミュニティの影響力と範囲をさらに広げる機会となりました」と、90 Day Finnプログラムの卒業生が述べてくれました。

90 Day Finn プログラムの体験者の声を直接聞いてみよう


2023年の90 Day Finn 参加者、Amelia Schaffner 氏
Amelia Schaffner氏は、変革を志す人々の支援に取り組むコンサルティング会社Lexicon Strategiesで戦略とイノベーションを担当しています。Amelia Schaffner氏は2023年に90 Day Finn プログラムに参加し、新しい協力関係やイノベーションを探求する開かれた心を持つ人々と出会い、このプログラムはそのような人々にとって最適だと感じたと語りました。「お互いに協力し合い、刺激を与え合うことで、世界をもっと柔軟に、楽しく見ることができるようになります。90 Day Finn プログラムに参加した他の人たちと話すことで、リスクを恐れず、プロジェクトへの協力や問題解決を新しい視点で考えることができました。」とAmelia Schaffner氏は述べています。
Amelia Schaffner氏によれば、特にオープンマインドな人にこの経験を推奨しています。「革新的な生き方をする世界中の人々と出会い、共通の目的を持つ人々との連携を広げることは、オープンマインドである必要があります。特定の分野に精通した人だけでなく、さまざまな分野を横断するスキルを持つ人たちとも出会えます。これは私たち個々にとっても、私たちが参加しているエコシステム全体にとっても、大きなメリットとなります。結果として、誰もがその恩恵を受けることができるようになるのです。」

2022年度90Day Finn 参加者、George Tang 氏
George Tang氏は人工知能の研究開発を手掛けるThought/Form Labsの起業家です。彼は2022年に90 Day Finn プログラムに参加し、同じくプログラム参加者であるDamon Hernandez氏と共に、新会社Mixx Realityを立ち上げました。「プログラムの2日目にDamon氏と出会いました。私たちは同じ建物に宿泊していて、ロビーで偶然出会ったのです。メタバース、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)と人工知能が交わる話題で盛り上がりました。プログラムを通じて作った多くのつながりがきっかけで、ヘルシンキで共同で新しい事業を立ち上げるチャンスを見つけました」とGeorge氏は振り返ります。

ヨーロッパでの事業立ち上げは外国人にとって数々の挑戦がありましたが、George Tang氏はヘルシンキ・パートナーズとのプログラムでのつながりが大きな支えになったと話します。「ヘルシンキ・パートナーズからの支援は計り知れないものがありました。申請書の準備から、事業のニーズに応じたサポートまで、彼らは惜しみなく時間を割いてくれました。私たちはこれからもずっと彼らのサポートを受けるクライアントです」とジョージは感謝の意を表してくれました。このプログラムが地元のエコシステムにも良い影響を与え、積極的にサポートを提供してくれる環境があることも、George Tang氏は強調します。

さらに、George Tang氏はこのプログラムがグローバルネットワークを築く上で非常に価値があったと考えています。「90 Day Finn の同窓生ネットワークは、非常に活用しやすいものです。自然とチャンスが生まれます」とGeorge 氏はいいます。彼自身の体験からも、グループ内で ビジネスチャンスが突発的に生まれ、「私は今、ある90 Day Finn プログラム参加者のアドバイザーとして活動していますし、また別の90 Day Finn参加者には私自身のビジネスのメンターになってもらっています。また、2023年のグループとのつながりから、Slushのサイドイベントでプレゼンテーションを行う機会も得ることができました。また、べつの時期に参加したの90 Day Finnプログラムの参加者が、私たちの企業、Mixx Reality社を研究助成金の申請プログラムに組み入れてくれました。」と具体的な例を挙げてお話をいただきました。

同窓会について、George氏は他の卒業生たちに「できる限り参加すること」を強く勧めています。「それは信じられないほど肯定的で、強いつながりを深める経験にななるはずです。」と彼は締くくりました。

2021年の90 Day Finnプログラム参加者、Ladi Carr氏とSean Carr
Ladi Carr氏は、バージニア大学ダーデン・スクール・オブ・ビジネスのエグゼクティブMBAプログラムのグローバルディレクターで、フィンランドを含む12か国で実践的なビジネスコースと文化体験を提供しています。Sean Carr氏は、ワシントン大学、清華大学、マイクロソフトが共同で設立したGlobal Innovation Exchange(GIX)のCEOで、世界水準の大学院プログラムと専門家向けの開発プログラムを通じて変革的な学習体験を提供しています。

Ladi氏とSean氏は、この90 Day Finn プログラムがグローバルビジネスネットワークを構築する上で非常に価値があったと語ってくれました。「このプログラムは、市やビジネスエコシステム、ベンチャーキャピタリストとのつながりをコンシェルジュがついてくれているように提供されました。これまでに経験したことのない速さでネットワークを拡大できました。90 Day Finnプログラムなしでは、同じレベルのつながりや深い対談を実現することは不可能でした。」とSean氏は述べています。また、Ladi氏は、90 Day Finnの卒業生としての国際的なネットワーキングが継続している点を強調しくれました。「卒業生として素晴らしいのは、その交流が続いていることです。何か必要な時や質問がある時は、ヘルシンキ・パートナーズの僚友に連絡し、彼らが紹介してくれます。」とLadi氏は言います。

これらのつながりは今でも彼らの大きな支えとなっています。「私の学生たちはヘルシンキから帰国したばかりで、私が最初に接触した人たちとつながることができました。昨年卒業した私の学生の一人が、今年の2023年の参加者の一員となっています」とLdi氏は語ります。Sean氏は、プログラムを通じてGlobal Innovation Exchange、GIXの初のヨーロッパスポンサーを獲得しました。「私たちの企業スポンサーの一つであるVaisala社は、私たちの初のヨーロッパスポンサーです。ヘルシンキ・パートナーズのビジネスアドバイザーが私たちを紹介してくれました。」

未来の90 Day Finn参加者へ向けたアドバイスもいただけました。それは、「計画を持って参加する」ことが大切だということです。Sean氏は90 Day Finn プログラムに参加した際、グローバルなテクノロジーリーダーを育成することに焦点を当てたGIXでの新しいカリキュラムを始める準備をしていました。「ヘルシンキのエコシステムとGIXをつなぎ、サテライトキャンパスを設立することが私の目標でした。GIXは才能のアクセラレーターであり、ヘルシンキは強力で革新的な技術企業が多くあることで知られているため、キャンパスはヘルシンキでうまく機能すると信じています。この構想を発表し多くの賛同者を集めることができたのです。ですから、このプログラムから最大限の価値を得るには、明確な目標を持つことが重要です。」と語ってくれました。また、Ladi氏は、未来の90 Day Finnsに対して、「心を開いてヘルシンキ・パートナーズが推奨することを何でも試してみてください。言い訳は無用です。」とアドバイスしています。

注目情報:ヘルシンキ市で開催される90 Day Finn 2024 プログラムに参加をご希望の方を募集中です。プログラムへのお申し込みはこちらからどうぞ。締切は2月29日です。 (英文)

ヘルシンキ・パートナーズについてもっとお知りになりたい場合は是非ヘルシンキ・パートナーズのウェブサイトをご覧ください。リンクはこちらです。