7月13日:足りないのは「発達障害の知識」じゃないよ。
おはようございます。
「児童・生徒の特性に合わせた指導」という合言葉が,集団指導の重要性への軽視に繋がっていることに気づいてほしい安部です。
ここはほんとに大事な話で,別に誰も「集団指導は無意味」とか言ってるわけじゃないんだけど,先生方が真面目だからか…
「個別指導をきちんとしなきゃ…」
という焦りの裏返しで
「集団指導はやっちゃダメ」
みたいな感覚になっている人が多いなと思っています。こういう無自覚な思い込みが一番危ない。
ということで今日は,ここ最近の仕事を通して感じたことを書いていきます。
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1)教育・支援に携わる人の最大の悩み
これはもう明白。
問題児への対応
これに尽きる。
正直な話,先生方の悩みはこれ以外にもあるとは思うんです。保護者への対応とかパワハラやいじめを含む同僚や上司との関係とか。
別にそれが大したことないと言いたいわけじゃないのですが…それってそもそも,どちらかというとバックヤードの話なんですよね。
例えば医者の悩みが「院長との関係」だったり,サッカー選手の悩みが「写真うつりが悪い」みたいな話。大事なことだけど,主戦場での話ではないよね?という。
今回はあくまでも教育や支援の現場の話。やっぱり多くの先生方が困ってるのは
乱暴な子
和を乱す子
指示を聞かない子
なんです。
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2)悩む教育者・支援者が無自覚に免罪符にしていること
発達障害や愛着障害が一般名詞になって,子どもに関わる人なら誰でも日常的に触れる概念になった。本もセミナーも乱立して大繁盛だ。
そんな中,お悩み相談を受けたり,またセミナーでの質疑を見ているとある傾向に気づく。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。