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画廊と取引開始!の注意事項3つ(前編)

※この記事は全3編に分かれますが、単独でも読めます。


今回は企画画廊(画商が企画し作家へ展示を依頼)と取引することを決定し、はじめての依頼を受ける際に注意すべきことなどを綴る。貸画廊については各画廊の注意事項や募集要項を参照していただきたい。

企画画廊と取引するかどうか検討する時に気をつけることなどはこちら↓↓↓

取引の種類

「ちょっと絵を飾らせてもらうだけだから”取引”なんて大それたことではないんだけど…」と思う人もいるかもしれない。
しかし、作家として画廊と取引をするならば、どんな小さいことでも仕事として依頼を受け、注意事項をきちんと確認することが必要である。

取引の主な種類は以下のようなものである。自分がどの取引をするのか確認することが大切である。

委託販売

作品を預けて、売れた作品の分の報酬を受けとる。契約を結んでいるわけでは無い場合が多い。画廊の資金負担が少ないため、売上の見込みが不明確な新人作家はこの取引が多い。

メリット:別画廊とも取引が比較的可能。売れなかった作品の返却を作家側から画廊へ申し出ることができる。
デメリット:いくら納品しても売れた分の報酬しか受け取れない。売れなかった作品は画廊側からも作家へ返却の申し出をすることができ、作家が在庫を抱えることになることもある。

買取

作品を買い取ってもらい、納品した作品分の売上を受けとる。画廊の資金負担が多いため、完売やそれ相当の売上が見込まれる作家でないと買取での取扱いは難しい。

メリット:その作品が売れても売れなくても納品した分の金額が支払われる為、比較的収入の目処がたちやすい。作品が売れなくても作家自身で在庫を抱えなくてすむ
デメリット:画廊からの制約が多い。

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