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類推と伝聞を駆使! 『砂漠、薔薇、硝子、楽園、 』組織・登場人物 設定紹介

【これは、お伽話感を重視しつつもヒューマンドラマ志向なキラキラヒリヒリ系近未来SF『砂漠、薔薇、硝子、楽園、 』の、組織・登場人物紹介です。ふわっふわの設定を類推と伝聞で塗り固めました、ふわっふわなのに妙にリアル、もうここに住めるんじゃないか?!溢れかえる各種設定(無駄?いえ、深み…)、ありがとうの気持ち、今後ともどうぞよろしくお願いします! など】

※あらすじ・読みどころは前回へ
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※目次(は、coming soon…)

こんにちは世界です、こんにちは!

来ました解説…!!!ええ、ええ、思う存分、アニメなイラストをご想像の上、お楽しみを。(懺悔しますと、前回の後ろにくっつけて書いてたんですね、なんですが、長くなっちゃったので切り出しました…なんだかんだ語り尽くせないので、端折っても端折ってもまだ長い…すみません…。)

お好きなところ、気になるところだけどうぞ、つまみ読みください…ではでは:

組織

「インタステラー・ウァマステカー」

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アジア系の、おそらくは病理学の研究所。表向きは非営利で、国境に関係なく様々な人道支援を行なっているが、裏(「機密に関する事業」)では司法的・倫理的にかなり問題のある研究をしており、複数政府が絡んでいて、黒い。みたいな感じっぽい。「黒い純白の巨塔」。仁綺がIDを差し押さえられ、GPSを埋め込まれて、幽閉状態で《裏》の仕事をさせられていた模様。仁綺が働いている時のつらいエピソードは第3話、仁綺が脱出した時の特攻野郎Aチーム?オーシャンズ?的なところは第7話へ。

「雨咲グループ・ホールディングス」

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元「雨咲コーポレーション・ラボ」。第4話に詳しい。クローンビジネスの黎明期に雨咲マヤ・雨咲ルリ兄妹によってたぶん勃興し、いまや、クローン業界を牛耳っているかもしれない。ヒトクローンは許されていない社会と思われるが、マヤ(兄)とルリ(妹)はヒトクローンの研究に心血を注いでいたようだ。雨咲マヤの死後(死因は明らかでない)、雨咲家の後継者としてマヤのクローン「雨咲イヅル」を作るつもりだったらしい雨咲ルリだが、製作?に失敗。マヤの秘書が産んだマヤの子を雨咲イヅルとして引き取ったルリは、雨咲家の繁栄に力を尽くし、色々と悪いこともしたようだ。
闇社会での権力増強に励むいっぽうで、破れた夢を追い続けたルリは、ついに雨咲マヤのクローニングに成功。今度こそ(「正規の」)イヅルと名付けてこっそり育てることにした。雨咲スグルは、そのあとに生まれた、雨咲イヅルのクローン。ルリの死後「ラボ」は分離売却され、現在は戸籍を持っているほうの「雨咲イヅル」(おじさん)が率いる「雨咲GHD」がクローンサプライヤーとして世界に羽ばたいている。らしい。

「シベリア・セキュリティ」

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闇社会の《総合商社》。やばそう。会長みたいな位置にいるだろう老人《ヂェードゥシカ(「おじいちゃん」)》は雨咲ルリとかなり結構な仲で、ルリの生前、雨咲イヅルの身元を引き受けた…ようなことが第7話に書いてある。《ヂェードゥシカ》にはイヅルを溺愛している雰囲気があり、イヅルを助けた雨咲スグルは、このイヅルの「熾天使級の守護天使」=《ヂェードゥシカ》の口利きでセーフハウスを得、「喫茶パノラマ」の仕事をもらうことになったようだ。名前の雰囲気からロシア系と推測される。

「喫茶パノラマ」

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「シベリア・セキュリティ」の中でも、内輪のちょっとした仕事や高額・小ロット・ピーキーな仕事を引き受けているらしい少数精鋭部門。拠点は青梅街道沿い、廃墟になったショッピングモールの地下。《皿洗い》のスグル、《デリバリー》のリュカ、《ウェイトレス》のチェン、《マスター》の4人で仲良く?運営している…と、思われる。「福利厚生事業部」という触れ込みや、悪者が嫌いそうなみんなの雰囲気から考えるに、基本的には義賊的な立ち位置にいるのではないだろうか。メンバーにはそれぞれ本業があり、運営はゆるい様子。この辺りの設定を楽しみたい場合、第7話第12話第15話第16話へ。


登場人物

雨咲スグル(19)

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世話好きで気苦労の多い行動派の青年。真面目で神経質で細かい。エッチはがっつり系。雨咲イヅルのクローン。凄腕のハッカー(凄腕感の漂うサイバーエピソードは第12話へ!)。イヅルが「一般人」扱いするのをしばしば甘受しているあたり、自分は「天才」じゃない、と本人はやさぐれているらしいが、周囲、少なくとも同業者はみんな神だと思っているはず。ちなみに、《皿洗い》以外に《シール貼り》《検品》などの「内職」を細々と受ける一方で、実は賞金稼ぎとしても名が通っており、業界では相当な「有名人」。
ハッカーを始めた10代前半頃から、イヅルのことはずっと気にかけて、監視していた。おじさんのほうの雨咲イヅルがルリの負の遺産を抹消しようとした時に、雨咲家の手から逃れ、自分が逃げるついでに、消されかけたイヅルも助けたらしい(この一件は「引越し」と呼ばれている)。イヅルを助けずにはおれなかったのと同様、「喫茶パノラマ」の関係で仁綺の存在を知ってなんとなく目が離せなくなり、「インタステラー・ウァマステカー」から脱出した仁綺の世話係も、つい引き受けた…と推測される。元は救出が目的だったと思われるものの、なんだかんだで仁綺が好きになり、隠しきれない独占欲を天然なふたりからは「気難しい」とか言われ、「僕はおかしくない…」と悩んでいるのでは。持ち前の情報収集癖と観察力(と若さと体力)で、たまに読み手をドキッとさせる、攻撃力高めな一面も。「引越し」後、明晰夢を見るようになった話は、第8話へ。

雨咲イヅル(24)

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自称家事手伝いのギフテッド(「寵児」)。雨咲ルリ最愛の兄・雨咲マヤの、唯一のクローン。エッチはうっとり系。あまり行動的でなく、何もしないが、何もしない割に奇妙なほど成り行きを熟知している感あり、その辺り若干、怖いかもしれない。なんでも覚えてしまい、心の中に記憶の宮殿がある。裏では相場を読んだり、勝つほうの政治家を当てたり、内戦を予測したりするのが得意な特殊な人で、その特技を活かして表社会ではエンゼル投資家、裏社会では《トゥーランドット》の渾名で《仕事》しているらしいが、あまり知られたくなさそう。いつもユルい格好で、大抵は自室にいて、数式を書き連ねた天井を眺めて過ごしているっぽい。謎に包まれていて、やや奇矯なところがあるものの、不思議な包容力と共感力があり、誠実で、純粋で、チャーミング。スグルに対してはなんとも思っていない様子。いて助かってるなぁ、くらいの意識はあるかも。仁綺のことは好きそうだけれども、一般的な意味での執着がなさそう。しばしば、抗い難いほど魅力的な微笑みを湛えているが、形だけであることが多い。このとおり、対人的な感覚にどうも、普通じゃないところがあり、ぞっとするほど冷たい印象を与えることも。第11話によると、小さい頃から不思議な、ときに残酷な、「正夢」を見る体質。

幣原仁綺(23)

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女性。独特のざっくばらん?な口調が特徴の免疫学者。「天才」。「喫茶パノラマ」と契約して「インタステラー・ウァマステカー」から逃れ、ほとぼりが冷めるまで、スグルとイヅルの家で隠遁生活中。一見、楽しいことが好きで、さっぱりしていて、外連味がなく、明るい印象だが、過去には闇、心には罪悪感をどっさり抱えている。自分には降りかからない、他人が見舞われる不幸な事故や暴力を白昼夢的に体験する《予知》に苦しみ、それが起こりにくい、静かで単調な生活を好む。
悪夢から目覚めると、また悪夢。《予知》や悪夢は次第に寛解してきているようだが、予断を許さなそう。見た目は少女のようで、ショートカット、髪は鹿毛色、痩せていて、胸はあまりない。イヅルとスグルと気絶するくらいやり込むと怖い夢を見なくて済むので、イヅルとスグルと気絶するくらいやり込みがちなよう。なんというか、ご馳走様です。ミステリアス。

リュカ(?40代)

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「喫茶パノラマ」の《デリバリー》担当。担当名からして人や物の輸送が得意な人物であると想定される。ガチムキのおじさんで、姐さん言葉が特徴。色々抱えている感じはあるが、「喫茶パノラマ」の仕事仲間とは付かず離れず。文脈から察するにスグルのほうは「仲良し」認定してそう。で、リュカはリュカでスグルを我が子のように見守る気持ちもある様子。娘がいたが、亡くしている模様で、娘の思い出話をしたいときは飼っている雄猫(「うちのアンドレ」)として語るらしい。

チェン(21)

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危ないこと大好き、侵入するの大好き、変装するの大好き、たぶん白兵戦も大好きな《ウェイトレス》。ターゲットや顧客に接触・折衝するのも仕事と思われる。逃げたり隠れたりする都合か、外見は特徴がなく目立たないが、「見た目だけでも『普通』でいてくれて『ご理解ご協力ありがとう』だよ」というスグルの言から察するに、中味はヤバめなようだ。父は元殺し屋兼殺し屋養成家の「大チェン」、母は「シベリア・セキュリティ」社の物流部門を統括するアレクサンドラ嬢(《サーシャ》)で、《ヂェードゥシカ》はまさに祖父にあたる。チェンは《ヂェードゥシカ》のことを《オジーチャン》と呼んでいる様子。家族を守るために「社交界」(闇社会の偉い人たちの集まり、かな…)に出席することもあるらしい。

《マスター》(38)

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「喫茶パノラマ」チームのリーダー的な人物のようだ。腕利き「尋問官」で、「生きたまま会わされたら、なるべく早く死ね」という冗談のような忠言が流布している。チェンと共に名画“錯乱する女”を盗品オークションから盗んだ…というエピソードが可能なところから推測するに、文化系なうえ、実働・計画もOKなオールラウンダーかもしれない。「天国に行ったら退屈で死んでしまう」「どのみち地獄行き」という発言がみられるあたり、やはり外見は特徴がなく目立たないといっても、中味はヤバめなよう。どのくらいヤバいかを誰も知らないという徹底したヤバさについては、第16話参照(ハリウッド映画一本ぶんくらいのドラマが詰まったチェンとの恋愛話も、第16話参照!)。

雨咲ルリ(享年96)

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「雨咲コーポレーション」の項目を参照。天才科学者であり、悪徳商人であり、野心的な権謀家であり、人権保護活動家だった。イヅルの話によく出てくるところから、イヅルの印象は悪くなかったようだが、スグル曰く「極悪おばあちゃん」。雨咲家の繁栄とは切っても切り離せない存在で、「シベリア・セキュリティ」とも繋がりがあるところをみると、かなりの悪党だったかと思われる。兄マヤと熱烈プラトニックラブな関係だったようなことは、第4話前半に書かれている。イヅルとの関係は…こう、年の差60歳以上あるけど、イヅルに恋をしていた模様。情深い初夜のエピソードは第4話後半、イヅルに魂を守る方法を伝えるエピソードは第11話へ。

《ヂェードゥシカ》(? 90代)

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本名不明。正体不明。「シベリア・セキュリティ」のすごく偉い人のようだ。イヅルいわく、「絵に描いたようなおじいちゃん」。この人の逆鱗に触れると、問答無用で殺されたうえ、壁に鉄杭でピン留めされたりする可能性があるので、注意が必要かも。雨咲マヤ・ルリ兄妹との関係は詳述されていないが、イヅルを溺愛しているのはルリへの愛のためというようなことをイヅルは言っている。物語後半の鍵を握っているかもしれない(←)。若かりし頃の《ヂェードゥシカ》を主人公にしたスピンオフが待ち望まれる。

ディン(年齢性別ともに不明)

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脇役。誘拐されて脅迫されて強制労働させられる感じで、作中には人物として現れることもなく退場したが、脇役にしておくには惜しいほどドラマティックな人生を歩んでいる人。今ごろ逃げ出して妹の死体の前で号泣しているかもしれないし、案外幸せなサラリーマンみたいに充実した毎日を送れているかもしれないし、悪堕ちしてマッドサイエンティストになっているかもしれない…というように、なんとなく続きが気になるディン事情は第7話へ。

ではまた、本編で!

ご愛読、ありがとうございます、
ダッシュボードチェックや通知のたびに、思います。


読んでもらえるって、こんなに、嬉しい。


書き続けています。

こんにちは世界はまた、お話のなかに、戻ります。

はい、はい…!ではまた、本編で!


今日は明日、昨日になります。 パンではなく薔薇をたべます。 血ではなく、蜜をささげます。