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砂漠、薔薇、硝子、楽園、 :あらすじと読みどころ

【これは、お伽話感を重視しつつもヒューマンドラマ志向なキラキラヒリヒリ系近未来SF『砂漠、薔薇、硝子、楽園、 』の、あらすじです。意外に簡潔なストーリーラインなんですね、書き手さまにも参考になるかも?!読みどころのご紹介、次回は「ふわっふわの設定を類推と伝聞で塗り固めました。類推と伝聞を駆使! 『砂漠、薔薇、硝子、楽園、』設定紹介」です、ありがとうの気持ち、今後ともどうぞよろしくお願いします! など】

※順を追って読みたい…ありがとうございます、第一話から順にリンクが貼ってあり、シームレスに一気読みできます♡ 途中から読むかた、読むお話を選びたいかた、特集記事ご希望のかたはどうぞ、↑タイトルリンクまたはこちら↓から、マガジンへ!!:
※まるでオリジナルアニメシリーズ!イメージ妄想付きop/edはこちら

キャラクターテーマもあります♡

※目次(は、coming soon…)

こんにちは世界です、こんにちは!

連載『砂漠、薔薇、硝子、楽園、 』は、お楽しみいただけてますでしょうか…?

気に入った回にスキやコメントいただけますととても、とてもとても、励みになります(拝)、いつも、ありがとうございます…いっぽう、スキやコメントしにくい回もあり、こっそりお楽しみのかたも必ずいらっしゃると、信じてですね、完投まで黙々と、書き続けたいと思います…。

さて、今回は一旦お休み回、長くなってきましたので、あらすじ読みどころ(お気に入りのキャラがいたり、設定を愉しまれてるかたは次回の組織・登場人物紹介もお楽しみに!)をご紹介。

皆さま、後半戦もどうぞ、よろしくお願いいたします!

今回のあらすじ、次回の人物紹介に目を通しておけば、だいたいどの話から読んでも、なんとなくわかって読めます。素晴らしい。

実はこの作品、大筋はシンプル、設定も様式美重視。好みの絵柄の漫画を隙間時間にパラパラ立ち読みしたり、たまたまテレビつけたらやってた、なんとなく筋を知ってる深夜アニメをぼんやり見たりする気分で、どうぞ敷居をあまり高く感じずに、お好きな回から、作品の長所(と思っています)であるキラキラ設定や、緊張感あるポップなやりとり、浮世の喧騒から離れて安らかに過ごす素敵な巣ごもり時間を、心ゆくままにお楽しみくださいね…☆

では、早速!

あらすじ

クローンビジネスの雄として世界を席巻する雨咲家のトップ交代劇に伴い、自らのクローン親でありクローン兄でもある雨咲イヅルを救出した、雨咲スグル。その一件によりスグルは、イヅルを寵愛してやまない裏社会の権力者、《ヂェードゥシカ》の後ろ盾を得、セーフハウスでイヅルの身の回りの世話をしながら、《ヂェードゥシカ》庇護下の「喫茶パノラマ」にハッカーとして籍を置くことになり、(スグルにとっては意外なことに、)その状態がいまや数年、続いていた。
およそ3ヶ月前のこと、「喫茶パノラマ」の仕事の都合で、裏の顔がある病理学研究所「インタステラー・ウァマステカー」から免疫学者・幣原仁綺を脱出させたスグルは、ほとぼりが冷めるまで仁綺を自宅に潜伏させる契約を、仁綺本人と取り交わした。以来、スグル、イヅル、仁綺の3人は、セーフハウスでの奇妙な共同生活を続けている。
いずれは《ヂェードゥシカ》の庇護がなくなり、仁綺も去っていく…現状を、厳しかった青春期の最後にやっとたどり着いた安楽の地のように感じているスグルは、ここから自分がどこへ進むべきか決めかね、将来を見極めかねているのだが…。

読みどころ!

その1:ニキの夢
物語の第1話から感覚重視にフルスロットルで提示される、トリッキーで終わりの見えないニキの悪夢は、物語の読み応えに大いに寄与しています(と思います)。
ニキの悪夢は、物語中、単調なプロットに対するエンターテインメントとして、また、途切れ途切れの場面展開に対する安定剤として、第6話第13話第17話…と断続的に引き継がれていきます。(特に第13話は、階段を踏み外したようなひやっと感が堪らない回。だと思っています、この回のために頑張りました)
ニキは、物語の見える部分ではこざっぱりした、伸びやかで素直な様子を見せていますが、物語の暗部では、秘密と自信に満ちた蠱惑的な面と、絶望の淵で飛び降りかけているような弱々しい面とを同時に持ち、このニキの複雑さが、作品の透明な、けれども不透明な、不思議な雰囲気を支えています。

その2:ノワールを意識した臨場感&サスペンス仕立て
群像もののハードボイルドおしゃれアニメ作品を意識しています!生き生きしたキャラクター設定と、踏み込みすぎないジリジリ感との対比も、今回のお楽しみのひとつ。ミステリアスなニキや、何が飛び出てくるかわからないスグル、掴めそうで全然掴めないイヅル…他、事情持ちっぽいサブキャストまで、読者は時々、主演3人の視界を断片的に知ることができるものの、基本的にはその場面に居合わせているだけの状態になるよう、心がけています。キャストしかいない空間に、こっそり透明人間として紛れ込んでいるような、不思議な背徳感と臨場感をどうぞ、お楽しみください。

その3:用語が演出する比喩体験
裏社会は「業界」と呼ばれ、各種職業もそのものズバリではなく一般的な用語で暗示的に示されます。例えば「犯罪者のネットワークに身を置く人間なら誰もがそのニックネーム、得意分野、関わった主要な事件などを知っているが、直接会えるような身近な存在ではない」人々は「有名人」と呼ばれる…など。冗長な説明を寓意によって捨象することで、なるべく少ない字数でより多くの世界観を詰め込む工夫ですが、読んでいても想像が膨らむ楽しい用法です。同時に、登場人物が身を置く(本当は)殺伐とした世界から登場人物たちを切り離して人間的に提示する、倫理的緩衝材としての効果も。用語ではありませんが、第4話第12話:醜いアヒルの子(スグル)、第4話:白雪姫(「正規のイヅル」を消そうとする「非正規のイヅル」)、第3話第7話:ラプンツェル(ニキの脱出)、第11話:ピノキオ(の歌)、第14話:シンデレラ(ニキ・スグル・イヅルの関係の転換)など、折に触れて、ディズニーモチーフが出てきます。

その4:花のように星のように散りばめられた、切ないひと言
諦めた人の口からしか出ないような、寂しいひと言がたくさん盛り込まれているのも今回のポイント。みんな、大事な何かを、それが何なのかわからないまま、なくしてしまったような、曖昧な喪失感を持っていますし、それぞれ、忘れたい過去、言えない秘密、簡単には伝わらない気持ちを抱えて生きている。そんな彼らが、自分の孤独に必要な距離を保てる、と思えた相手にだけふと素直に漏らす、婉曲的な、寂しげなひと言も、この作品ならではの魅力のひとつです。

その5:たまに来る「あの」回(!)
はい…気になるのは、なんと言ってもスグル、ニキ、イヅルの、ワンナイト以上恋人未満な3人羽織体勢…!(ですね…?)
天然な自由人2人と、2人に合わせてクールなフリをするスグルの、一触即発なバランス感もたまりません。し、読み込むうちに、「ニキみたいな女性と…かぁ…」「イヅルみたいな人が自分を特別に思ってくれたら…」「ス、スグル、そんなにがっついたら受け止めきれないよ…」「わぁぁぁ!こんな人が…ふ、ふたり?!心も体も追いつかない…!」「なんだか、ワルいことしてるような気分になってきちゃうなぁ…次はどうしようかなぁ…」など、様々な煩悩に襲われてムラムラぐふぐふと身悶え(←え、私だけ?そんなことないですよね?!)、更にスグル視点からは「告白する?」「告白しない?」的なアオハルなドキドキさえ楽しめるという、サービス精神…!!イヅルパートの、ひんやり切ないのに、明るくて安らか、謎のうっとり感も、人気のはず…です。第9話第17話が、こんにちは世界的には特盛回なのですが、ニキが積極的な第14話もなかなかビューが跳ねていまして、人気あるようです。

引き続きお楽しみください

読んでいただけること、楽しんでいただけることが、とても、励みになります…いつも、心温かい応援を、ありがとうございます。次回、二次創作やスピンオフができるのでは?!というクオリティの(=洪水の如くに溢れかえった)組織・登場人物紹介もどうぞ、お楽しみください。


お話を書くの、大好き!です!


ドキドキワクワクが止まらない!後半も、よろしくお願いします!



今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。